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統合失調症について色々

 

 

 正直自分はこの病気についてよく知らない、だが知り合いにいるので少し考察したい。

 ただ言語的に連想する定義みたいなモノだけで考えるなら、つまり精神的な統合を失調するって意味だろう。

 前時代的にはそれは分裂とも言われていたようだが、それは余りに誤解を招き易いので改めて正解だろうと想う。

 精神的な統合を失う理由は幾らでもあるだろう。

 燃え尽き症候群みたいなモノで、人生の確固とした目標や意義、つまり生き甲斐や情熱やロマンを無くすって事だ。

 それでも別に、大抵の人間は何でもなく生きていく場合が多いだろう。

 人間は誰しも凄い感情を抱えて生きているわけでもない、のらりくらり事なかれ主義で生きるモノだ。

 でも、それでは納得できない、そういう人がなる、あるいは成り易いのかもしれない。

 極度の集中力の低下や退屈や飽き、それに耐えられない、つまりは人生というゲームに意欲的で貪欲なタイプ。

 今まで高いレベルで人生という物語をプラスにもマイナスにも、楽しんできているなら、まあ必然耐えられるはずがない。

 過度な不幸や恵まれない生い立ちを抱えて、高い意識で生きる事が人生の前提になっている人間とか、だろうか?

 とにもかくにも、統合失調症は人生において、確固たる何かを見失って、人生に集中できなくなる状態と自分は個人的に思う。

 更に言えば、中途半端に適当に生きる事を良しとしない、そういう人は多少なり易いかも。

 だが、誰しも妥協して中途半端に生きる事を余儀なくされる現状世界において、この解決は難しいのかもしれない。

 確固たる人生における悟りに至るような、そういう事ができるような奴は一握りだろうし。

 飽きたり退屈だったり、そういうのを受容して、乗り越えるのでなく妥協するしかないのだろうか?

 とかく、精神的な妥協と葛藤、そういうバランスを崩すのは、大抵理性と感情のバランスが不均衡だからに尽きる。

 理性は精神を御する、感情は精神を動かす、人生という道において、これを上手く操作するのは当然必須必然だ。

 理性が強すぎても無気力に、感情が強すぎても欲望の暴走、欲求不満を爆発させる。

 こういう感情と理性のバランスを保つ、天秤を保つ技術、安定した思考回路を個々人に合わせて身に着けるのが、果たしていいのか?

 不安定な精神は、それはそれで使いこなせば高出力になるので、一口に矯正するのは正しくないし、そもそもが無理である場合も多く難しい。

 精神が不安定なのは、それだけ多くの何かを背負っているからに他ならない、つまり価値ある人間とも言える。

 精神が安定しているのは、苦労などなど、割り切れない世界の実情等々、色々知らずな子供である場合が多いし、十二分に苦労を知っているなら飛躍の見込みがある人間とも言える。

 だから、精神が不安定なら不安定なりに、そのメリットとリターンを最大化するのが大事だろう。

 スタビリティーが低い替わりにトリッキーな機動のできる戦闘機などのように、その長所を最大で生かすバランス良い思考ができるようになると、症状は良くなるのかもしれない。


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