UMT‐ユニオンメディアタブレット‐結合媒体端末について
あらゆる世界には、隙間無く、観測者が存在する。
それは世界が、神が創作した、大いなるシステムの為である。
高次元な知性が成した、完全にして無欠なる大規模なネットワーク構造として成立するソレ。
真に神なる、無上の完成形としてのインテリジェンスデザインの所業。
全ての世界の統合。
そして、全ての世界の協同、安定化と高度化の促進。
世界には、様々な面で再分配が必要である。
たとえば、ある世界で困窮が、苦境が展開されているとする。
しかし、またある世界では、それを完全無欠に解決しうる、
無駄に余りある過剰で余剰な何かが、ある。
そのような時に、その世界間で、行き来できる手法があれば?
それで生み出されたのか、観測者のシステムである。
神なる観測者の絶対的な基準により、
世界にとって、この場合の世界とは、単一でない、全世界を含めた、という意味の世界である、
プラスになるならば、世界間を行き来できる手法が提供されるのだ。
しかし此処で疑問が生まれる、
なぜ、観測者が、直接的な手法で事態を解決しないのか、である、
これは当然の話なのだが、説明を一応しておこう、
世界は、神が救うには度し難いのだ。
神が世界を救えば、世界はその瞬間に無上に救われて、ただただ終わってしまうのだ。
果てしない欲望を満たせば、あとは虚無が訪れ、世界は終焉に一直線なのだ。
だから、世界を救う存在は、世界でなければいけないのだ。
神は、その絶対の視点から、プラスになる運命をばら蒔き、導く手助けをするしかないのである。
世界の方向性というものは、確実に存在する。
その中で、幻想という方向性がある。
幻想は、果て無く続く無上の世界が基本であり。
その性質は、酷く娯楽的で、生易しく、甘甘で、時に残酷で冷酷だったり、、、
一概に現実というモノの対極のような、そうでもないような、曖昧模糊とした世界。
この世界基準で一般に流布される、コメディカル端末は、観測者のばら蒔く機種の中でもメジャーの一つである。
この機種は、基本的に世界が面白くなるように機能する。




