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十三章 最強で最恐の母、現る!

ようやく家に着いたぜ・・・

駄文は変わらずだが楽しんでくれれば嬉しいです!



諏訪湖付近



同日・昼




???「会いたかったわ、愛しの『息子』よ・・・」


蔡「・・・え?」



今俺は母らしい美人の人に抱きつかれている。いや、何この展開。全く意味が分からないぞ?まあとりあえずだ・・・よ、俺だ、蔡だ。現在俺はさっき言ったように俺の母らしい謎の美女に抱きつかれている。



蔡「って、そうじゃなくて!」



とりあえず俺はその美女から離れる。



???「あん・・・ひどいわ~、折角母の私がギュってしてあげてるのに~」



と口をとがらせてぶうぶう言う母らしい人。



蔡「待て待て!おかしいだろ!?あんたが母親!?何の冗談だよ!つーか、あんた誰?」


???「あら、そういえば自己紹介がまだだったわね」



そういうと彼女は服装を整えると姿勢を正す。



???「では改めまして・・・私の名前は雪美夜。一応創造神なんてことをやってるわ。あ、雪美夜って名前は偽名だから。よろしくね」


蔡「あ、はい、よろしく」



って、何普通に挨拶してんだよ俺!



蔡「そうじゃなくて、何だよ創造神って!何かの冗談か?」


雪美夜「あら、冗談じゃないわよ?ほら神奈子を見てみなさい、すぐわかるから」


蔡「神奈子?」



俺は言われた通り神奈子を見てみる。すると



神奈子「はは、こりゃあ参ったねえ・・・力の差がでかすぎるよ」



と顔から冷や汗を出しながら言う神奈子。



蔡「神奈子・・・」


藍「蔡様、この者は一体・・・」


蔡「わからねえ。だけど神奈子を見る限り創造神ってのはあながち間違ってないみたいだな・・・」



母親なのかは別だが、あの神奈子がああ言うんだ、神様であるのは違い無いはず。



雪美夜「まあそういう訳で、神様なのよ、私」


蔡「ああ、それは神奈子の反応で分かった。だけど俺があんたの息子ってのがわかんねえ」



何か証拠でもあるのか?



雪美夜「そうねえ・・・ならこれはどう?」



いきなり何かの印を切り出す雪美夜。するといきなり俺の体が光り出した。



雪美夜「はい、これでどう?」


蔡「?」


藍「さ、蔡様!!体が!」


亜紀「蔡様!む、胸が!!」


蔡「はあ?胸?」



何だよいきなり・・・あれ?何か胸が重い気が。



蔡「ん?(さわさわ)・・・あれ?」



む、胸が・・・出てる?



蔡「・・・あ~、あれか、ちょっと頭が逝かれたんだな、あはははは」



・・・・・・・・・・えーーーーーー!!!



蔡「待て待て待て待て!!胸が出てる!?」



ていうか声も何か違うし!!あれ?てことは・・・



蔡「・・・無い」



あれが無い。間違いなくない!なぜ!?



雪美夜「あらあら、焦ってるわねえ」


蔡「お前何したんだ!」


雪美夜「ふふ、その顔で睨まれても恐くは無いわよ?何をしたかって言われるとそうねえ・・・女体化・・・いえ、正確にはあなたのもう一つの姿にしてあげたのよ」



もう一つの姿?あれか、隼さんが言っていたあの・・・今は良いさ!とりあえず!



蔡「と、とにかく俺を元に戻せ!!」


雪美夜「あ、それね、無理」


蔡「む、無理!?」



なんだと!?なら俺はもう戻れないのか!?



雪美夜「あはははは!そう焦らなくても大丈夫よ!日ごとにランダムで変わるから」


蔡「な、なに?らんだむ?」



なんだそれ。



雪美夜「ああ、ごめんなさいね?知らないわねこの言葉。まあようはあれよ。勝手に変わったりするってこと」


蔡「はあ?どういう意味だよ?まさか日にちが経つごとに勝手に変わるとか言うのか?」


雪美夜「お~、大正解よ!さすが私の自慢の息子だわ~!」



と抱きつきながら俺の頭を撫でる雪美夜。とりあえず引っぺがす。さっきから藍の表情が怖くなってるから。というかこの状況でも嫉妬出来るとか、藍、お前かなり凄いのな。



雪美夜「とりあえず、これで証拠になったかしら?」


蔡「・・・いや」



まだだ、まだこれだけじゃあ納得できん。



雪美夜「はあ、仕方ないわねえ。じゃあ次は何が良いかしら?」


蔡「そうだな・・・ならちゃんとした決定的証拠を出してくれ。それを出したら俺はあんたを母親って認める」


雪美夜「決定的ねえ・・・」



顎に指をあて悩んでいる雪美夜。そしてしばらくしていきなり手を叩く。



雪美夜「ならこれはどうかしら!」



となにやらそれなりにでかい本を胸から取り出す。いや、胸から出すなよ。



雪美夜「あら、今のあなたなら出来るじゃない」


蔡「おいこら心読むな。で、どの本は?」


雪美夜「これがその証拠。これはね、創造神のみが持つ事が出来る・・・いえ、言い方が悪いわね。そうねどう言えば良いかしら・・・」



とまた顎に指をあて考える雪美夜。



雪美夜「そうそう、設計図ね!」


蔡「設計図?」



あれか?家を建てたりする時にどう組み立てるか書いてあるあれか?



雪美夜「そうよ。しかも家じゃなくてありとあらゆる生物の未来の設計図」


蔡「未来?」


雪美夜「そう、未来」



てことは何か?あの本にはありとあらゆる生物達の未来が書かれてるってのか?



雪美夜「あら、信用してないわね?」


蔡「そりゃそうだろ」



そんなあり得ない物があるなんてすぐに信用出来ると思うか?



雪美夜「それもそうね。ならまず初めに・・・ほらこのページ」


蔡「ぺーじ?」


雪美夜「ああ、気にしないで。とりあえずほら」



と渡され、俺はそのぺーじをやらを見てみる。するとそこには・・・



蔡「なっ!?これは!」


藍「どうされたんですか?」



と気になったのか肩越しに覗きこんでくる藍。



藍「これは一体?」


蔡「・・・俺の過去だ」


藍「過去?」




そこに書かれていたのはなんと俺があの隼さんの集落に行くまでの経緯が書かれていた。一寸の狂いも無く。それを聞いた藍の表情は驚きに染まった。



雪美夜「それ見たら・・・はい、これ」



と本を俺から取り、また本の頁をめくる雪美夜。そしてある頁で手を止めると再度俺に渡してきた。



蔡「・・・」



俺は本を再度受け取ると黙ってその頁を見る。そこには・・・



蔡「雪美夜、神造妖怪を造る・・・名前は・・・蔡?」



え、蔡?



藍「蔡様と・・・同じ名前?」


亜紀「そ、そんな」


蔡「・・・・」



・・・はは、本気かよ、これ。



雪美夜「かなり驚いてるみたいね」


蔡「・・・そりゃ、そうだろ」



だって俺って、造られた存在だったんだぞ?生まれて来たのではなく・・・・造られて。



雪美夜「まあ当たり前よね」


蔡「・・・」



俺はしばらく唖然とした。何も考えられず、ただぼうっと。



雪美夜「ね、これが証拠。あなたを私が造った証拠。だからあなたは私の息子なの」


亜紀「で、でも!だからと言ってこれが絶対な証拠ではないでしょう!!?」


蔡「いや・・・正しい」


亜紀「さ、蔡様」


蔡「名前も・・・俺が今までにやった行動も・・・何もかも一緒だ。間違いなんて・・・一寸も無い」


藍「蔡様・・・」



は、凄いわ・・・ここまで外れなく書かれてると信じるしかないじゃないか。



雪美夜「どう?これで満足した?」


蔡「・・・ああ」



十分だな。



蔡「で、その母親のあなたがここに何の用で?」


雪美夜「そうねえ・・・本来なら愛するあなたと色々お話しをしたいのだけれど・・・そうは行かないのよねえ。ほら、このページ」



とまた取られていくつか頁をめくる雪美夜。そしてある頁で手を止め、再度渡される。



蔡「・・・・・・・・な!?」



こ、これは!



神奈子「な、何が書かれてるんだ?」


蔡「・・・この・・・今回の戦争の、起こった経緯と・・・結果が・・・」


神奈子・諏訪子「「!!?」」



そこには一寸の狂いも無く今回の諏訪侵攻の原因、そしてその経過や結末などが書かれていた。ん?ちょっと待て!経過の欄に気になる事が書かれているぞ?・・・な!?これは!!



蔡「藍、亜紀、神奈子!!構えろ!!」


藍「え?」


亜紀「な、なぜですか?」


神奈子「どういう意味だ!」


蔡「さっき経過の欄に書いてあったんだ!」



その経過の欄に書かれていた事、それは・・・




蔡「この戦い、二度起きることになってるんだ!」


神奈子「はあ?二度起きる?何故?」


蔡「それはこいつが・・・」



こいつが!!



蔡「戦争を起こす前に現れ、両軍ともに壊滅的損害を受けて一度両軍撤退になるからだ!!」


神奈子「なに!!?」


諏訪子「嘘!?」


雪美夜「ふふ、そうよ」



妖しく笑いながら徐々に上昇していく雪美夜。



雪美夜「さあ・・・始めましょう・・・宴を。そして蔡、見せて頂戴、あなたの今の力を」


蔡「面倒なことになったな、どんちきしょうが!!」




こうして後に最強にして最凶の神と呼ばれる者対俺達現世の者の戦いが始まったのであった・・・













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