‐情報供給規制と観測者の設定等々
世界には情報供給規制が掛かっている。
それは紛れもない事実だ。
上位世界の規定によって、一定以上の娯楽的な情報がこの世界に溢れないように成っている。
その規定条項文抜粋。
「世界は八対二の法則で成り立たせるようにすべし」である。
これを単純化すると、八割の弱者と二割強者で、世界も存在も何もかも成立させるべし、である。
そのような世界が最も観測してて娯楽性が高いから、観測場として優良だからといえる。
考えてみると、強者ばかり、弱者ばかり、どちらも世界の面白さを低下させるだろう。
どちらも混合することによって、やはり見世物としては映えるだろう?
世界の理不尽も不条理も不合理も不効率も、すべて負の、陰のある魅力なのだからな。
だが、もちろん上位世界に、このような規定は無い、すき放題やっている。
強者が溢れかえり、相対的に弱者と強者がいるだけで、どいつも本質的には根っからの強者である。
弱者など幻想の存在なのである。
そう、そういう幻想を体現するために、物語の世界を現出させるために、上記のような規定が定められているのである。
まあ物語の世界、下位世界とされた、の住人にとっては、堪ったものではないであろう。
上位世界から怪物や、劣等な法則を強制導入されて、争いの種を蒔かれて、すき放題芽生えさせられているようなものである。
観測者とは、基本的には上位世界から下位世界を覗く者たちである。
先ほどの条項のように、下位世界は維持されうる努力を惜しめば維持できないので、行動制限がなされる。
世界を根底から変えるような情報は創造できないし、行動も一定で制約されてしまうのだ。
観測者はどこにでもいる、特別な権限を与えられているので、ほとんど感知できない類ともいえる。
もちろん、市井に混じって何でもないように暮らしているものも多々居る。
また、観測者としての自我を意図的に忘却させて、リアルな観測結果、情報を得るために、一般人化している物も多い。
ちなみに観測者は、人型とは限らない。
そも、上位世界からの使者、存在である、常識の埒外なのだ。
天使のような格好から、悪魔のような姿、千差万別。
その能力においても、一瞬で星を消滅させるモノから、アメーバレベルのスペックで顕現するモノ等々様々だ。
まあ大概において、その本人の好きな格好でいる事が多いので、酷く芸術的な面で一定している。
観測者が生息するのは、西暦2000年から3000年に極端に集中している。
その分布の偏りには訳があり、この年代が最低限観測に値する、と一般に認識されているからである。
あと3000年以降は、八対二の法則を維持するのが極端に難しく、今だに開発開拓されていない。
言うには、太陽系内、地球とコロニー群の対立以降、その後の発展を想定すると、どうしても維持できないのだとか。
観測者は基本、一度のシミュレーションだけでなく、何十何百、無限に近く世界を周回する。
時間軸に意味はなく、高速再生すれば、ほぼシミュレーションに掛かる時間の消費をほぼゼロにできるからだ。
その過程での世界への干渉は、程度によるが、基本的に特権に値する。
シミュレーションをしている上で、世界改善改良案を提出すれば、世界運営管理に携わる機関が処理する。
また、特権によって提出無く改善改良などの干渉をすれば、程度の問題だが、基本的に無許可でも問題にならない。
逆に改善改良以外ならば、すべからく賠償を求められるだろう。
とくに改善改良以外の干渉は、混沌・虚無・絶無の領分である。
改善改良はボランティアとして無償で問題ないが。
改悪改竄は世界を破壊し消費する、として対価を払うべきとされている。




