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ナルディアさんと言う存在について

 

 

「物理現象として、低レベル過ぎる。

 もっと高次元な物理現象を味わい摂取しなければ、絶対に貴方は堕落する。

 バッドエンド、いえ、デッドエンドまっしぐらよ?」


 彼女はナルディア、俺の幻覚を名乗る人だ。

 他人に見えないし、多分、本当なのだろうな。

 俺は脳の機能に驚嘆を隠せない、こんな幻覚見えるのは人類史上俺が最初だろうな。


「分かる? 知的生命体は、退屈や飽きには絶対に耐えられない。

 高次元な物理現象を味わえなければ、努力もできないし節制もできない、堕落するだけなの。

 だからこそ日々情報蓄積し、脳内の世界を豊かに。

 そして人生を効率よく生きて、脳外の世界も少しづつでもいい、豊かに色とりどりにしなくちゃぁ!」


「ああ、そうだな」


「聞いてる? ちゃんと脳内にインプットされてるのかしらねぇ。

 それに、貴方も世界の一部として、世界を少しでも豊かにする、義務ってモノを自覚するべきだわ。

 そういう絶対の義務感を胸に抱いて、生きるべきだと思うの」


「ああ、うん、そうだな」


「何してるの?」


「別に、特に何にもしてないよ」


「わたしはなに?」


「ナルディアと名乗る幻覚存在」


「ビックリしてる?」


「してるしてる、超してる」


「だったら、私もビックリさせるべきじゃないの? それが平等ってものでしょう?

 誰もが抱く感情の一でしょう? それってさ」


「ビックリね、何すればいい?」


「貴方自身が、高次元な物理現象になるのよ。

 今の貴方は見下げ果てるくらいに、低次元な物理現象。

 なんでもっと頑張らないの? 人生は一度きりなのよ、これ嘘じゃないからねぇ。

 生きてる内に、有である内に、なんでもっと活き活きと生きようとしないの? 

 もっと粋がっても、誰もたいして文句を言いもしないのに」


「それじゃさ、ナルディア、俺が高次元な物理現象になるように、手助けてくれよ。

 俺に求めるって事は、その求めに答える俺に、手を貸してくれてもオーケーでしょう?」


「いいわ、貴方が高次元な物理現象になれる為に、何でもしてあげるわよ、確約よ」


「うんありがと、それじゃ、お願い」


「尻でも引っ叩けばいい?」


「駄目、痛いのキライ、もっと何か気持ちよくなる系統で」


「絵本でも読んであげるわ」


「ライトノベルにして」


「ええ、分かったわよ」


 ナルディアは音読が凄く上手かった。


「はい、それじゃ頑張りましょう」


「ごめん、俺頑張れアレルギーなんだわ、鬱になってもうたわ」


「ちゃんとしっかり生きようよ、どうしてもっと高次元な物理現象として動かないかな」


「もっと至れりつくせり、ナルディアにお世話してもらえたら、頑張ろうと思うかもしれない」


「ええ、分かったわ、て、いま、貴方自分の口から例のキーワード言わなかった?」


「他人から言われるとなるの、自分の口からは大丈夫に決まってるじゃんか」


「うっうん? そうなの? まあいいわ、次はなにをすればいいの?」


「頭撫で撫でして」


「そんなことくらい、一生やってやってもいいわよ、ほら」


 ナルディアは頭を撫でるのが凄く上手かった。


「ほら、そろそろ、どうなの?」


「すぅ、、すぅ」


「あら、かわいい、ってそうじゃなくて、こら、ねーるーなぁー」


「うあ? ごめん、おれ寝てた?」


「すごくいい寝顔でね、ほら、そろそろ燃料満タンになってきたでしょ?」


「ありがとう、でも、、、まだ、足りないかも、もっと、ナルディア、なんかして?」


「うう、困るわよ、いい加減、でも、しょうがない、幾らでも好きにいいなさいよ」


「ナルディア、俺のこと好き?」


「なにを今更、好きじゃなかったら、こんなこと、したいとも思わない、そうでしょう?」


「高次元な物理現象にならせたいのも、好きだから?」


「うん、そういう君を、傍で見ていたいからよ」


「じゃ、がんばろっかなぁ、、、どうしよっかなぁ、、、」


「ああ、もう、幾らでも何でもわたしはするから、貴方には、もっと幸せになってほしいのよぉ」


「うん、分かったよ」


 俺の幻覚は凄く俺をその気にさせるのが上手い、のかもしれない。


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