二十七章 新たな仲間だな
しくったわ・・・・昨日和歌山行ってたから更新できなかった・・・
でも那智の滝が綺麗だった・・・くそう・・・
名前が適当?知るか!俺のセンスに言ってくれ!
「連れてって」
「・・・・・・・」
はい~、面倒な事頼まれちゃったよ~?
これどうするんだ~?
おう皆、俺だ、蔡だ。
今な、あの金髪妖怪に旅に連れて行ってくれなんて事を言ってきやがったんだ。
でな?どうするか悩んでるってわけなんだが・・・
「蔡様・・・」
「うう・・・」
御覧の通りというか、藍がね、怖いんだわ。
いや本当に。尻に敷かれてるかもしれない程に。いや、もう敷かれてるか。
隣では紫と幽香が、どうする?どうしましょう?ってずっと言ってるしさ。
いや、俺としては別にどっちでも良いんだけど、何か見放す事も出来ず、かと言って良いぞとも言えず・・・で、現状がこれと言う訳だ。
「う~ん・・・・」
「・・・駄目?」
「うう・・・」
ああ、止めてくれ、そんな涙の眼で俺を見ないでくれ。色々揺らいじまう。
「蔡様?これ以上増やしてどうするんですか?結構楽しいでしょ?何か不満ですか?それとも一夫多妻を本気で目指すおつもりですか?ならそれはそれで構いませんよ?ええ、本当に構いませんとも」
「藍、目が笑ってないぞ?」
そんな恐怖の笑みを浮かべられてもな、こっちはただ怯えるしか出来ないって。
誰か!お助けを!
そう願っていると
「みてください!こんなにも採れました!!」
救いの男女、じゃなくて女男が現れてくれた!
俺はすがる思いで亜紀に話をする。
「なあ亜紀、いきなりだがこいつを見てくれ、こいつをどう思う?」
「え?」
俺がその場を退くと物凄く驚いた表情をする亜紀。
まあ無理も無い。だって昨日は敵だったんだし。
「な、なななな、何でこいつがここに!?」
「ああ、それはだな・・・」
・
・
・
「はあ・・・」
「とりあえずそう言う事だ。で、どうすればいいと思う?」
大体そう長くはない説明を簡単に済まし終え、どうするか聞いてみる。
「と、言われましても・・・それを決めるのは蔡様ですし、ましてや私が決める事では・・・」
「いくじなしめ・・・」
「ええ!?酷い!!」
役に立たねえなあ・・・さて、手札をすべて使い切ってしまった・・・どうする?
俺は腕を組んで再度考える。
確かに別にこいつを突き放すのは簡単・・・じゃないな、どっちかと言うと連れて行っても良いと思ってる。
でもな?我が仮妻の藍があまり良い顔をしないんだよね。いやそりゃあな、無理矢理に押し通せばいいんだが、それだと藍が可哀想で嫌だし・・・あれ?将棋で言う詰みか?
「はあ、手が無い・・・」
俺は顔に手を当て、どうしようかとまた考える。
ん~・・・難しいなあ・・・・。
「あ、あのう」
「ん?」
おっと、ここで何か打開策を見出したか?
恐る恐る手をあげる亜紀。
「なんだ?」
「連れていけばいいのでは?」
「・・・・」
「ひっ!?」
亜紀が連れていけばと言った瞬間藍の視線が亜紀に向く。その視線を受けた亜紀は物凄く怯えている。
仕方ない、説き伏せるか。
「藍、止めなさい」
「でも蔡様・・・」
「藍?俺が今までお前以外に対して色目を使ったことあるか?そりゃあ幽香と間違って口づけをしちまったけどさあ、それ以外あったか?」
「うう、それはそうですけど~・・・」
「それともお前は新しく入ってきた女に魅力で勝てる自信がないのか?」
「それは無いです!!」
「なら良いじゃないか、勝てるんなら心配することも無いだろ?」
「うう・・・」
「な?」
そう言うと藍は少し俯いてしまったが首を縦に振ってくれた。
「悪いな、こんなこと言って」
俺は謝罪の意も込めて藍の頭を撫でる。
それを受けた藍はさっきよりも幾分か気分を戻したようだ。
「お詫びに今度町に着いたら2人でどっか買い物でもしよう。な?」
「うう・・・・絶対ですからね!」
「了解了解」
そう言うとようやく元に戻った藍。さあて、そうと決まれば
「良かったな、空気金髪」
「へ?私?」
と自分を指差す金髪妖怪。
お前以外に誰かいるのか?
「いや、他にもそこの変なの持ってる2人とか」
「「あら、私達の事?」」
「ひい!?」
あほだこいつ。あの2人にそんな事言えばそうなるのは一目瞭然だと言うのに。
とりあえず幽香と紫を宥め、話を戻す。
「で、一応許可は下りたが、改めて聞いておく」
「・・・」
「本当に来るんだな?」
「・・・うん」
「旅は旅でもどういう危険があるか分からないぞ?」
「うん!」
「何時どういう形で死ぬかも分からないぞ?」
「それでもついていく!」
そう言う金髪の眼は強い意志が籠っていた。
ふうん・・・意外と真っ直ぐな眼をするんだな。
「分かった・・・」
「じゃあ!」
「おう、よろしくな」
「・・・よろしく」
「よろしく」
「よろしくね」
「よろしく!」
こうして俺達は新たな仲間を得たのであった。
「さて、仲間になったのは良いが名前を聞いてなかったな。名前は?」
「・・・私、名前無いの」
「無い?」
「うん」
名無しの妖怪か・・・
「母親は?」
「居るわけないじゃん、私は狐とかじゃないんだから」
「う~ん・・・そう言えば幽香はどうやって名前を?誰かにつけてもらったのか?」
「自分でよ。私だって親なんて居ないだから」
「ああ、そうなのか」
なんだ、じゃあ藍や亜紀とは違うのか。
なら名前を考えないとなあ・・・何にするかな。
「う~ん・・・・・」
「難しいですね」
「そりゃあなあ、名前を考えるんだからな」
難しいもんだ。
皆も結構悩んでいるようだ。
「・・・・あ」
閃いた。これにしよう。
「紗夜」
「紗夜?」
「うん、何かこれが浮かんだ。特に何か意味があるわけでもないの」
「意味がないって・・・それ酷くない?」
「すまん、だがこれが浮かんだ」
なぜかこうふっ、と浮かんだんだよな。何で?
少し考えてみたが何か分かるような事は無いのですぐに考えるのを止めた。
「とりあえずこれで行こうと思うんだけど、良いか?」
「う~ん・・・まあ良いや、うん、それで良いよ」
「よし!ならこれからよろしくな!紗夜」
「こっちこそ!」
こうして名前も決まり、ようやく出発するのであった。
「あ、その前に飯だな」
飯食お・・・