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三十一章 亜紀対犬走!う~~ん・・・不利かな・・・

とりあえずDOAとバイハ6(両方PS3)を楽しんでいるバカタレな俺。

フレンドが全然いないからソロだけど、未だに楽しい!

そしてC言語って覚えるのが大変だなあ・・・でも楽しいから良し!

あ、ほかのほうも書かないと・・・



先ほどの対戦者の案内が終わり、闘技場の中央で初対面する両者。

亜紀の顔は緊張の一文字しかなく、反面もう片方の女は全く緊張感がない。それどころかかなりの余裕を感じる。



「こりゃあ亜紀が負けるかもしれないなあ」



なんとなくだがそんな気がしてならないな・・・あ、よ、俺だ、蔡だ。

今俺らは闘技場にいるんだ。

え?なんでいるかって?そんなものは前の話を見ればわかる。

でだ、話を戻すけど、とりあえず亜紀が負ける気がするんだ。

なぜかというと、実践数の差だな。

たぶん実力的にはほぼ差はないと思う。だけど、それを発揮できる実践数、修羅場をくぐり抜けた回数が今の亜紀には圧倒的に少ない。

反面、あの女の余裕、あれは長年戦ってきた者の持つ余裕だ。

今でもまだ始まらないのかと言いたげにあくびをしている。



「う~~ん・・・・亜紀もそれなりに死にかけたりはしてるけどなあ・・・」



まあなんでもいいさ。とりあえずあいつには今後妖怪相手に何度も戦ってもらうしかない。それだけだ。

まあそれはともかくだ、どんな展開になるか楽しみだ。

そんな事を考えているうちに実況員が喋り始めた。たぶん試合開始の合図を出すんだろう。



「では~!!両者、準備!」


「うう、頑張ろう」


「ふう、さっさと終わらせましょう」



準備の言葉に両者が戦闘態勢に入る。亜紀は構え、相手の犬走も自分の剣と盾を構える。



「get lady!」



聞いたことない単語だな。まあ大方始め!らへんの意味だろう。



「fight!!」



その言葉を言った瞬間、すぐに動きを見せたのは犬走の方だった。

まずは様子見といった感じに斬りかかる。それに対し亜紀はそれを難なく回避すると後ろに飛び一度距離を開ける。



「聞きなれない単語のせいで出遅れちゃいました・・・」


「でも回避できたんでしょ?ならいいじゃない」



そう言うと犬走は再度剣を構える。

そしてしばらくお互いにらみ合っていると今度は亜紀が動き出した。

まずは犬走に向かって掌底を放つ。それに対し犬走は盾を使い防御、そして盾でその腕をを払いとばすと先程のザッパ切りとは違い、正確に亜紀を狙って斬り掛かる。

腕を払いとばされ、少し体制を崩した亜紀は剣の先が服を掠めながらもなんとか上半身を反らし回避すると反らした反動を使い後ろに回転しながら蹴りを放つ(バク転蹴りと考えてくれれば良いです)。



「うわお!」



流石に驚いたのか少し焦りながらその蹴りを横に飛んで回避する。



「へえ、あなたって体柔らかいんだね」


「まあこれでも鍛えてますからね」


「ふ~ん・・・尻尾とか邪魔にならないの?」


「なりませんよ。それに、そういうあなただって、邪魔にならないんですか?」


「ならないわよ、長年付いてるんだし」



そう言いながら邪魔になってないと言いたげに尻尾を振る犬走。



「まあそんなことよりもさっさと行きますか」



そう言うと今度はさっきよりもさらに速い速度で亜紀の懐に潜り込もうとする犬走。



「そうはさせませんよ!」



亜紀はそれを下から思いっきり蹴り上げることで止めようとする。



「甘い甘い!」



しかしそれを予想していたのか、その蹴り上げを体を左に少しずらす事で回避するとがら空きになった亜紀の腹に盾をで思いっきり殴る。



「があっ!!」



その攻撃を受けた亜紀は後ろに吹き飛ばされる。そしてしばらく転がり続け、ようやく止まった。



「まだまだ甘いわね、あなた」


「がはっ!げほっ!げほっ!」



はあとため息をつく犬走とさっきの一撃で一次的に呼吸困難に陥る亜紀。

それを見た藍が少し焦る。



「ああ!亜紀が!」


「仕方ないさ、まだまだ甘いあいつが悪いんだ」


「しかし!あれでは殺されてしまいます!!」


「藍」


「うう・・・・・」



俺が藍を一睨みすると藍はそれ以上は何も言わず、ただ黙って試合に目を向けた。



「強くなるなら、問答無用の殺り合いで何度も死線を潜らなくちゃならないんだよ。それができないならあ、あいつに待っているのは死だ」



それを聞いた藍は初めて俺を殺気を込めて睨むとまたすぐに試合に目を向けた。

そんなことをしているうちに、まだ状態を戻せていない亜紀に犬走が追い討ちをかけるために急接近する。



「くっ!まずい!」



それを見た亜紀は少しフラつきながらも立ち上がる。



「へえ~、案外丈夫なんだね!」



そんな亜紀に先程と同じくらいの斬撃を放つ。狙いは一撃必殺の首のようだ。



「イチかバチか!」



そう言うといきなり前に出る亜紀。



「うん?」



これには俺も少し驚いた。だがもっと驚くことが起きた。それは・・・



「え?」



なんとその剣を持つ手を掴み、斬撃を止めたのである。



「さっきの借りを返させてもらいますよ!」


「なっ!?」



そう言うと掴んでいた犬走の腕を叩き剣を弾き落とすとその腹にさっきのお返しとばかりに渾身の一撃を放つ。



「あっぐっ!」



それを受けた犬走は先程の亜紀のように後ろに吹っ飛び転がっていった。



「女性といえども手加減はしませんよ!それにまだまだ、負ける気はないですよ!」



そう言いさらに気合が入る亜紀。それを聞いた周りの観客からは大きな声援が届いた。

ふっ、この勝負、まだわからんな・・・















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