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番外 その頃の紅魔館

妖刀ってマジであるらしいが本当なのだろうか?





「はい、ここで一旦きゅうけ~」



にとりのその声を合図に騒がしくなる紅魔シアター。名付け親はレミィと紫です。

まあそんなことはさて置き・・・


皆様こんにちは、日夜平和が訪れることを切に願う紅魔の執事さん、アレス・スカーレットです。まあ平和なんざ願ったところで無意味でしょうがね。

 さて、とりあえず恒例の挨拶は済んだ事ですし、さっさとジュースでも飲みに行きましょう。


私は席を立つとコップ片手にいつの間にか設置されたる販売店に向かって歩き始め、店の前に着くとある看板に書かれた名前が目に入りました。その名前は・・・



「・・・八雲イレブン?」



・・・・・八雲イレブン?

 あまりの変さにちょっと頭がフリーズしましたが、とりあえず意識を戻すと自動扉を開けて中に進むことに。


中に入ってみると・・・



「まんまコンビニですね」



いや、冗談抜きに。弁当とか酒とかジュースとかあり、冷凍食品から漫画、挙句には大人な本まで・・・いや再現しすぎでしょ?これ。

 しかも珍しいことや酒とかつまみがあってか、この紅魔シアターにいるメンバーの殆どが居ますし。あれ?あの大人なコーナーで読書してるのって・・・私の妹のレミィでないですか!?ちょっと、いくら年齢があれでもまだまだ幼いんですよ!?

 私はレミィの下に即座に駆け寄ると文も真っ青な速度でその本を奪い取る。



「あ!ちょっと何すん・・・のよ・・・」


「はぁ~い?まだあなたにこういうのは早いですよ~?」



固まるレミィ。そして徐々に顔を赤くしたかと思うとこれまた光の如くの速さで店から出て行ってしまいました。



「ん~・・・ちょっとデリカシーに欠けましたねぇ・・・」



後で謝っておきましょう。とりあえず私は本を元あった場所に戻すと観賞時の飲食物を買うため、店内を見て回ることにしました。



「ほうほう・・・これがスルメってやつか」


「へえ、美味しそうじゃない」


「ほほう、びーるとな?初めて見るのう」


「それはそうでしょう、この幻想郷には無い物ですし。それ以前にあなたは地獄にいましたからね」



本当に興味深そうに物色してますねえ皆さん。

 そんな事を思いながら店内を見て回っていると突然何かに体をぶつけてしまいよろけてしまいました。



「ああ、すいません、ボケっとしてました」


「いや、こちらこそすまな、い・・・・」



ん?何故か聞き覚えが・・・私は気になり前に視線を向ける。すると・・・



「・・・・藍、いつからアルバイト店員に?」


「・・・・聞かないでください」



なんと店員のような格好をし、胸のプレートにはアルバイト、八雲藍なんて書かれた顔写真付きプレートを付け、恥ずかしそうに立っている藍が居たではないですか!え、こんなところで何してんの!?



「いえ、さっきの鑑賞中にちょっと・・・紫様が、売店しましょう、なんて言ったものですから」



ああ、それで鑑賞中にあんなにそわそわしてたんですか。それより何を考えてるんだろうかあのスキマは。



「て、待てよ?あなたが店員ってことは、店長は・・・」


「正解、私よ」



聞き覚えの非常にある声と共に姿を現す私の長年の知り合い、紫。だが普段とは違う部分がいっぱいある。

 まず初めに服装。あのよく着ている導師の服装がなぜが店員の服装に。しかも髪の毛もポニーテールになってるし。

そして胸には案の定、店長、八雲紫という顔写真付きプレートが・・・まあとりあえず、一言言いますと



「お前は馬鹿か」


「いきなりな言われようね・・・」



いやだって・・・なあ?



「それと販売するなら紅魔館の主から許可もらえ」


「固いこと言わないでよ」


「普通はアウトだろ!?」


「外ならね。ここは違うでしょ?」



ああ言えばこう言う、売り言葉に買い言葉・・・ああ、彼女に何か言っても無駄だということは昔っからの常識だったでしょうに、なぜ忘れていたのだろうか。



「ちょっと、今失礼なこと考えてなかった?」


「大丈夫だ、考えてない」


「そう、なら良いんだけど」



そう言うと藍に、あ、レジよろしく~と言う紫。案の定藍は、え!?そんな無責任な!!と反対するが、レジにスキマで強制送還される。

ああ、なんて酷い主なのだろうか・・・藍、生きろよ?



「それはそうと、随分と懐かしいものを見ましたね」


「確かにね」



何が、と言われれば先ほどの戦闘シーンです。

 私の知ってる範囲では紫が本気で殴りあったのはあれだけですからね。まあ噂では知らないうちに宇宙に侵略に行ったとか行ってないとか聞きましたけど、まあいずれ暇潰しがてらにでも聞いてみまししょう。



「それにしても、改めて見ますと派手にやられてましたね、あの頃のあなたは」


「う、うるさいわね!いくら私でも苦戦するときはするのよ!!」



おうおう、ムキになっちゃって。



「今なら楽勝よ!ら・く・しょ・う!!」


「はいはい」



全く・・・子供ですか、あなたは。



「まあとりあえず、お菓子と飲み物が欲しいから、これとこれ、勘定お願いできますか?」


「はいはい!わかったわよ!」



そう言うとまだムキになってるのか、肩を怒らせながらレジに向かう紫。あはは、変な奴。

さあて、これ買ったら席に戻りますかね。










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