第二十五節 執事と屋台・・・
リメイクするかしないかはともかく・・・なんだか書きたくなったので投稿しました。
今更だけど、更新すればするほどリメイクの時大変になるんだけど・・・まあ良いやと思ってしまう自分はとてもお気楽だと思います。
妖怪の山、天狗の里周辺
同日、午後10時半
皆様こんばんわ
アレス・スカーレットでございます。
先程の映姫泣かせちゃった(てへっ)事件からしばらくして、空気になっていたこまっちゃんが
「あの、あたい場所知ってるし、そろそろ行かないかい?」
という一言でようやく目的の場所に向かう事になりました。
アレス「そういえばなぜ彼女の屋台の場所知ってるんですか?」
と先程より疑問に思っていた事を聞いてみる事にしました。
小町「何、簡単な事さ。最近それなりに通ってるからね、その時に教えてもらったのさ」
アレス「へえ~」
そういえば私、最後にミスティアの屋台に行ったのいつでしたっけ?
映姫「ほう、それなりに・・・」
小町「え、あ、えっと・・・」
地雷踏みましたね。
アレス「はい、お説教は後で」
映姫「むぅ、わかりました」
アレス「聞き分けが良い子は好きですよ」
ええ、本当に。良い子には頭を撫でてあげましょう。
映姫「こ、子供扱いは、し、しないでください!!・・・(かぁ)」
椛・小町「「・・・(むかっ)」」
さて、確か小町はこの辺りにやってると言ってましたけど・・・
アレス「小町、機嫌を損ねてないで、案内して下さいよ」
小町「別に拗ねてない・・・確かぁそこ辺りでやってるって言ってたよ」
といまだに拗ねてる小町が指を指した辺りを見てみると・・・
アレス「あ、あんなところにやってますね」
天狗の里の入り口のちょうど右の辺りで店を開いているミスティアを発見。あ、あっちも気づいたようです。
みすちー「あ、アレスさん!それに皆さん、お久しぶりです!!」
アレス「お久しぶりですね、ミスティア」
椛「こんばんわ」
映姫「お久しぶりです」
みすちー「小町さん、最近よく来ますね?」
小町「そりゃあ、こんな名店見つけちゃあねえ、来ない方がおかしいよ」
みすちー「そんな、名店だなんて」
映姫「・・・(ごごごごご)」
アレス「・・・カルシウム摂ってます?」
今度お弁当でも作って持って行ってあげようかな。
アレス「それにしても、相変わらずすごい賑わいですね」
と店の周りを見てみるといたるところに天狗が飲んで食って歌って踊っての宴をしていた。
みすちー「あははは、そうですね!それはそうと今日はもちろん飲んで行くんですよね?」
アレス「もちろんですよ」
みすちー「そうですか!ではあの席が空いているので座って下さい!」
と案内されたのは少し奥の方のテーブル。
アレス「そういえば、こんなにテーブルとか椅子とか、よく用意出来ましたね?」
みすちー「ああ、それは森近さんに協力してもらったからですよ」
アレス「ああ、なるほど」
彼の店ならこれだけの量を用意するのも可能でしょうね。
アレス「しかし、すごい量ですね」
改めて見ますけど、テーブルとか椅子とか結構ありますよね。ざっと見て・・・テーブル20個に椅子は・・・三桁くらい?
アレス「一応聞きますけど、これ、どうやって片づけるんですか?」
みすちー「それはこの天狗の里に片づけるんですよ」
アレス「天狗の里に?」
みすちー「はい!」
天狗の里にですか。なぜでしょうか。
アレス「何故なんですか?」
みすちー「最近天狗の里からよく貸切で、と注文を受けるので、先程も言ったように森近さんに協力してもらって用意したんですよ。でも、これ全部は持って帰れない、ていうので問題になったんですが、そこに天魔さんが」
アレス「天魔が?」
みすちー「ええ、なら、私たちの里で管理すればどうかって言ってくれたので、ならそうしようって話になったんですよ」
アレス「なるほど」
みすちー「なので心配はいりません!!」
と握り拳のミスティア。
アレス「なるほどねえ、あの天魔が・・・」
椛「びっくりです・・・」
まあ驚くのも無理はないですね。なんて言ったってあの超厳しいと言われるあの天魔が自分の里で管理するって言ったんですもの。
アレス「人って見かけによらないものですね」
???「それは誰の事を言ってるのかな?」
ん?このオス〇ル・フラ〇ソワに似た声は・・・
アレス「・・・天魔ですか」
天魔「久しぶりだな」
この天狗達の頂点こと、天魔であった。
アレス「お久しぶりですね、天魔」
天魔「元気だったか?」
アレス「ボチボチ、ですかね」
天魔「そうか」
アレス「それにしても相変わらず綺麗な黒髪ですね」
天魔「まあ、自慢の髪だからな、手入れは怠ってない」
彼女の外見を説明しましょうか。
髪型はセミロングで前髪はおかっぱではなく普通の前髪。
顔は・・・この男天狗どもが毎度「麗人パネェ!」と言わせるほど美形。
瞳は両方深紅。
体型は・・・着痩するから脱ぐと・・・おっとこれ以上はだめですよ。
能力は潰す程度の能力。その名の通り、なんでも潰します。将棋の流れであろうが家であろうが人のプライドであろうが。
とまあこんな風に完璧なお方。まあ難があるとすれば・・・家庭的な事が壊滅、ぐらいでしょうか。
天魔「それよりも今日はどうしたんだ?まあ大体見当はつくが」
アレス「良き友人達と飲みに来たんですよ」
天魔「やはりな」
アレス「そう言う天魔もでしょう?」
天魔「まあな。それはそうとそのご友人たち、なかなか豪華な面子じゃないか、ちょっと空気な気がしたが」
アレス「まあそうですね」
映姫「久々に会って空気とはなんですか空気とは。相変わらずですね」
天魔「あんたもな。お前も久しぶりじゃないか、死神」
小町「ああ、そうだね。最後に会ったのはいつだっけ?」
天魔「私がアレスに半殺しにされた時だろ」
小町「そうだっけ?まあいいや、改めて、久しぶりだね」
彼女らがどういう経緯であったかはいつか話しましょう。
天魔「ああ、久しぶり。犬走、哨戒は終わったのかい?」
椛「は、はい!」
天魔「そうか。で、私達と飲むかい?」
椛「あ~、その~・・・今日は、遠慮しておきます・・・」
天魔「そうか・・・そりゃ残念だ」
椛「では天魔様、アレスさん、私はこれで」
アレス「はい」
天魔「うむ」
椛は丁寧にお辞儀をすると仲間たちの元へ早足で向かっていった。あれま、かなり恐縮してましたね。
アレス「さて、椛は向こうに行ってしまいましたし・・・とりあえずミスティア、焼酎をお願いします。10本ほど」
みすちー「はいは~い!!」
オーダーを受けたミスティアは明るく返事をすると楽しそうに屋台に向かっていった。
アレス「楽しそうですね、あの子」
映姫「そうですね」
小町「まあ、これだけ賑やかだとねえ」
天魔「そうだな」
それにしても、何度見ても物凄い人数ですね。里の天狗全員居るんじゃないんです?
天魔「そうだぞ?」
アレス「・・・ナレーションは聞こえないって常識を潰しましたね?」
天魔「ん、そうだが?」
能力の無駄遣いとは思いませんか?
天魔「思わんな」
アレス「改めてあなたも天狗なのだと認識しました」
天魔「それはよかった」
とにこやかな笑み。
みすちー「は~い、焼酎10本お待ち~!」
とトレイから1本ずつテーブルに乗せていくミスティア。とても様になってますね。
みすちー「それと小町さんが注文した焼きそばで~す!」
小町「おお!待ってました!」
アレス「焼きそばって、いつの間に注文したんですか?」
小町「いつの間にか、だよ」
映姫「はあ、そういったところを是非とも仕事に回してほしいものです」
小町「善処します!」
映姫「全く・・・」
と困った顔をする映姫。
天魔「まあまあ、映姫、とりあえずな」
アレス「そうですよ」
映姫「はいはい、言われなくてもわかってますよーだ」
天魔「お、お前みたいな堅物でもそんな言い方ができるのか」
アレス「新発見です」
みすちー「驚きです!」
映姫「人を完璧超堅物みたいな言い方はやめて下さい!!私だって、閻魔の前に一人の女の子なんですよ!」
アレス「女の子・・・あの映姫からその言葉を聞ける日がくるとは・・・」
天魔「ああ、驚きだ」
と心底驚きました、みたいな顔をする私と天魔。
映姫「二人していじめないでください!!」
アレス・天魔「「あ、ばれた?」」
小町「あの映姫様もあの二人にはかなわないみたいだ!」
みすちー「お二人にかかればこうなりますよ」
映姫「うぅ~!小町まで~!」
アレス「あっははは、ごめんなさいね!さて、では気を取り直して・・・あ、ミスティアも一緒に飲みましょうよ」
みすちー「え?でも私まだ・・・」
天魔「そう堅い事言うな。どうせ他にも私のところの店員もいるんだ、構うもんか」
小町「そうだよ、あんたも飲みな!」
映姫「そうです!そうしなさい!」
しばらく考え込むミスティア。そして・・・
みすちー「・・・ではお言葉に甘えて」
さて、ミスティアも飲むって決まりましたし、はじめましょうか!
アレス「ではもう一度、改めて、ごほん・・・かんぱーい!!」
「「「「かんぱーーーい!!!」」」」
さ、飲んで食って大暴れです!
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あれから約1時間、それはもう楽しみまくりましたよ。で、現在・・・
映姫「だ~か~ら~、聞いてます?あなたはねえ、ひっく、気づいたらとことんのめりこんでいくんですよ~」
小町「わかっているんれすよ~、えいひさま~?あたひだってねえ、好きでしてるんじゃないんれすよ~?」
・・・物凄い酔っ払ってますね。あの小町ですらもあのように物凄く酔っ払ってますし。天魔にいたってなんか
天魔「良いか!?恋ってものはな!必ず体の関係も重要になっていくんだ!そこらへんもきっちり勉強しろ!!」
みすちー「はい!!体関係ですね!わかりました!!」
と男女恋に重要なものは何か、的な教室のようなもの開いているし、私?私は・・・
アレス「・・・」
みんなから離れ、ちょっと昔を思い出してます。
アレス「今思えば、なぜあの事件が起きた時、紫達を真っ先に疑ってしまったのでしょうか・・・」
今思えば、なぜあの時理由も聞かずに手を挙げてしまったのでしょうか・・・家族なら・・・
アレス「家族なら・・・家族って本気で思っていたのならば・・・なぜ彼女達の話を聞かなかったのでしょうか・・・」
物凄い後悔・・・ははは、馬鹿な話ですね。今更になって後悔なんて。
アレス「もう、本当に今更です!遅すぎます!!」
近くにあった岩をおもいっきり叩く私。そう、何もかも、遅すぎます・・・。
アレス「お酒のせいでおかしくなっちゃったのかな?いけない、今日は楽しむために来たんだから、楽しまなくちゃ」
もう一度、飲み直しますか。
映姫「・・・・アレス」
あれからさらに1時間後、私はおもいっきり飲みまくり、泥酔しました。そしてようやくお開きになり解散、そして紅魔館に帰るとレミィ達に物凄く怒られました・・・
やば、車に乗りながら打つとすげー打ちにくい・・・
ミスとか怖い。
酔わない体質で良かった!