第1章、夜の新たな学校
「失礼します。」
夜が校長室と書かれた部屋に入った。
「やあ夙縁くん、わざわざすまないね。」
奥には一人の男、校長先生が座っていた。
夜は初めて校長室に入る。だからついまわりを見てしまう。
棚には数々の写真が飾っていた。これらすべて今までの校長先生の写真だろう。
モノクロな写真、カラーの写真、ひびわれた写真、…ん?
「やっぱり、ここも被害があったんですね?」
「ああ、散らかっているが、ゆっくりしていってくれ。」
そう言って、校長は夜をソファに座らせ、何かものを取りに行くため一度席を外した。
改めて見るとひどい。部屋はぐちゃぐちゃ、このソファも中身が出ている、さらには空気の読めない強い日光が半分崩壊している壁から部屋を照らす。
なぜこんなことになってしまったのか、決して校長の趣味ではない。
それは先週、ある事件が起こったことが原因である。
夙縁夜 「えーと、コメンタリーを始めますが…、今日は短いな。」
一極紫樹 「タイミング的にここで切ったほうがいいんだってさ。」
夙縁夜 「なるほどね。で、今回はどんな話するの?」
一極紫樹 「じゃあ私が質問するけど、聞いていたよりひどかったんだね、校舎の被害。」
夙縁夜 「うん。もうほんとやばかった。窓も屋根も空いてて、移動中に雨降らなくてよかったよ。」
一極紫樹 「ああなるほど。確かに大変そうだね…」
夙縁夜 「でもそれはまだマシだよ。あそこが空いてたから大変だった。」
一極紫樹 「あそこ?」
夙縁夜 「地面。」
一極紫樹 「…うわあ。」
夙縁夜 「何回か乗り越えないといけなかった。あるいは端を渡ったり…」
一極紫樹 「ちょっとアスレチックみたいでいいかも…、ああごめん! しかし校長先生も大変そううだね、生徒全員移動させないといけないんでしょ?」
夙縁夜 「まあそうだね、確かに大変そうだった。目の下にくまできてた。」
一極紫樹 「あらら…。じゃあ次回はこうなった理由がわかるんだね?」
夙縁夜 「うん、それじゃあまたらいしゅ…、そういえばカヨは?」
一極紫樹 「あ、言うの忘れてた。今回は休みなの。」
夙縁夜 「そっか、本編でもあとからなのにこっちで挽回しなくていいの?」
一極紫樹 「うーん、じゃあ来週交代しよっか!」
夙縁夜 「なるほど! じゃあ来週は、ネッシーとカヨの二人でお送りします。」
一極紫樹 「交代ってそっち!?」