表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/407

UMT‐ユニオンメディアタブレット‐結合媒体端末について

 

 

 あらゆる世界には、隙間無く、観測者が存在する。

 それは世界が、神が創作した、大いなるシステムの為である。

 高次元な知性が成した、完全にして無欠なる大規模なネットワーク構造として成立するソレ。

 真に神なる、無上の完成形としてのインテリジェンスデザインの所業。

 

 全ての世界の統合。

 そして、全ての世界の協同、安定化と高度化の促進。

 世界には、様々な面で再分配が必要である。

 たとえば、ある世界で困窮が、苦境が展開されているとする。

 しかし、またある世界では、それを完全無欠に解決しうる、

 無駄に余りある過剰で余剰な何かが、ある。

 そのような時に、その世界間で、行き来できる手法があれば?

 それで生み出されたのか、観測者のシステムである。

 神なる観測者の絶対的な基準により、

 世界にとって、この場合の世界とは、単一でない、全世界を含めた、という意味の世界である、

 プラスになるならば、世界間を行き来できる手法が提供されるのだ。

 しかし此処で疑問が生まれる、

 なぜ、観測者が、直接的な手法で事態を解決しないのか、である、

 これは当然の話なのだが、説明を一応しておこう、

 世界は、神が救うには度し難いのだ。

 神が世界を救えば、世界はその瞬間に無上に救われて、ただただ終わってしまうのだ。

 果てしない欲望を満たせば、あとは虚無が訪れ、世界は終焉に一直線なのだ。

 だから、世界を救う存在は、世界でなければいけないのだ。

 神は、その絶対の視点から、プラスになる運命をばら蒔き、導く手助けをするしかないのである。

 

 世界の方向性というものは、確実に存在する。

 その中で、幻想という方向性がある。

 幻想は、果て無く続く無上の世界が基本であり。

 その性質は、酷く娯楽的で、生易しく、甘甘で、時に残酷で冷酷だったり、、、

 一概に現実というモノの対極のような、そうでもないような、曖昧模糊とした世界。

 この世界基準で一般に流布される、コメディカル端末は、観測者のばら蒔く機種の中でもメジャーの一つである。

 この機種は、基本的に世界が面白くなるように機能する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ