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十二章 開戦!?諏訪大戦?

さて、そろそろ別の奴にも手を出してみよう。



社前・朝


天気・曇り


日時・曜日不明




神奈子「ではこれより進軍する!」


「「「「「おおーーーー!!!」」」」」


藍「とうとう行くのですね」


蔡「ああ」


亜紀「緊張します」



慣れろよ亜紀、これからこんな事が良くあるんだからな。

それにしても昨日はあんなに天気が良かったのに今日のこの天気・・・気味が悪いな。雲が真っ黒だ。雷雨が来るにしても黒過ぎるぞ。あ、わりい、忘れてた・・・よ、俺だ、蔡だ。今俺達軍団を引き連れ目標の地、諏訪を目指して進行しているところだ。

え?それより藍とはどうなのかって?・・・



ちらっ



俺の右腕を見ろ。藍が幸せそうな顔で腕にしっかり抱きついている。これが意味するのは何か分かるか?

まあ簡単に言うと良好ってとこだ。あの日からそれなりに経って(3日くらい)何か変わった事があったとしたら・・・そうだな、藍が物凄く積極的になった事だろうか。あとは藍のちょっとした仕草で俺の心臓がときどきうるさくなったりしたことくらいだ。

亜紀曰く

「ああ、これはそう遠くないうちに・・・」

だそうだ。あとは何もない。いたって平和。諏訪侵攻の会議もあったが対して何かあるわけでもなかったし。なぜかって?結局決まったのが「正面から正々堂々勝負!」だからさ。まあそれはともかく



蔡「・・・不吉な感じだな」



そんなことより俺はこの黒い雲が気になる。なぜかは分かんないけど物凄く。



藍「どうかされました?」


蔡「ん?いや、なんでもない」



まあ気にすることは無いか・・・今のところは。



???「・・・あなたを造った私にはとってとても辛いわ・・・だってこれからあなたは人生で二度・・・とても辛い試練を与えなきゃならないんだもの・・・ごめんなさい。そして・・・早く会いたいわ」


蔡「・・・?」



ん?なんだこの哀しい感じは・・・後ろから?俺は振り返ってみた。だが



蔡「・・・何もなし、か」



案の定何もなかった。



蔡(前といい今日といい・・誰かに見られてる?)



いやな感じだ、全く。



亜紀「?・・・どうかされましたか、蔡様」


蔡「え?あ、いや、何でも無い、気にするな」


亜紀「はあ・・・」



いかんいかん、集中集中っと!

進軍を開始してから少しして。






神奈子「着いたぞ!」


蔡「ここが、諏訪湖・・・」



今俺の目に前に広がっているでかい湖に度肝を抜かれている。



藍「大きいですね」


蔡「ああ・・・」


亜紀「凄い・・・」



こんなにでかい湖は見たこと無いぞ。俺はそのでかさに感心していると



神奈子「蔡」



と神奈子が俺の肩を叩いて俺を呼んできた。



蔡「ん、どした」


神奈子「あれを見ろ」



そして何かを指差す神奈子。するとその先には



???「・・・」



目を瞑り腕を組み岩の上(蔡達より約100m)で胡坐をかいている・・・



蔡「幼女?」



がいた。



???「幼女言うなーーー!!」


蔡「あれ、小声なのに聞こえた?」



腕をぐるぐる回しながら怒る誰か。つうかあの帽子なんだ?目玉ついてるけど・・・



???「これでも神様なんだよ!!それくらい聞こえるわーーー!!」



・・・・・・・・え?




蔡「・・・え?あれが?」



と失礼ながらもその神様に指をさす。



藍「・・・・・・・・ぷっ」


亜紀「・・・世の中不思議だらけです」


神奈子「ぷっ、あ、ああ、あれでも、私と同じ、くくっ、神様だぞ?」



おい藍、神奈子、お前ら笑うの堪えてるだろ?つうかあんなちっちゃいのが神様?亜紀の言う通り世の中不思議だらけだなおい。



???「ば、馬鹿にしてーーー!!」


蔡「ま、まあとりあえず落ち着け」


???「誰のせいだよ誰の!!」


蔡「わ、悪い」


???「もう良いよ・・・それよりも!!」



突然雰囲気が変わる誰か。



???「私は諏訪子!この地を治める神だ!!あんたか、この諏訪に攻め込んできたバカたれの八坂ってのは!?」


神奈子「ああそうだ!!私が八坂神奈子だ!!」



どうやら戦前の口上戦が始まったらしい。さっきまで笑っていた者達が全員静まり返っていた。



???「なんで攻めて来たのさ!?」


神奈子「簡単な事だ!強き者が弱き者を統べる、これ以外に何がある!?」



へえ~、さすがに軍神、なかなかの威圧感だな。



???「なんでさ!そんな事する必要はないでしょ!?」


神奈子「本当にそう思うか!?」


???「どういう事さ!!」


神奈子「お前は知らんのか!今こうしてる間にも領地を奪い合ってる国がある事を!その奪い合いのせいで多くの人間達が死んでいってる事を!そしてその多くの人間が死んだせいで力を失い消えていった神達がいる事を!!」


???「それは知ってるよ!!でも仕方ない事でしょう!?信仰が増え、人が増えれば必然的に土地、食料が必要になってくる。なら他国の国を攻めるしかない!生きる上では仕方ない事!!これの何がおかしいのさ!」


神奈子「それは「おかしいことだらけね」ん!誰だ!」


神「神奈子様、あそこに!」



と指差す先に居たのは



???「初めまして、皆さん」



と手を振る女性が空に居た・・・空?飛んでるのか?



蔡「あれは一体・・・」


???「ん?」



どうやら俺に気づいたようだ。俺に気づいたその女性はゆっくりと俺の目の前に降りてくる。そして・・・



???「・・・ようやく会えたわね。私の可愛い可愛い愛しの『息子』」


蔡「・・・は?」


藍「・・・え?」


亜紀「・・・・・・・・・・母、お、や?」



とても吃驚な発言をしてくれた。














あ~、なんか吹っ飛んだ感じが・・・

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