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陰と陽の古文書(アーカイブズ)  作者: 羽翠清使
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第1章、夜の新たな学校(2)

 西暦2045年4月27日、公立凪雨(こうりつなぎあま)高等学校に事件が起きた。学校にドラゴンが現れて襲われたという話を聞いて信じられるだろうか…

 それはかつて、科学者がトカゲの進化の実験をしたことから始まった。

 進化に成功はしたものの、成長したトカゲの制御が効かなくなり暴走した。要するには失敗だ。

 科学者は進化したトカゲをドラゴンと呼んでいる。

 全身を覆う鱗は堅く、爪は鉄すら斬れる、一部のドラゴンには翼が生えており、さらには尻尾の再生力が他の部分にも備わっていて、大きさは人と同じだったり5mや10mもある。

 こんな兵器、制御できるわけないに決まっている。それが約20年にも及ぶ人類の敵だ。

 凪雨高校以外にもドラゴンによって襲われた場所は星の数ほどある。だが、凪雨の被害は過去最大と言ってもよいものだった。もう凪雨は建物とは呼べない、マチュピチュみたいな古代遺跡と言っていいくらいの、コンクリートの塊があちらこちらに残ってるといったところだ。

 ただ、一つ謎があった。校舎は崩壊した、重症を負った人はいたが死人は一人も出ていない。襲われた日は平日で、生徒は登校していてたくさんの人がいたというのに。

 警察が言うには、ドラゴンは何か探しているのではないかと推測している。

 今だ調査は続いているが、それより重大なことがある。それは、この学校の回復の見込みがないということだ。

 凪雨高校は廃校することになった。ナイトは今回、転校の手続きで呼び出されたのだ。

 めんどくさいなとナイトは思うが、この男に事件を見てから考えろと言いたいくらいだ。

 というのも、ナイトは事件の日、風邪で休んでいた。

一極紫樹 「えーと、まさかのヒーローなしでお送りすることになりました。今回のコメンタリー…」

倖五花陽弧 「まあいいじゃん! 私たちあまり話さないから良い機会じゃん!」

一極紫樹 「そ、そうですね…」

倖五花陽弧 「相変わらず堅いねネッシーは。本編でもそうだけどそんな人と話すの苦手なの?」

一極紫樹 「そうじゃないんだけど…。ナイトと話せてるしクラスメートの男子だって…、あれ?」

倖五花陽弧 「ちゃんと男子と話せてますね!」

一極紫樹 「いや待って、逆じゃない…?」

倖五花陽弧 「どういうこと?」

一極紫樹 「男とは話せてるのに、女とは話せていない!?」

倖五花陽弧 「なるほど、でもなんでだろう?」

一極紫樹 「まさか、小さい時から師匠と話してばっかだったからかな…」

倖五花陽弧 「じゃあ今度どこか行かない? 少しは女子っぽいことしましょうよ!」

一極紫樹 「…うん、わかった! そういえば新しい服欲しかったんだよね。」

倖五花陽弧 「そうしよう! じゃあ今日はこのへんにしましょう!!」

一極紫樹 「…ってちょっと待って! 今回本編について語ってない!?」

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