奴は文学が好きだ、サブカルチャー系の人間は大抵、、、
「、、、まあ、聞け
あるところに居た、少年少女の、まあいつもの毎度お馴染みな日常。」
だ、ダダン、ダンダン、ダダン。
サイバー世界が拡大し、人間の日常がネット世界に移ったような頃。
それでも、俺は現実で、清涼な朝の空気を楽しみつつ、コーヒーを啜るのをやめられないようだ。
もちろん、まだまだネット世界の情報量が低廉なのだ。
人間は、積み重ねた経験によって、どこまでも鋭敏に情報を解する。
不確定要素の多過ぎる肉体構造、これを再現できるならば、脳だって再現できるだろうと言われているから、まだまだ先だろう。
「さて、今日もネット小説を投稿しようかな」
俺はある人間、というより組織と呼ぶべきか、にそういう依頼をされている。
金が腐るほどあるのだろう、過去の栄光によって、俺が一話を投稿すると、金が入ってくるシステムなのだ。
文字制限無し、一本2500~指定の金額が振り込まれる、上限に挑戦した事はない、金が必要な身分じゃないからだ。
「さて、此処に来てから、俺は初めて面白い交流をした」
今日も、その延長線上のような、そういう活動をした、小説執筆はおまけみたいな扱いに成り下がっている感だ。
「そうイリカって、クソ野郎だ、本当に死ねばいい」
コイツはクズだ、クズの中のクズだ。
外道、鬼畜、生粋の極悪人、幾ら言葉を尽くしても、コイツを形容するのは不可能だ。
この正しい事が何もない世界でも、
幾らなんでもってレベル、人間ならば踏み外せない領域を超越して、踏み外している、人間、
人間なのだが、全力全開で、人間を外れる事をしくさっている、人外の外道者。
聖域とされるべき存在、世界に対して、攻撃という攻撃を止める気がない。
ありとあらゆる手を尽くし身を尽くし、虐待と凌辱と苦痛と屈辱と敗北を、刻みつけようとする。
すると、世界が反動として、最も攻撃を跳ね返す事を知っている、
奴は生粋の戦闘狂でもある、戦う事だけを生き甲斐とするような、モンスター、化け物だ。
「どう考えても、コイツが現実世界で、まともにやっているヴィジョンが浮かばないんだよねぇ~
てかさ、俺は、ハッキリ言って、例外中の例外、
こういう所に居る人間って、ほぼ99%、しかも、こんな事をしている奴って、ほぼ間違いなくクズ、
てか屑が大半を占める世の中で、つまり八割クズだ、
そして更に、こんな場所で、こんな事をしている奴だ、もう暫定100%クズだろうが。
それなのに、こいつは生意気だ、
どうやらクズの分際で、文学に浸って、口だけは達者な振りができる、内弁慶タイプ、
もしコイツの真の姿が、ヤガミライトみたいな現役で東大行っちゃうタイプの天才だったら、とか妄想するが、
ソレの方が遥かに超100%で、ありえない話だろう」
でもまあ俺は、奴は、まあまあ分かっている奴なんじゃないかと思う、
真正の馬鹿なら、ここまで意図的に状況を演出できないだろう、
でも、クズはクズだ
あいつは、人間のクズ。
俺は無限大に見下している、侮蔑している、絶望しているのだ。
「俺は、面白いから別に良いじゃないかってのもあるし、最低限の自重はしているのだ」
てか、文学主義者にモノ申したいのだが、、、
「今だにラノベを否定する人がいるんだけどさぁ、あのさぁ」
そんな独白な愚痴のような、エッセイを綴っていると、着信があった、クソイリカだ。
「おい、文学は最高だろうが!」
「はあ? どこが? 言ってみ」
「あの生産性の無い、将来性の無い、退廃的な感じが最高だ。
廃墟を愛でるように、」
俺はそこで「くたばれ!」と言って、切った。
今日のイリカはクソ過ぎた、これくらいで出番は終わりだ、これから、ずっと俺のターン!
「まあアレだ、コアな娯楽が必要なのだ
それは、分かる。
ライトノベルは、ライトな娯楽だ。
だが、コアな娯楽はもう文学に期待してない。
小粒の作品を、ちょろちょろ読む程度。
真にコアな作品ってさあ、もうライトノベルにしか無いだろう?」
「だって、文学って基本、ライトユーザーが入りにくい、コアユーザーが前提みたいなエロゲーみたいな面がある。
てかエロゲーユーザーと、文学嗜む奴って、似てるんだよね、まあ多くは語るまい、精神が腐ってる奴が多いってだけ言っておく」
「さて、話を戻すが、
最近のと言わずに、文学を広く見てみろ、ラノベに比べて、長期シリーズがほとんど無い、
コアな娯楽の為には、内輪なのが最高だ、
そして内輪に限りなく近づく為には、長期シリーズ化は避けられない。
だが文学では、それは事実上の不可能ごとなのだ。
なぜなら、ライト層にも分かり易い要素が無いのだ。
有無を言わさぬ美麗な絵があれば、ライト層も入ってきて、続けて行ける。
あるいはメディアミックスすれば、
文学にもあるにはあるが、極端な例外中の例外だ、
つまりコア層向けのモノが無い、そりゃ娯楽として見離されて、衰退もするね、
ここ数十年のラノベ文化に、スペース的に、もう書店の半分取られてるんですけどね、ラノベの完全勝利もマジで近いよ」
「てかぶっちゃけ、エロゲーが最強なのだが、先進的な娯楽に置いてきぼりにされた、前時代的な人間には分からない世界だろうから省略しようか」
「文学は全部ゴミだ、とは言わないが、もう全部ゴミとして一纏めにしても、良い気がするのだ」
「どう考えても編集部が協力して、圧倒的に金が投下されているようなラノベが最高だろうが。
だいたい、老害しか居ないのだから、将来性がない、
そして、そんな将来性の無いところに群がるド低脳な、いわゆるコアユーザーの振りしたライトユーザーだらけの、
学者崩れならぬ、文学崩れの馬鹿共が好むような、古臭いだけで、なんの実益も無いとは言わないが、
まあアレだよ、お前らは敗北者だ、劣等者だ、
俺達のような先進的で、真に意味や価値を手にしているような、勝ち組の存在には永遠に適わないという事を自覚しろよ」
「さて、俺は文学が嫌いなのだが、もちろんラノベに寄り添う形なら許容するがな、
書店に行くと、あの文学みたいなモノがあるコーナー? 全部いらないだろう?
あそこがどれだけ社会の足を引っ張っているか、いい加減に自覚しろ、そして潰れろ、俺は常に殺意を抱いているのだよ」
「まずは俺の意見を言ってやる。
ラノベの方が圧倒的に発掘がし易い、絵が良ければ、まあまあの質は期待できる。
もちろん、二次元の絵を見る目が無いと駄目だが、まあそれは簡単に身に着く、
本当に良い絵を見間違えるような事には成らない、まずは表紙、そこから最初の幾つかの絵に、本文行間の絵だ。
これだけで、そのライトノベルが、どの程度の位置づけで存在するから、まあ大抵は分かるだろう、最高だろうが、
歴史が積み重なって、どんどん発掘が困難になる文学っぽい奴は、本当に全部ゴミ、
分かり易く、良いモノが良いモノだと分かるようにならないと、本当に将来性が無い、歴史を積み重ねても無意味なのだ」
「まあつまり、文学が好きってのは、廃墟好きみたいなモノだ。
なんの生産性もない、
それを本気で、趣味としてやっているなら、例外的な人間を除いて、すべからくクズの誹りを免れないと、知れ、
そう、もう死んでさ、来世に期待して、出直してこい、いや出直してくるな、永遠に死んで、永遠に消滅、潔く死んで眠れ」
イリカから鬼個人メッセージが来ている、知らん、こいつは弩底辺のゴミ屑だ、
俺が関わるだけ、俺の程度が落ちるし、知れてしまう、おおっぴらには、絶対に関わらないのが良い、
こんな屑と親しげに関わる、いや別に普通に関わるだけでも、俺の流儀に反するのだ、間接的に、で十二分だ。
コイツは、その程度の、少なくとも俺の中では、奴存在なのだ。




