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ブラックホールダイヤモンドアビスゴッデスワールド歪邪悪物語

 

 

 果てない夢の世界、幻想的でドラマチックで、掛け値なしに上位の世界が、そこにはある。


 黄昏どきの広い空間。

 夕焼けに照らされているレンガが、色合いを趣深いモノに変えている時刻。

 戦闘であり闘争であり、殺し合い、消滅させ合いが巻き起こっている時空間のお話? なのか?

 観測者の記憶は曖昧で、持ち帰ることが出来る、出来た、情報は酷く不安定で霞が掛かっている。

 それこそ、気を抜いたら完全忘却へ、脳の深層の深層に沈み、簡単に自然消滅してしまうのだろう、原風景のような描画像。


 闇夢の奥深く、闇の底から底から声が響き渡る。

 形態式、暗黒化。

 身体が変わり変わり変革される、全てを吸い込み吸引する、光すら内部に納め消滅させるモノに。

 一定の音量の重低音のバリトンボイスが、そこから這い出して。

「デストロ、アイビス、マヌクロン、サウザンド、」


 暗闇の空、雨がしとしとと降り続ける。


「わたしは、これだけなのに、、、」


 みやびで、どこか寂しい、二段切り離し構造の傘から、か? 声がする。

 青年は歩きつつ、頭上を見上げる、傘の二段内構造が覗いている。


「そうだね」


 形骸化した理想は、誰の為に、、、。


「ちィっコイツぅ!!!」


 低音量で叫ぶ、我ながら器用ではないだろうか? 

 揚水にも用いられる、古めかしくも前時代的、風雅な見目の特異形状な橋の内部を潜り抜けて、敵の攻撃をやり過ごす。

 敵は多様にのぼる、様々な超絶超越的な脅威モンスターだ。

 今時分は一匹一匹現われる、そんなルールでもあるのか? なので余り分は悪くない、ゲームのような趣だ。

 軽自動車レベルの、歪な色彩と造形の巨大カエルのような奴、動きが鈍重に見えそうで、意外と素早い感じ。

 

 黄昏時の夕焼け、向こうでは、今だに敵か味方か不明存在が、なんかヤバイ感じに。

 そう、アレはブラックホールみたいな、、なってんだけどもさぁ。

 なんとなく厄介な今に、親指を噛んで悔しがる。

 ああこの仕草、女がベッドで快楽を我慢している、そうアレ、あれあれ、に似てねぇ? ヤベ無駄に興奮して勃起しそう、いや、これもうしてるわ。

 益体のない思考で心を落ち着けることに成功、図った事ではないが上々じゃないか、気分を持ち直す。


 とりま、手馴れた集中法で、意識をマグマのように活性化、無意識を拡大、拡張。

 今までの己の人生、極限細部まで思い出す感覚、そこから真理のようなっを感じれる断片だけを抽出する。

 様々に補完処理して、完成度の高いソレを摘み上げる。

 滾る欲望の本流、渇望して熱望して、求めも求めても届かない、だからこそ、何よりも滾らせてくれるソレ。

 己の内的宇宙に存在する、絶対不確定不明瞭、聖域のように届かない場所を、無理やり観測してみる試みだ。

 

 寝れば寝るほど、この精度と抽出量は基本的に上がるのだが、戦闘中だ、寝るなんて不可能。

 実際時間では数秒程度の出来事、事前の用意・蓄積が無ければ一切の真理は闇の中が普通だろう。

 鮮明な実体験、あるいはそれに勝る疑似体験、以外すべて無意味な徒労に等しい。

 己にとって完全に近く未知な領域とは、更にそれが上位の世界であればあるほど。

 それは期待の新作ゲームをやるように、平時を軽く10倍100倍1000倍以上を超越する楽しみで、感動的な基本情報量を有するからだ。

 人は感動して生きる時が、最も輝きに満ち、一線越えて活き活きと調子に乗っているものだ、と思う、できる限り、そうあれるように、あるべきとも。

 俺はそういう粋がってる奴は凄く好みだ、件の俺に実害を与えてくる奴の件は伏せておくかね。

 

 既存世界において、絶対に感じれない上位世界は存在する。

 例えば、超光速航法が発展し、銀河間に人が移住するような、大宇宙時代とか、その典型だろう。

 星系群の人口が軽く一兆を越えて、銀河一つに兆の次の桁数、京レベルの人間が住んでたりして、色々。

 全宇宙を総合して、人間が京の次の桁数、ガイって平時使われない数量存在するような、今世界においてとてつもない世界だ。

 だが、もう一つくらいある。

 絶対上位神話世界なども、それに当て嵌まるだろう。

 化け物やモンスターの溜り場、文化や芸術も突き抜けている、人外レベルでな。

 普通人間がおよそじゃなく出来ない、不可能な芸当、神技や絶技も生ぬるい、人外としか言えない技の業の応酬合戦。

 人体が生体金属で出来てるとか設定じゃないと、不可能な挙動に速度、近未来の機械人形のような動き回避。

 重力や物理学を無視した跳動、何十回も脊髄反射で、つまり本能のままに任せて直感で動き回る。

 そんな人外の感覚を日々神経に通していたら、世界観も何もかも変わる、崩壊する、と言い換えてもいいだろ。

 痛覚を意図的に極限集中状態に持っていき、強制カットしたり、意識を弛緩させて睡眠導入したり、とか普通人じゃ出来ない、だろ?

 

 一言に、普通から無上レベルで、凄いとしか言いようのない感情、歴史か人生経験か?

 そういう、底知れなく果てしない激情とかを持っている存在が一杯いる。

 傍から見てる分には、真底から理解不明で、そいつの突然の感情爆発暴発が、一重に意味分からない面白い。

 が、実際関わるとヤバイなんてモンじゃない。

 世界を儚み、裏側の世界の有志を思い想い患う、その為に暗躍する、黒髪のび少女、あれは痴女だったのか?

 あと赤髪で超然とした感じ、なんか軽いノリで腰振り振り意味なくしてる奴、あいつは議論の余地なく完全に貞操観念ゼロのタイプだったな。


 そろそろ、個人的な真理の情報量が、無限大性を帯びてきて、臨界点における揺らぎによる、ビックバン拡散現象が起きそうだった。

 真理という無上に圧縮凝縮偏在に偏在を重ねた情報が、無上に真理以外の情報にランダム変化するのだ。

 その瞬間は、特に己の世界に対する存在比率が急上昇するので、その最中は奇跡のリミッター解除、ほぼ使い放題と成るボーナスタイムに突入する。


 突然だがフラッシュバックが止まらななった。

 この光景は、先の黒髪娘と情熱的に、アレなあれを致してるときの。

 抱えるように、揺すってる感じ。

 俺はアレなど飽きている、だが、この娘とのアレは酷くアレとは趣を異にするアレがあった。

 アレアレ言っててすまん、夢見心地なんだぜ。

 表情に愛嬌みたいなの有り過ぎるんだ。

 一瞬よりもわずかな間に、極細細微に、形容矛盾にダイナミックに刺激的に表情が変化するのだ。

 こちらを真底から熱く湿っぽく、想いがダイレクトに伝わる見目が、常時展開される。

 溢れる期待と、所在の分からない恐怖、尊敬、賞嘆、一括りに愛情、いや愛憎か? を熱烈に向けられているのだ。

 あと揺すってると、女の平素足先まである絹のような黒糸が、凄く艶っぽく淫靡に揺れて、嫌になるほどこちらを駆り立てる衝動を誘発。

 率直に、その時の俺は女を猫可愛がるように、かわいいかわいいみたいな、単純な賞賛を浴びせまくってた気がする。

 いや、持って回したようなインテリぶった詩的な表現だったかもしれない、正味覚えていないようだ。

 たぶん勢いで、可憐だが酷く色っぽい唇に吸い付いた、あの感触と味はどんなだったか? 

 具体的に思い出せないのが惜しすぎる、マジお金あげるからもう一回とか血迷って思う寸前だ。

 娘の中で一切の戸惑い無く弾けさせると、一線越えられた衝撃からか、ビックリしたような少女の、ハッとさせられるほど可愛い顔は忘れらない。

 一瞬後、ふにゃと表情を弛緩させて、微笑みのようなものを湛えて胸に擦り凭れ掛かる。

 あーくそ、忘れたつもりが、またなんかの偶然で邂逅して出会えないだろうか!


 ノースラストの全盛期、時間軸。

 地下世界からの命からがら、命を削るような逃避行。

 それからの本部奇襲の混乱で、ちりぢりで脱出行。

 ノースラストの大規模列車群を経由しながら、長蛇といえる列車内での終わりの見えない抗争に次ぐ抗争。

 その後のやっと落ち着いた頃合。

 

 寒風吹く昼前、中緯度地方には珍しい雪が降りそうな天気だ。

 俺はどんより白んだ空を眺めながら道を歩く。

 目的地は妹分の家、ここから既に視界に入る大きなマンションである。

 その37階に、ドロシーと呼ばれる少女がいる。 

 その子が来年四月から、俺が通う大学の中等部プレスクールに、進学予定なのだ。

 つまり、いろいろと聞きたい事があるのだろう、大学のことしかり、この町のことしかり。

 じっさい彼女とは面識があまり多くない、偶に親戚の集まりで会う程度。

 さて、上手く絡めるだろうかと考えているうちに、インターホンの前までついた。


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