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九章 悲運の出会い

なぜか急に書きたい欲が・・・これを勉強に回してえよ!




神奈子の社



日時・曜日不明



神奈子「あはははは!!あんた最高だわ!!」


蔡「あははは!そう言うあんたもな!!」



あ~、楽しい!お、よう、皆!蔡だ!

今俺は神奈子達と宴会を楽しんでいる。こうなった経緯は簡単だ。あの教育をし終えた後、神奈子と意気投合、それからいざ宴会に!って感じだ。まあ藍はちょっと苦い顔をしていたが、俺が参加するという事で参加、それからは楽しく酒を飲んでいる。あ、それとあの教育の後、腰抜けどもはあの教育後、あれがトラウマとなってしまったのか、それとも頭がおかしくなったのか、変に親しくなっていた。現に隣に居るおじいちゃんは


「さあさあ飲みなされ!!」


と酒を進めてくるし、隣のそれなりに美人の女の人に至っては


「どうです?今夜二人で過ごしません事?」


なんて誘惑してくる始末。

バキッ!!!な、なんだこの音!?俺は音の方に視線を向けると



蔡「・・・ら、藍?」



お酒の入った器を無表情で握りつぶした藍が居た。



藍「ああ、別に何でもありませんよ?ただつい!力が入ってしまって。お気になさらず」



嘘だ!お前、嘘つく時って絶対無表情になるうだよ!



神奈子「あはは、あんたも大変だね?」


蔡「はは、苦笑いしか出ねえよ」



あ~、後で藍の機嫌取らないと・・・あいつ、機嫌が悪くなると俺のご飯を減らしたり、抓ったりしてくるから。



神奈子「あんたら、夫婦かい?」


蔡「いや、旅仲間、とでも言えばいいのかな」


藍「夫婦です(キリッ)」



え、あんた何言ってんの?まてよ?まさか・・・



蔡「藍?まさかお前酔ってる?」


藍「そんな訳無いですよ!!・・・ヒッく」



ん?ヒック?



神奈子「あ~、酔ってるねえ」


蔡「・・・はあ」



あ~、面倒だなあ。こうなると藍はかなりの・・・



藍「分かってるんですか~?あなたのせいで私はこんな思いをしなければならないんですよ~?自覚はありますか~?え~、蔡様?」



絡み上戸になるんだよなあ。はあ、どうしよ。そんなにジト目で睨まないでよ。



蔡「待て待て!俺が何時何をした!?ええ!?」


藍「ヒック・・・あなたは鈍感ですか~?それともただの鈍感ですか~?」


蔡「どうしても鈍感にしたいのか!?」



ひどい奴!!



神奈子「おお、これは修羅場か?」


蔡「おい!助けろ神奈子!!」


神奈子「はは、止めとくよ。変に絡まれるのは嫌だからね」



くそ!この裏切り者め!



藍「ううっ・・・私では不服ですか?駄目ですか?好みでは無いですか?」



少し肌を露出させている藍。物凄く目に毒だ、じゃなくて!今度は泣き上戸!?



蔡「い、いや、むしろ好みですはい。不服では無いです」


藍「ならもらってくださいよ!!」


蔡「何言ってんだこの娘!!めんどくさい!!」


神奈子「はは、頑張れ頑張れ!」



くそ~!神奈子め~~~!!!



藍「で、どうするんですか!!?」


蔡「誰か~~~~!!!お助け~~~!!!」


神様1「はは、がんばりなされ!」




精神的に死ぬ!!

あれから約10分・・・いや、本当に死ぬかと思った。精神的に。なんとかあの場を回避することには成功した。神奈子の援護やとある小さい狐の男の子によって、だがな。で、俺は今、社の縁側で静かに一人で月見酒を楽しんでいた。



蔡「はあ・・・静かに飲めるって最高」



身に染みるわ、これ。



蔡「藍の奴も寝てくれたし・・・全くどうせ明日になったら忘れてるだろうに」



あいつは酔うとその時に言った事ややった事は次の日には忘れてしまう性質なんだよなあ。



蔡「羨ましい奴だ」



俺もその性質ほしいわ。それにしても・・・



蔡「藍の奴、俺に好意を抱いてるのは本当っぽいなあ」



確かに今までそんな感じはしてたし、そんなのじゃないかなあって事を考えたりしたもした。でも確実にそうとまでは考えた事は無かった。だって勘違いって事もあるし。



蔡「それに・・・」



藍は酔うと自分が思ってる事などを何も隠さずに暴露する癖もあるし。



蔡「・・・はあ、どうしよ」



弱ったなあ・・・



???「どうかしました?」


蔡「ん?」



誰だこんな時間に起きてるのは。



???「こんばんわ蔡さん」


蔡「お前は・・・ああ、あのじいちゃん神様の孫の~・・・女男?」


???「酷いです!私は亜紀です!!」


蔡「あ~~、それだそれ」


亜紀「全く蔡さんは・・・」



とため息をつく亜紀。あ、自己紹介な。こいつは亜紀。さっき言ったじいちゃん神様の孫なんだ。なんでも幼いころに親を亡くし、一人森をさまよっていた所をそのおじいちゃん神様に拾われ孫として大切に育てられたんだとか。ついでにこいつは二つの尻尾を持った銀狐(外見は後々説明する)。まだまだ未熟者だ。さらについでだがこいつと藍は全くの別種族なんだって。

藍曰く


「外見はこうだがこの子とは完全に別の種族」


だそうだ。よく分からん。あ、それと出会いの仕方だが、じいちゃん神様の紹介だ。



蔡「で、どうした亜紀」


亜紀「いえ、なにやら悩んでいたみたいなので」


蔡「・・・」


亜紀「私で良ければ相談に乗りますよ?」



まだまだ頼りないがこいつに相談でもしてみるか?



蔡(まあそれもまた良し、か)



たまには良いか。



蔡「そうだな、じゃあお言葉に甘えて。実はな・・・」

亜紀「なるほど」


蔡「で、どうしようか、と思って」


亜紀「蔡さんは藍さんのこと、どうお想いですか」


蔡「・・・」



そうだな・・・



蔡「少なからず良しとは思ってる」


亜紀「そうですか」


蔡「それが女としてか友としてと問われると、なんとも言えんがな」


亜紀「・・・」



そう言うと亜紀は腕を組んで黙り込んでしまった。



亜紀「難しいですね」


蔡「だろ?」


亜紀「まあ中途半端ともいえますが」


蔡「なかなかの毒だな」



はは、面白いな。



亜紀「でもそうでしょう?」


蔡「まあな」



そうだよなあ・・・



蔡「はあ、どうしようか」


亜紀「なんとも言えませんね」



はあ。とりあえず飲むか。



蔡「お前もどうだ?」



と酒を彼に差し出す。



亜紀「あ、良いんですか?」


蔡「お前となら静かに飲めそうだし構わんよ」


亜紀「あははは」



あいつらと飲むと騒がしくてかなわん。



亜紀「ならお言葉に甘えて・・・でも器が無いですよ?」


蔡「ん?これで良いじゃないか」


亜紀「そうですか。では・・・」



と俺は亜紀に俺の器を渡し、酒を注ぐ。



蔡「ふふ、なんだか楽しいな」


亜紀「そうですね」



俺と亜紀はお互いに微笑む。こんな時間が、平和が続けばいいと・・・だがこの時俺は知らなかった。亜紀との出会いが・・・遠くない未来にある事件が起きる事を。








これはあるお世話になってる方(現在進行形で。しかもリアルで)から教えてもらった知識です。何でも九尾とは狐では無く狐に似た・・・鬼、でしたっけ?まあとりあえず狐に似た狐では無い別の妖怪なのだそうです。聞いた時は驚きました。これが本当かどうか信じるも信じないも皆さん次第ですよ?

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