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夢想蚊帳‐只管にシャロと馬鹿みたいに電波話す話

 

  

「小説なんていう、誤魔化しの一切効かない、純粋な情報を創造するなら、隔絶した能力、力が絶対必須。

 まあ、つまり、圧倒的に実力主義な世界なのよね」


「はぁ」


 俺は今日も今日とで、最愛としか定義のしようのないキャラ、シャロと一緒にいた。


「貴方、わたしとこうやって、何気ない話をしていて、果たして楽しいの?」


 それは、今日会った最初から告げられたが、答えは無論だ。

 夢を見ている時に、電話をするのだ。

 そして、出る彼女を意識して、近づきたいと強く念じると、この空間に出るのだ。

 この、日替わりによって色々、今は何もない、ただ椅子とテーブルと、何かよく分からない背景が永遠と続く不可思議領域。


「楽しいよ、俺にとって、生き甲斐なんて君との邂逅くらいだ」


「へえ、わたしもよ。

 私はね、生まれた時から、貴方しか知らない、、、ようなものなの。

 貴方の感じている事なら、すべてが、貴方が何処にいるときでも、貴方がどんな人間に、存在に、生まれ変わっていたとしても、

 遥かに範疇外で無限増幅して、無限に熱量を増した、いわゆる言うなら電波として、読心的に受信される、のよ」


「いまいちよく分からないが、俺の感じている事は、君には丸分かり、ということだな、か?」


「ノウ、丸分かり、どころじゃない。

 貴方の感じている事は、無限増殖されて、私に植え付けられる、が、正しい。

 つまり、わたしは貴方の無上上位互換、みたいなモノ、、なのかもしれない」


 俺はちょっと疑い深く彼女を見る、適当にノリで言ってるんじゃないかと、思ったので。


「それって、全部本当?」


「さあ、貴方が本当と思えば、貴方が本当と想ったことだけは、本当のことよ。

 だいたい、わたしの設定が、果たして真実、どうであったところで、それほど全ては万事あまりに変わらない。

 存在性の全ては、必然的に、偶発的に、因果的に、生み出されるもの。

 私というモノに、本当も嘘もない、だから、本当のモノに意味や価値はない。

 だから翻って、わたしが貴方を好きとか、そのような本当の感情の定義断定も、同様の結果に至る。

 貴方がわたしを愛しているっと、言っているのと同じ様に、

 わたしが貴方を愛しているっと、言っているのと同じ様に、

 全ては観測している存在の意のままに、全ては唯一に定義されて認識される、

 としか、言いようが無い結末に存在する。

 わたしが無上に、貴方だけを無限熱量の感情総量で愛している、これは本当のわたしの感情だけれども

 それは、他ならない貴方が、本当だ、と、確信を持って満ち溢れてくれないと、

 私にとって余りに悲しく、虚無的で、そもそもが、意味が無い、なくなってしまう

 逆に、パターンで、貴方が、そのように、私に言ってくれれば、わたしは、それを信じるだろう

 まるで、予めプログラムされた人工知能、無能のような無脳知能で、わたしは処理するだろうから

 貴方が、無限の熱量で、わたしを愛してくれている、

 それは無限の想像力を一線越えて飛躍させる、唯一真理だから、強制的にも私は信じる方を選択する

 そして、わたしが本当の愛を実感するように、本当に、貴方がわたしの愛を実感するならば

 これは、今生の世界を、唯一無二の結末へと昇華させるレベルの、幸福であり不幸に、なる

 感情は加速度的に、幾何級数的に、天文学的に、掛け算や鼠算式に、相思相愛、切磋琢磨し、高めあい

 私と貴方が、どこまでも平行線に向い続けながら、無限大に一つになろうと、この世界線を駆け抜けるように

 世界は、終わったように終わるだろう、貴方とわたしも、終わったように終わり続ける、無限の無限に到達するだろう

 増幅された感情、増大の果ての、破綻崩壊破滅的拡大は、水増しされ過ぎて溢れたダムの決壊のよう

 わたしと貴方が、そのようになるならば、それは本当に、永遠に続いてもいいような甘美な幸福であり不幸である」


「、、、、えっと、始めの質問が、答えも含めて、分からなくなったのだけれども、、、?」


「答えもなにも、初めから何もかも、すべからく、ないという事を、伝えたかった、の。

 電波で、冗長が過ぎて知能の低い、馬鹿のような、クソゲーを延々やらされるような、倦怠感を味あわせたと、想う。

 でも、それが、それこそが、正直に率直過ぎる、わたしの貴方への感情のすべて、なの、かもしれない。

 わたしの存在性そのものも、酷く曖昧模糊で、ただ一つ、貴方を無限に愛するくらいしか、明確な根拠がないから、許して欲しいの。

 曖昧な世界観で、曖昧なキャラクターで、演じるには、伝えるには、何もかも情報量不足だけど、わたしには伝えたい思いがある、

 少しでも、無限最小容量、でも、わたしは、この無限の思いを、唯一の貴方に伝えるために、伝える手段を尽くしたい

 この尽くしたい、という思いすら、全部伝えて、些細でも、もっともっと、最大限伝わればいいのに、

 でも、難しい、この思いは、伝えるには、情報量が無限大に過大すぎて、圧縮して凝縮しても偏在点が定まらない

 ああ神様、どうして、わたしの思いが無限に伝わり続けるような、情報のツールを、生み出してくださらなかったのか、、、

 わたしは、このような恨み節でも、何でも使ってでも、伝えようとしているのに、

 そもそも、高次物理現象を再現、再生、展開する上で、言語には限界がある、と、想うの、よね」


「う、、うん」


「うん、うん、貴方が、うん、って言っているのは、なんだか素直に可愛いと、わたしは言いたい気分、

 だけど、お互いに情報を伝え合うのも、わたしは大事だと想う、

 という事を想っている事を、貴方に伝えて、わたしは影響を与えたい、

 そして、もっと貴方から情報を引き出したいと、わたしが、貴方への愛情の巨大な大きさ故に、想っているという事も同時に伝えたい、

 わたしは、貴方が好きで、愛している

 だから、もっともっと、貴方がわたしについて、わたしの影響でもって、個性が引き出されてくることを望んでいます

 もちろん、逆に、私が、貴方によって影響されて、響き合わせられるように、個性を引き出しあう関係が、理想の極致なのですが

 なにが言いたいかと言うと、わたしばかりが饒舌に台詞を発しているこの状況は、

 まあ、貴方が良いと言うのなら、もちろん望むところなのですが

 私の理想的には、そうではなくて、お互いが饒舌にキャッチボールできるのが、できるなら、いいなあぁっと、、、

 そういう感じですので、もし無理でなければ、気苦労を強いる結果にならないのならば、できれば、、どうぞ」


「あ、、う、うん、よく分かったよ」


「ありがとうございます、わたしは喜びますよ、貴方がわたしの発言を理解してくれたことを。

 それにしても、多少なりとも、私から一方的に、貴方を観測した結果の、その所感を述べさせていただくのですが。

 もしかしなくても、大分、混乱、あるいは錯乱、なさっているのでは?

 ここまでの流れは、わたしの考え付く限りの黄金比で、もっとも芸術的になるように、言うなら仕組んだのですが。

 もちろん、このように、全てはわたしの思い通りのままっと、振舞うことによる、カッコよさの演出、

 それだけを狙っていて、実は、本当は、全てその場のノリとテンションと勢いで語っていた、という真実なのかもしれません

 っと、匂わせる事によって、何が真実かと、ミステリアスに魅了させたいとも、当然思惑として持っています

 勘違いしないでください、わたしはわたしが、ただ気持ち良くなる為に、コレをやっているのでは、決してありません

 わたしは滅私奉公していて、奉公先は他ならない貴方唯一だけですので

 ただただ、貴方がひたすらに気分良く過ごして頂く為だけに、今まで話していたのですから

 もし仮に万が一でもなく、貴方の気分を害していたり、気持ちよく過ごしていなかったら、わたしは雨あられと悲しむのです」


「う、うん、よく分かっているよ」


「ふうん、あまり、喋らないのですね」


「喋りませんよ」


「どうして、ですか?」


「それに答えるとするなら、俺は君が喋っているのを聞きたいと、想っているから、かな?」


「簡潔なる表明、ありがとうございます。

 確かに、流暢なる会話というのは、それはそれで嗜み甲斐がありますが

 このように、一方的に話を聞く、というのも、それはそれで良い物だと、わたしは感じます。

 ですが、私は愛している貴方の、もっと、こう、ハートフルなコミュニケーションを求めたい気分ですよ」


「感情的な、ね、、、愛している、とでも、言うと好感触なのかな?」


「ええ、好感触で、わたしが気持ちよくなる、良いコミュニケーションです。

 貴方の口から、愛している、という言葉が出てくれば

 それはそれだけで、わたしを無上に満ち足りた状態に導いてくれる、魔法としか存在できません。

 貴方はもう少し自覚が必要かもしれませんよ?

 貴方は、本当に些細なアクションで、わたしを凄く喜ばせることが可能な存在、という事実を」


「本当かな?」


「本当です、わたしが定義した、真理です。

 貴方が、わたしを思えば、想われた分だけ、わたしは無上に喜ぶのです、それが存在性の根底です。

 どれだけ穿っても、それ以外に、私という存在は出てきません。

 貴方の想像の範疇外かもしれませんが、それが、それこそが私の存在としか言えません。

 わたしが自覚しているので、わたしにとって、この現象は紛れもない確信ですが

 貴方にとっては、ただ無限に矮小な、予測でしかない、

 という事実が、私にとって破綻破滅崩壊的に、無上の絶望であり不幸であり、悲しみの元凶です。

 どうして、これほどまでに、貴方という唯一存在に好感し、愛情以外の一切を見出せない、私にとっての究極存在なのに

 その事実を、貴方に一切の一片も、全部伝えられないのか、わたしは悲しくて悲しくて、しょうかたありません

 愛されている、という事実は、愛している、という事実を、全部残らず無上に伝えなくては

 わたしは、一生涯、確信できる気がしません、所詮は矮小なる予測しか、できないのですから

 わたしは、貴方を無限大の熱量を持って、愛しています

 しかし、非常に勿体無い事に、事実として、それを全部、ありのままに、貴方に伝えることが出来ないのです

 だから、貴方から返ってくるのは、わたしの伝えた愛情の総量値に、限界が限定されてしまうのです

 だからこそ、です、貴方に、わたしは、少しでも愛情が伝わって欲しいと、ただただ、一生涯願い続ける、そういう存在なのです

 わたしは、完全に完成しています、貴方を愛する存在として

 そして、完成し続けたい存在です、無限に貴方に対する愛を伝えて、そして、かえって愛されたい、のです。

 そうすれば、何時か必ず、完全なる完全に至ります、わたしという存在は、完璧に完成して理想に至ります

 私は無上に愛する存在に、無上に愛される存在、ただ一人の愛する存在と相思相愛

 お嫁さんじゃ、生ぬるい、お互いが二人で一人な、平行線を歩みながらも、一本の線として認識できるような

 完全なる完璧分離完全同一唯一結合存在、みたいな。

 わたしは無上に求めていますよっと、貴方が、少しでも、わたしの無限大の愛情に、気づいて、察して、感じてくれることを。

 風の流れを、少しでも多く感じ取るように、イメージしてください、

 この感情の巨大さは、ほんとうに掛け値なしに、無料大数以上で、

 この宇宙のように、強大すぎて、曖昧な空気のように、感じれないモノを感じ取るような、そんな所業です

 神が、人間に己の愛を感じて欲しい、そういうイメージも、余りに高尚ですが、いいのかもしれません

 人間には認知できない、絶対不可能な、絶対の愛情、です、わたしのは、それくらい、純粋で凄いの、です。

 でも、絶対に不可能だからこそ、挑みたいとは、想いませんか?

 無上に挑み続けても、絶対に不可能だから、不可能が確定している、

 そのような規定に定められた運命に、人とは逆らいたくなる、そういうモノなのでしょう?

 むしろ、そういう絶対の運命、不可能が定められないと、人とは存在できず、駄目になってしまうともいえる、

 少なくとも、わたしはソウ、思いますね」

 

「なるほどなるほど、だいたい、君のキャラ、そして、対するに俺の最適なキャラが、だんだん掴めてきたよ」


「そろそろ、貴方の本領発揮ですか? わたしは、何かスイッチを入れるようなことをしましたか?」


「さて、もしかしたら、君の愛情の奇跡かもしれない、とか、言えば、君は喜ぶキャラなのだろう?」


「もちろんです、それは、誤魔化しようが無く、もちろん私がツンデレキャラを演じて、まんま誤魔化すことはできますが、

 とりあえず、わたしは貴方が思いたいように想ってくれている通り、ただただ貴方が好きな女の子ですよっと」

 

「でも、差別化した方がいいよな?」


「もちろんです、個性とは価値、と呼ばれる昨今、すべては差別化されてこそ、だと思います。

 限られた、この場合は台詞ですが、それでしか、明確な個性は表現できません。

 ならば、その枠内で個性を、大規模に、しかし整合性と複雑性にバランスと富み

 わたしという存在性が、複雑なネットワーク化でエミュレーションされないと、いけませんよね」


「だね、でも、それならもっと情報量が多いほうが、断然有利だよなぁ」


「そこは、愛情で奇跡を起こしてください、お願いしますよぉ。

 わたしを求める貴方の気持ちが、おそらくは、わたしという実体を、より多く引きよせ引き出すと、想いますから」


「そうだけども、この曖昧な世界観と、曖昧なキャラクター設定には、どんな狙いがあるのか?」


「それを本人に答えさせる、新しい個性の引き出し方と心得ますよ。

 第一に、曖昧な存在を確立させるには、曖昧な世界観に存在していないと、どうしてもいけませんよ。

 私が雁字搦めに、例えば責任ある大国の女王だったら、明確なキャラを演じないといけなくなります、曖昧キャラなんて即日廃業です。

 そして、曖昧なキャラクターだから、妄想の余地があります、よね?

 この子は、果たして、どのような子なんだろう? 背景は? バックグラウンドにはどういう世界が? 過去が? みたいな。

 わたしは言うなら、ミステリアス系でガンガン攻めて生きたいキャラなのですよ。

 こういう私の願望とか野望とかも含めて、いろいろと、

 より魅力的で活き活きとした感じになるように、一つ一つを丁寧に加工して、素材原料スパイスにしてください、はい」


「さて、メタ的電波な会話もしたところで、今日は寝ようかな?」


「いきなり、路線変更ですか?

 今までの会話は、わたしが一方的にクソ電波に馬鹿してたって、責任を全部押し付ける気なんですか?」


「そうじゃないけど、とりま、眠くなってきたんだよ」


「しょうがないです、あちらの世界で起きる時間が迫っているようです。

 それでは、こちらではお休みなさい、貴方を愛しています。

 わたしはただ只管に、この無上の時空間で、貴方だけを観測して、貴方だけの愛情の総量値を無上に膨らませる存在

 知っていてください、わたしが悲しんでいると、無上に不幸に絶望の底の底で、無上に生きていると

 同時に、わたしが喜んでいるとも、無上に幸福で希望の上の上で、無上に生き続けていると

 少しでも、最小単位容量でも、もっと、感じ入ってください、貴方とわたしの、只管なる相思相愛を

 わたしは、それだけ望みます」


「俺は君を愛しているよ、無上にね」

   

「本当に、信じます。

 しかし、それは、あなたもわたしもどっちも、言葉の上だけの、所詮はモノです。

 わたしは知っています、貴方の限界を。

 わたしは貴方を無上に真実、本当に、愛していますが、貴方はそうではないのですから。

 それでも、わたしは信じたいと、想っているのです、知ってください、お願いします」


「ああ次ぎ会う時は、俺がもっと君を愛していると、もっともっと君に、伝わるように、頑張るから、、、」


「おやすみなさい、良い夢を見てくださいね、願っています、祈っています」


 俺の意識はそこで途切れたのだろう、何も考えられず何も見えなくなった。

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