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第五節 執事、振り返る

はい、やってきました、問題のシリアス!

うまく書けるのか・・・

ついでに原作では登場しない方やオリキャラが何人か出る予定です

今回は1人でますよ


午後11:50分



皆様こんばんわ。

現在暇で暇でうんざりなアレス・スカーレットでございます。

今私は玉座の間の扉の前に待機しているのですが・・・



「暇です!!」



いや、本当に。先ほどまでは本を読んでいたのですが読み終わってしまって・・・題名は

『友情はこうして取り戻すもの!! 著者 とある名無しの隙間』

です。

まあ、見たときはまさかあいつか!?とか思いましたが、まあ読んでみたら、それなりに勉強になる事が書いてあったので特に気にしませんでした。

それにあいつがこんな事を書くとは思えませんし。

え?どんな事かって?確か・・・


友達と喧嘩してしまったら、自分から謝ること!


とか


話を聞いてもらえなくても何度もトライ!


とか・・・まあ、実際この知識が役立つかは今のところ不明ですが。

え?あるだろって?

・・・あれは、むしろ謝りに来い!ですね。まあ来ても、帰れ、の一点張りですが。

まあ、ともかくですね



「暇」



ただそれだけ。ええ、本当。

あ、今日付が変わりましたね。時計台から鐘の音がしました。なら気晴らしを。



「レミィー」


「なあに、お姉様」



扉越しでも聞こえるんですね、さすが私の妹!・・・まあ、扉はそんなに分厚くは無いですし吸血鬼ですしねえ、聞こえて当たり前ですね。



「超暇なんですけどー」


「もう少ししたら暇じゃ無くなるわ」


「ええー、いつー?」


「・・・あと~・・・15分くらい?」



よし、いじりまわして暇を潰しましょう!!まずは・・・あれにしましょう!

と・い・う・こ・と・で



「ねえ、レミィ・・・」



まずはちょっとシリアスな雰囲気を出しながら言うのがコツなのです。



「・・・なに?」



お、掛かりましてね。あ、ついでに、今だにこれが冗談とわかったことはありません。毎回騙されているんですよ。



「私、この館を出ようと思っているのですよ・・・」


「・・・え?・・・ああ、あれね、昔よくやられたあの冗談ね」



ふ、レミィ?甘いですよ。



「違うの、今回は本気なの・・・」


「えっ?」



普段使う敬語が無くなったのに気付き、少し戸惑いが見られますね。



「う、嘘よね?だって、ついさっきまで普通に会話してたし・・・」


「それはみんなを悲しませたくなかったからよ・・・」


「え、でもでも!あなたはこの館の本来の当主!!まだお父様が言ってたこと、できてないでしょう!?」



これは、生前、今亡きお義父様が私に死ぬ間際に遺した約束です。今でも忘れませんよ、あの死ぬ間際に寝室で交わした会話を・・・。

「私が亡くなった後、お前に次期当主を、任せたいのだ」


「な、何を弱気な事を仰るのですか!?」


「ふ、もう私は長くない、それはお前も、わかっているだろ?」


「で、でも、なぜ私が次期当主に!?次期当主はレミィなのでは!?」


「まだあの子には早すぎる・・・それに比べ、お前はしっかりしている」


「し、しかし、私は拾われた身、その私がこの館の当主など、おかしいです!!」


「そんな物など関係ない。お前が拾われた子であろうが、私の子供であることに関係はない」


「お義父様・・・でも私は・・・」


「・・・わかった。ならこうしよう。レミリアがお前が認める程の主の器になるまではお前が当主を引き受けてくれ」


「し、しかし当主の器を見極めるなんてどうしたらいいか・・・」


「大丈夫だ。お前はあらゆる面において私より優れているのだ、自信を持て」


「そ、そんな滅相も無い!」


「本当のことさ。だから、頼む、引き受けてくれ・・・」


「お義父様・・・・・・・わかりました、その大役謹んでお引き受けします!」


「そう・・か・・・なら、安心・・・だ・・・」


「お義父様?お義父様!!しっかりしてください!!お義父様・・・・」

ああ、思いだすと涙が出てきてしまいますね・・・

さて、こんな気分ではできる事も出来ないですし、この遊びは終わりにしましょう!!



「お姉様?」


「あ、レミィ・・・」



どうやら、部屋から出てきていたみたいです。



「どうしたの?」


「返事が来なかったから不安で・・・それより泣いてたの?」


「え?」



頬を触ると、濡れていました。どうやら、涙が出ていたみたいです。



「気にしないで、ね?」


「うん・・・」



すると突然レミィが抱きついてきました。



「レミィ?」


「出ていかないで・・・」



どうやらかなり不安にしてしまったようです。少しやりすぎましたね・・・



「大丈夫、あなたが成長しきるその日まで、私は離れないから・・・」



と、私も抱きしめ返します。ちょっとしゃがみますが。



「絶対だよ?」


「うん、約束する」



いたずらはできませんでしたが、特に問題はありませんね。

だって、こうやってまた、仲良くなれたんですから・・・














うまくかけたか、シリアスよ。

とまあ、とりあえず・・・レミリア父登場!

さあさあ、母はいつ出るやら・・・

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