‐2・(冷静に問い詰める)
冷静に問い詰めた。
「どうして、あんな事をしたの?」
「あんな事って?」
些細な悪戯を、問い詰められているかのような軽いノリ、彼女は会話を楽しむような感じだ
「どうして、、」
「どうして、殺したかって?」
「まあ、そう」
酷く不可思議な気分だ、理不尽で不条理とも。
さきほど、殺された相手に向って、こんな態度で会話をしていることが。
「うーん、楽しいからだよ」
「楽しい?」
「そうごめんね、殺すのって、凄く楽しい、娯楽になるんだよね、ほんとごめんね」
「、、、ゆるせないよ」
「だから、ごめんって、わたしって可虐趣味でさ。
君だって、僅かでもそういう気がないって、言い切れる?」
不思議な剣幕に押されてしまう、ズイっと彼女が迫ってきたのだ。
「う、、、だからって、殺すことはない」
演技っぽくチッチと、された。
「だめ、だめ、、殺さないと、面白くないわけ、殺さないとか全然駄目。
だって、それって全力じゃなくない?
全力で苛められて、初めて恨み、みたいなのって、真に生まれてくるものなんじゃないかな?私はそう思うよ」
意味が分からなかった、彼女は狂っているとか、そういう状態なのかと疑う。
「恨まれたいの?」
「そうだよ、まあ、それだけじゃないけどね。
さっき味わったばかりだから、分かると思うけどさ、死ぬのって、凄く痛くない?
それと、凄く悲しくなかった?
わかって欲しいわけよ、真にそういう感情があるってことをね。
わたしは本当にそう思うの」
晴れ晴れとした感じで言われた、気がした、実際はよく分からない、先ほどの死が想起された。
「分かったよ」
「いいえ、全然分かってない」
唖然とした、だったら、さきほどの死は夢だったとでも言うのか。
「どうして?」
「どうしてって? 笑わせないでよ」
イライラするべきなのだろう、だが、同時に興味も引かれた。
彼女の瞳には自信が満ち溢れているのだ、はたして、なぜだ?
「まだ分かってないと?」
「うん、分かってないの。
もっともっと惨たらしく、それこそ想像を絶するくらい死んでくれないと、駄目、認めてあげないんだから」
そこで、彼女は勢いよく反動をつけて立ち上がる。
「と、いうわけでっ、次いこっか?」
こんな、一杯行こうよっ的なノリで、笑顔で言われて、どう対応すればいいのか、瞬時に思いつかない。
「ほら、立ってっ」
手を掴まれる、こんな場合で思うべきことか分からない、驚嘆するほどに柔らかい手をしていた。
立たされて、向き合う。
改めて見ても、全身が真っ黒だ、見た目だけでも異様過ぎる雰囲気。
「どうしたの?
ああ、もしかして、苛められて、それで、好きになるとか?
そういう倒錯的な超展開?
まあ、だったら面白いけど、んなわけないよね、、、冗談だよ」
暫し、なにも言葉が出てこない、果たしてどうすればいいのだろう?
自覚する。
今ある、存在する選択肢は無限にあるようで、所詮は幾つか程度しか認識も、そして決断もできない。




