番外編 その頃の幻想卿は!?
どんどん涼しくなってきたぜ・・・
「は~い、一旦止めるよ~」
そう言うと映画のスクリーンは黒くなり、一旦終了を迎えた。
「あんなに仲が悪かったのに何で紫と藍は今は仲が良いのか気になるわ」
そんな事を言う霊夢。
まあそれは誰だって思いますよね。
・・・あ、これは失礼。あれがまだでしたね。
ごほんっ・・・皆様、お久しぶりです。現代を生きる執事の、アレス・スカーレットでございます。
見てお分かりかと思いますが、現在私達は私の黒歴史を見ていたのです。
まあまだそれほど黒歴史という程でも・・・・いえ、ありましたね。ええ、ありました。
どことは言いませんがね。言ったら死ねますよ、普通に。
それはともかく、上映も一旦休憩になりましたし、少しジュースでも飲みに行きましょう。まあすぐそこなんですがね。
今さらですが、いつの間にかこの紅魔館の大広間、映画館とほぼ変わらない作りになっているんですよね。
誰でしょうかこんなことしたの。
まあともかくコーラでも飲みましょう。
「・・・蔡様」
「・・・今はアレス・スカーレットですよ?藍」
飲もうとしていると隣から藍が喋りかけてきました。
「・・・・」
「・・・・」
しかし、来たのは良いですが無言です。
私はとりあえず紙コップに入っているコーラを飲むことにしました。
藍はというと・・・・
「・・・・」
紙コップにオレンジジュースを入れて飲んでいます。
「・・・・」
「・・・・」
まあそれはともかくですね、無言です。
先ほどから無言、いや本当に。
どうしたものでしょうか・・・
「あの・・・」
そんな事を考えていると藍の方から喋りかけてくれました。今は助かりますね。
「何でしょうか?」
「えっと・・・」
「?」
何やら少し困った様子の藍。
「・・・・」
「・・・・」
で、またも無言・・・かと思った瞬間!
「わ、私は!!今でもお慕いしております!!」
「・・・・へ?」
顔を真っ赤にしながらそんな爆弾発言を放つと走ってその場から去って行ったのでした。
・・・・・おお、周りからの視線が絶対零度・・・
「兄様?あれは何かしら?」
と横からレミィ
「引きちぎるじゃあダメかしら?ヤッパリ抹殺?」
物騒な事を述べながら私に寄りかかってくる幽香
「ぶ、ぶっ飛ぶ準備はOKか?」
とぷるぷる怒りで震えながらこちらに八卦路を構える魔理沙。
他にもぞろぞろとこちらに寄ってきて殺気をぶつけてくれます。ありがとうございます死亡遊戯。
「は、話を聞いては「もらえるわけないでしょうが」ですよね~」
とりあえず・・・・藍、後で話し合いましょう。そしてさよなら私の服。
明らかに使い物にならなくらなるでしょうね。
私はその思考を最後に意識を手放したのであった・・・
やっべーーーー!!なにこれやっべーーー!!頭がどうかしてるぜ!




