アマゾネスレディーファイ‐密林、血潮、新境地、化け物モンスター
燦燦と照りつけているだろう太陽光、
最近のオゾン層の破壊で、直接浴びると、それはヤバイとか何とか、
が、密林の草々に遮られて、ハレイションのような視覚効果を残して、軽減している。
徒然に思考を費やしている場合じゃない。
そして、
前方の突起物を握り、急勾配を上がろうとしたとき、ふと気づいた。
ここは、、、前来たときと、ここ、微妙に地形が変わっているじゃないか?。
勘弁して欲しい、このようなことは。
変わるにしても、もうちょっと、融通の効いた、そんな変わり具合で、あって欲しかった。
「ぐぅぅぅぅうううう!!!!!!!!!」
余りにも、そう、余りにも、それは、クる、超ロッククライミングだった。
両腕だけで全体重を抱える、そして、何度も何度も、情報の突起物を経由して、
ほぼ絶壁の急勾配、その上に上に向う。
筋繊維が断裂しそうな、そんな感覚、だが手を離せば、真っ逆さま。
下方は水溜りのような浅さの清流が流れているが、それがいかほどのクッションになるだろうか?
愚問、如何程にもそれはならない、ので、真っ逆さまイコール死、デッド、という思考結果に至る。
徒然なる思考で、誤魔化そうとしても無駄だ。
いや無駄でない、気休めになる、気休めは重要だ、我慢して耐える為に、僅か役立つのだから。
「ぐぅぅ、、、ぐぅっ、、、ぐぅ、ぐううう、、、、、」
これも、気休めにしかならない、そんな呻き声だ。
自分が、本当に真底、可愛そうなくらいに、抗い惨めに頑張っている。
その様を、もう一人の冷静で客観の私が見ている。
そして、その私はニヒルに口元を歪めて、代価に、ほんの僅かばかりに活力を私に提供する。
もう、如何せん、限界だ、限界の限界だ、限界をこれでもかと超えた、その今度こそは次は限界だ、と思える真の限界だ。
頼む、もう早く、上に辿り着いてくれ。
歯が砕けてしまうんじゃないかと、そう確信で思えるほど噛み締めている。
ミシミシミシ、、、、、っ、実際、幾らか磨り減っているんじゃないか?
痛々しい、極限の状態による極限のイメージ、知覚、触覚的5かそれ以上の感覚は、狂気的な新境地を私に見せる。
はて?、、、、世界とは、これほど血潮に溢れて、彩り豊かに、情緒豊かに激情を滾らせられていたのか?
どこに、これほど隠していたのか? 私は知らない、否、知らなかった。
世界とは、人生とは、眼前に広がる、このゲームは、こんなにも必死に、溢れるほどの情動を、私から引き出してくれるのだ。
ホント、引き出してくれるとは、、、。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
次の一以上の瞬間には。
どうやら、私の世界観が変わり、刷新された視界で見る人生の景色は鮮烈で、力が漲って漲って、余るほどだった。
「そろそろ、、、、か?」
ここを、、、そう此処を、越えれば、敵の重要拠点に辿り着く。
しかも、、奇襲できるのだ。
わたしならば、そのシチュエイションにさえ辿り着けば、容易く、敵の命を存在ごと刈り尽くす事ができる。
私は、密林を歩く。
太陽が遮るものなく、俺達に降り注ぐ。
正面から、敵の重要拠点に接近していた。
「クソ、、、あれは、どうなってやがる。」
敵、見た目的には化け物やモンスターと呼称できる、異様な外形。
近づくモノを、容赦なく切り裂き切り裂き、ひき肉ミンチに変える。
一定の範囲内で殲滅攻撃に特化した敵が厄介すぎる。
アレには、絶対に接近できない、
ので、遠方から銃弾を叩き込みまくっているのだが、一向に落ちない。
ちなみに、あいつは、馬鹿みたいに、ぶらさがっている。
敵の拠点への進路を塞ぐように、木の枝枝に、そいつはいる。
落とせば、まあ何とかなるだろう、という確信がある。
敵拠点は、堀のように急流を挟んで向かいであり、その急流に落ちるような位置取りで、そいつは居るので。
「隊長、、、これ、、、ほいっ!」
部隊員、の一人。
常に茫洋とした、ステラのような瞳をした、不思議な、だが綺麗な、少女然とした女、
が、超重量の巨岩、としか形容できない、石礫を、そいつ、敵に向って投げたのだ。
すると、ぶらさがっている、そいつの、丁度、頭と思える所に、ピンポイントに、”乗っかった”、のだ。
それは、酷く滑稽な絵柄だった。
化け物モンスターは、無機物には、範囲攻撃を振りかざさなかった、銃弾に無抵抗なのが良い証拠だった。
だが、それだけ、その滑稽な絵図のまま停止、ただ、それだけなのだ。
「おい、っ、それで?」
少女然とした女は、円らな瞳で、こちらを仰ぎ見て、失礼しましたとばかりに、その場から逃げ出した、
おい、どこに行く。
だが、次の瞬間、、、驚くべきことに、、、敵は、落ちた、、、のだ。
ざぶぅーン、っと、一瞬後には海面上に浮かび上がりながら、急流を流れていくソレが見えた。
それは、どこか、、、不可思議、不自然な、、、
それはそれは、この世の真なる不条理、理不尽を感じさせる、少なくとも俺にとっては、光景だった。
だって、そうじゃないだろうか?
あの敵は、どんなに銃弾を叩き込まれても、落ちなかったのだ。
なのにだ、超重量を頭に乗せられたら、簡単に落ちるとは、これは一体全体どういうことだ? という理屈だ。
酷く不合理で不効率な話だ、
「ああいう、超常系の敵には、いろいろな攻略方法が有効だと、想いました」
先ほど、逃げ出した女が戻ってきていた。
そして、期待するかのように、こちらにちょい近づいてきて、上目遣い、頭差し出してきた。
内心、腑に落ちない感触を残しつつ。
「ああ、よくやったよ」
傍らで様子の全貌を見ていた仲間も集まってきて、この女を一時褒め称える。
「さて、敵の拠点への道が開けた、、、いくぞ」
俺達は正面から乗り込む。
ただ、それだけだ。




