番外編 その頃の幻想郷は・・・
う~ん・・・とりあえず・・・感想がもっと欲しい・・・すいません、でしゃばりました、マジすいません・・・
「は~い、じゃあこの辺で一旦切るね~」
「・・・・」
なかなか座っているだけというのもきついものですねえ、主にお尻が。
あ、これは失礼。
皆さんこんにちは、もしくはこんばんわ。
紅魔に仕える執事こと、アレス・スカーレット(男)でございます。
現在進行形でお尻が痛いですはい。
「いつつつつ・・・ったく、もうちょっと優しい素材のソファーは用意できなかったのかよ」
「それには同意ね。ちょっとお尻が痛いわ」
お尻をさすりながら文句を言う魔理沙と霊夢。
相変わらず自由というかなんというか・・・これでもだいぶ優しい方ですよ?
「それにしても・・・」
色々思いだしますねえ。今回のこれは。
藍に対しての恋愛的感情とか、幽香との激しいバトルとか。
「・・・・?」
そう言えば一つ気になるんですが、なぜ昔は藍を愛していたのに今はどうでも良いなんて思っているのでしょうか。
あの事件のせい?・・・いや、でも何か違う気が・・・でもそれ以外しか思い浮かばないし・・・いやいや・・・
「どうしたの?兄様」
「レミィ・・・」
そんな思考に溺れていた時、我が自慢の義妹、レミィが声を掛けてきました。
相変わらず可愛いですね。将来が楽しみです・・・育つのであれば、ですが。
「少しばかり疑問に思うところがあったので、考えていました」
「そうなの」
「ええ」
そうだ、この際ですしレミィに意中の方が居るか聞いてみましょう。
「レミィ」
「何かしら?」
「誰か好きな方は居ますか?」
「ぶぅーーーーーー!!!」
何時の間に飲んでいたのか、口から盛大に発射される紅茶。
位置的に被害は床の絨毯だけで済んだようです。
「汚いですよ」
「ご、ごめんなさい・・・って!そうじゃないわよ!いきなり何て事聞くのよ!!」
「え?何か変な事でしたか?」
「えっ、いや、それは、まあ・・・普通です・・・」
何やら歯切れの悪いレミィ。顔も真っ赤です。
私、何か変な事聞きました?
「聞いたと思いますよ」
「おや、咲夜」
「私もそう思います」
「藍」
どこから聞きつけたのか、我が紅魔館誇る完全主義なメイドこと、咲夜
そして八雲紫に仕える最強の妖獣こと八雲藍が声を掛けてきました。
「そうなんですか・・・まあ確かに義妹の恋愛事情を聞くのはちょっと親馬鹿かもしれませんね」
「いや、そう言う事じゃあ・・」
「無いんですけど・・・」
「うむ・・・」
「う~ん?」
皆揃って苦笑い・・・はて、それほど変なのでしょうか?
「違うよ~お兄様?」
「おっと・・・」
明るい声と共に腰に衝撃が来ました。その元はと言うと
「フラン」
「えへへ~」
物凄く腰にすりすりされてます。慕われる兄ですか・・・良いじゃないですか。家族円満で。
「で、違うとは何がですか?」
「親馬鹿のところ~」
「親馬鹿?」
「!!」
親馬鹿のところですか・・・はて、何が違うのでしょうか・・・
「だって、お姉様はおn「はいお口チャック!!!」むーーーー!!?」
「れ、レミィ?」
「ふふ・・・」
「ふっ」
急に飛び出して来たかと思うとフランの口を押さえるレミィ。何かまずいことでもあったのでしょうか。
「だって、じれったいもん!!」
「だからと言って言って良い事と悪い事ってものがあるでしょうが!!」
「そんなもの破壊しちゃえばいいんだよ!!」
「それは能力の無駄遣いよ!!」
「そんなこと無いもん!!」
「あらあら・・・」
「良い意味で五月蠅い姉妹だな・・」
「ふふ、そうですね」
あの頃には考えられなかったこの光景・・・全く、時間とは早く過ぎて行くものですねえ。
「しかし、誰がレミィの好きな方なのでしょうねえ・・・」
「「・・・・・はあ・・・・」」
「?」
「アレス様、いくら義理でも気づくでしょう・・・」
「そうですよ・・・いや、もしかして義理でも妹だからそういった事が分からないのでは・・・」
「ああ、それはありえますね、他の方の気持ちには比較的鋭いようですから」
そんな事を言い始めた咲夜と藍は2人で
「いや、だがまだ・・・」
とか
「でもそれですと・・・」
とか言いながら熱く討論しているのでありました。
「・・・・?」
そして最後まで気づかない私。はて?何かおかしなことでもあったのでしょうか?
「・・・まあ良いでしょう」
どちらにせよ、レミィには良い旦那が当たりますよにお祈りするだけです。
もしクズな奴なら・・・
「この手で殺すか、社会的に殺すか・・・・」
ふふふふ・・・楽しみですねえ・・・
「は~い、そろそろ上映再開するからね~、席について~」
にとりの元気な声がエントランスに響き渡ります。
どうやら再開するようです。
「ふむ・・・席に戻りますか・・・」
さて、この後どうなるのやら・・・