第1章、夜の新たな学校(4)
校長がタブレットを出す。
「それは?」
「さっき忘れて取りに戻ったものだ。見てくれ。」
タブレットの電源をつけると、学校のホームページが出てきた。
「しりつ、さんい…」
「三位学園、君はこれからここに通ってもらう。」
何を言い出すんだこの人は…、と夜は思う。
「嫌ですよ私立なんて、遠いから公立選んだのに…」
「そう言われてもねえ、君の叔母に頼まれたんだから仕方ないだろ。叔母の気持ちも考えてみなよ、自分の甥がドラゴンに襲われかけたんだから。」
叔母の気持ちを考えるなら、甥の気持ちも考えて欲しいと思う夜であった。
そもそも風邪で休んでたからノーダメージなんだが…
「そう言われても、いちいち家から通うなんてめんどくさいこと…ん?」
夜がタブレットを見ながら何かに気付く。
「はぁ…、頑固だね君も。そんなに嫌なら自分から直接…」
「いえ、行きます。この学校に。」
何故か夜の目が鋭くなった。
「ど、どうして急に…」
「だってここ、全寮制じゃないですか。」
夙縁夜 「えーと、前回ネッシーがいないことを説明してなかったので、しっかり参加人数を最初に言うことになりました。今日は僕、夜とネッシーです。」
一極紫樹 「まだまだ修復することが多いね、このコメンタリー。」
夙縁夜 「まあ特に設定つけずにすぐ始めたことだから…。新人が創ったサイトみたいだ…」
一極紫樹 「じゃあ早速本編のコメンタリー始めようか。…あ、お便り来てる!」
夙縁夜 「本当? またミカエルさんだ、どこで聞いたんだっけなこの名前…」
ミカエル 『先週、ナイトに叔母がいると知りましたが、どんな方なんですか?』
夙縁夜 「ああ…、ミカエルさん…、ちょっとこの質問はネタバレになっちゃう…」
一極紫樹 「質問状を出してくれるのはありがたいんですが、ちょっと質問内容が早いなあ。」
夙縁夜 「叔母がどういう人かは言えないけど、家族構成ぐらいは言っていいと思うんだけど…」
一極紫樹 「いいと思うよ。それじゃあ説明よろしく!」
夙縁夜 「僕の叔母は、母の妹になります。一応一緒に住んでいた叔父は真ん中です。母、叔父、叔母という順番です。他に説明しておくことある?」
一極紫樹 「本当なら歳とか言ったほうがいいと思うけど…、あれだからね、言わないほうが良いかもしれない…」
夙縁夜 「え、じゃあこの話は終わり?」
一極紫樹 「えーと…、あ! じゃあさ、おじさんの職業を教えてよ。本編でも語ってないよね?」
夙縁夜 「そうだったね。でも詳しくは知らないんだよね。強いて知ってることは、映画やドラマ関係に勤めてることかな…」
一極紫樹 「へえ、すごい! ってことは俳優?」
夙縁夜 「いや、顔的には俳優っぽくない。」
一極紫樹 「きついコメントね…」
夙縁夜 「やっぱりカメラマンか監督かな。いや、DVDがいっぱいあったから演出家という線も…」
一極紫樹 「直接聞いたことないの?」
夙縁夜 「もう少し大きくなったら教えてあげるって言われたな…」
一極紫樹 「それ、なんか嫌な予感がする…」
夙縁夜 「あ、時間だ。じゃあ今回はこの辺にするか。」
一極紫樹 「そうだね、次回はついにナイトが三位学園に来る回だね。」
夙縁夜 「ああ、やっぱり私立は大変だな。朝早いから。」
一極紫樹 「でも早く起きるといいことあるよ。早起きは三文の得って言うからしばらく早起きしてみない?」
夙縁夜 「昔したことあるんだけどさ、起きてすぐ足の小指タンスの角にぶつけた。」
一極紫樹 「得どころか損した気分になっちゃったんだ…」
夙縁夜 「三文じゃなく三秒じゃないかって思ったな、当時。」
一極紫樹 「そんなことわざになったら早起きしたくなくなるわね…」
夙縁夜 「また来週。」
一極紫樹 「これで閉めないでよ!」