第1章、夜の新たな学校(3)
「呼び出しといて待たせてすまないね夙縁くん。早速本題に移らせてもらうよ。」
校長が戻ってきた。
「はい、転校の話ですよね?」
「ああ、そのことなんだが…」
「入るなら僕が第二希望にしていた天彩高校を希望します。家からは少し遠いですが私立に行くよりはましです。一度行った文化祭はなかなか見どころがありました。特にお化け屋敷が印象的でした。光が一つも漏れていないあの技術、僕の睡眠習慣と相性が良い! さらに、行った時の文化祭のクオリティーは低かったから穏やかな場所にぴったりです! ということで、僕は天彩の転校を希望します!」
「褒めるのかけなすのかどっちかにしなさい。」
校長にしっかりとした突っ込みを言われた。
「まあ行きたい気持ちはわかったけど、君は天彩には行けないね。」
「え~、何でですか? プレゼン力が足りなかったんですか?」
「私が審査員なら不採用にしてるけどね、今のプレゼン。」
「じゃあ何でですか?」
「実はね、君の叔母にお願いされたんだ。私の学校に来てって。」
夙縁夜 「さて、先週は本編について語らなかった二人のために今回はしっかり話します。」
倖五花陽弧 「ごめんねナイト! 今回はしっかりやるね!」
夙縁夜 「読者のために僕らの世界について説明してくださいとスタッフに言われたので、カヨ、説明してください。」
倖五花陽弧 「はい! 私たちの世界には、ドラゴンという強敵が存在します。人間が出した兵器なので自業自得なところはありますが、我々人類はドラゴンを倒すよう色々な対策をしています。」
夙縁夜 「ドラゴンは集団で襲う時もあれば単体で襲ってくるときもあります。侵入不可領域は今のところ北海道・東北地方となってますが、ここ東京などの森に潜んでることもあります。」
倖五花陽弧 「本編より早く説明しますが、私たちはドラゴンを倒すため、人類の最終兵器、自然の力を借りて戦うことに成功しました。」
夙縁夜 「これ以上はネタバレになるから言いませんが、僕たち二人はドラゴンを全滅できるかもしれない存在となっています。全く、変な期待されちゃったな…」
倖五花陽弧 「これで前回と今回でプラマイゼロかな?」
夙縁夜 「まあいいんじゃない…。あとは何か質問ある?」
倖五花陽弧 「そうだね…。ナイトの前の高校、凪雨は近い以外に入りたい理由はあったの?」
夙縁夜 「よくぞ聞いてくれたね。凪雨高校はね、勉強に力を結構取り組んでて少しお金の余裕がないから、学校行事がすべてクオリティー低いんだ!!」
倖五花陽弧 「なるほど、それで選んだんだ! 凪雨高校はナイトにとっていいことづくしだったんだね!!」
夙縁夜 「そうなんだけど、できれば突っ込んで欲しかったな…」
倖五花陽弧 「それでは、次回お楽しみに!」