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孤独

新章「プレゼント騒動」に入りました。

 冒険者ギルドを出た私は、1度大統領府へと足を運んでダンジョンの危険のほどを報告しに行く。 そのあと長期契約を結んでおいた宿屋へと向かった。




 部屋に入った後、荷物を置いてその足でこの町の名物でもある温泉に向かう。

 外套を脱いでしまえばそう簡単に私が7つ星の騎士だとはわからない。 そしてこの宿屋を選んだのは、この宿屋は男女で温泉が別になっていたからだった。



「ふぅ……」



 身体を洗い、髪も湯で流した後、温泉に浸かると身も心も休まる。


 そこで今日起こった事を思い返す……



 妙に7つ星の剣が反応を見せて、急いで移動してみればあの少年……マイセンと言ったか、が危機的状況にあった。

 この町にきてからずっと妙な反応を見せていた7つ星の剣が、(マイセン)の元に辿り着いたら落ち着きを取り戻したように思う……



 一体どういうことだ? (マイセン)と7つ星の剣の間に何かがあるというのか、それとも(マイセン)と私の間に何かがあるのか……


 考えても何もわからない。



 温泉を出て部屋に戻った私はベッドに横になってもう一度考えるが、わかることはなかった。



 まぁ何かあるのであれば、また出会うこともあるだろう。



 明日は次のダンジョン調査に備えていろいろ買い物をしなければならないな……




 ここに来てすぐに向かったが、あのダンジョンは今まで向かったどこよりも危険に感じる。

 もっとも……マスターと一緒だった時は別だったが。


 最後にマスターに会ったのは、マルボロの女王ララノアの時だ。 それを最後に会っていない。



「マスターは今頃どこで何をしているんですか……マスター……」


 黒目黒髪で、私の父セッターのマスターでもあり、そして、創造神の執行者で世界(ワールド)守護者(ガーディアン)になった男、サハラ。

 3人の奥さんを娶っていて、2人の義理の娘がいる。 いや、今はもう1人になってしまったか。



 1番長く側にいられたあの頃が懐かしい……




 だがもしこのダンジョンが人種にとって危険な場所であれば、マスターは必ずここに現れるはずだろう。



 父は人間で、母がエルフだった私は、父を超えたいがためにエルフとしての生を選んだ。 だが純粋なエルフとは違い、ハーフである私は、人間よりは長く生きるがエルフよりは短い。

 最近ハーフエルフである私の寿命がそろそろ尽きる頃だと理解し、孤独であることをより辛く感じていた。



必要に応じてアラスカのシーンが今後も章の冒頭に入ります。


次話更新は、順調に描き進めば今晩もう一度、そうでなければ明日の朝6時頃更新します。


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