第二十四節 執事、閻魔、そしてサボリ魔+α
明日(正確には今日)から山梨、しかも土日!
これは今更新しとかなければ!まあ、変わらず、ダメダメな文ですが、楽しんでいただければ幸いです!
妖怪の山
同日、午後8時
皆様こんばんわ
勘違い事件に巻き込まれた被害者Aこと、アレス・スカーレットでございます。
あの人里での”花嫁連れてきやがったぞ事件”から早数時間、私達はとりあえず里を出ることにしました。理由は簡単な事。
1、あそこに居ると間違いなく祝言的な事を言われる(言われた回数が凄いことになってます)
2、とりあえず疲れたから脱出
以上。
ええ、疲れましたとも!まあそれはともかく、私達は人里から離れ、今は妖怪の山に来ています。何故ここに居るかと言いますと、屋台です。ええ、屋台。とりあえず屋台。あの夜雀の営業する屋台。それが目的。私達はその目的のものを見つけるため、現在捜索中なのですが・・・
映姫「・・・無いですね」
アレス「ええ、全く、これぽっちも」
まあ見て分かりますように、全然見つかりません。おかしいなあ~、いつもはここら辺でやってるのに。
映姫「どこでやってるのでしょう?」
アレス「う~ん」
弱りましたねえ。ここ以外で彼女がお店を開くと言えば・・・
1、人里(ここ2,3年人里でもやっている。結構美味として人気。ただ、今回は外れ)
2、竹林(最近何やら竹林の奥地の方が騒がしいらしく、ちょっと危険地帯になっているらしいから、まあ無いでしょうね)
3、湖周辺(でも、彼女が準備していた姿はありませんし、それにレミィ達がアルマゲドンをしたから近寄らないでしょう)
4、妖怪の山(まあ言わずもがな、外れでしたが)
5、魔法の森周辺(ただあそこは人も妖怪も嫌う場所だし彼女も行きたがらない)
アレス「むう・・・」
ダメですねえ、いくら考えてもどこもダメと結論が出ます。
映姫「どうですか?」
アレス「全然」
映姫「そうですか・・・」
ん~~~~、どうしましょうかねえ。
アレス「ん~~~・・・ん?あれは・・・」
人の姿が見えますねえ。遠めなので分かりづらいですが、あれは・・・狼(笑)な椛?とその隣は・・・
アレス「・・・こまっちゃん」
ええ、間違いないですね。あの鎌を持って赤色の髪の毛と言えば、彼女しかいないでしょう。
映姫「え?」
あ、どうやら言った事が聞こえていたみたいです。となると、この調子で行くと?
映姫「・・・」
アレス「・・・(ものすごい般若がいるよ)」
これはいくら本物の鬼でも逃げるでしょうね。それくらいお怒りのご様子。
アレス「(許せこまっちゃん)」
さあ、カウントダウン・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・
映姫「すぅ~~~・・・・小町ーーーーーーーー!!!!!!」
小町「はひーーーー!!!??」
thunderbird a go!
ふっ、上手く発音できた。
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映姫の怒鳴り声から早1時間。もうそれはそれは、半端ないお説教でしたよ?仕事はどうした!とかこれだからサボリ癖は・・・とか、動かないからそんなにでかいんでしょう!!と・・・あ、一部八つ当たりが。まあともかく、これ以上やらせると時間がどんどん過ぎるので私達は止めることにしました。
アレス「まあまあ落ち着いて」
椛「そ、そうですよ閻魔様!」
映姫「いいえ、今日という今日は許しませんよ!!」
アレス「とは言いますがこの馬鹿のサボリ癖はいつものことでしょう?」
椛「そうですよ!そんなことで一々説教しても時間の無駄です!」
小町「み、みんな酷い・・・ぐすんっ」
事実なので仕方ありません。それにしても
アレス「椛、何時の間にこの馬鹿と?」
椛「え、ああ、簡単ですよ。ちょっと暇つぶしににとりと将棋してた時に、助けてくれ!って来たので。それからでしょうかね」
まあなんとも言えない出会い。というか、哨戒は?
映姫「小町・・・あなたって人は~」
アレス「あ、やばいね」
椛「やばいですね」
そしてその予感は的中する。
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あれからさらに1時間、長い長いお説教が続きました。その間私と椛は将棋で勝負していました。あ、王手。
椛「あうぅ・・・」
アレス「ほらほら、早くしないと龍が迫っていきますよ?」
とわざと一マスだけしか動かさない私。いや~、追い詰めるって楽しい!!現在の椛の持ち駒は、桂馬1個、歩兵5個、金銀ともに2個ずつ、そして王。もう戦えるほどの戦力は無いですね。
椛「うぅ、ならこっちに・・・」
と3×4の所(九九の表を考えてもらえば分かります)に居た王を逃がすために左に(私から見て)移動させましたが・・・
アレス「・・・(パチン)詰み」
椛「・・・あ」
はい、お疲れさまです。
アレス「全く、何のためにここに成り金を置いたと思っているのですか」
椛「うぅ~」
冷静な判断が出来るならまず置かない自滅場所に王を置いてしまった椛。
アレス「精進してくださいね」
椛「分かりました~・・・ぐすんっ」
さて、とりあえず通算成績300連勝目を上げたのは良いですが、あっちはどうでしょうか。
映姫「全く!あなたという人は!これでサボリ発見回数が私が閻魔として就任してあなたを部下にしてからすでに5万5413回目です!」
え、数えてたの!?
小町「し、四季様、5万5414回目です」
地味に小町も凄い。っと、感心してる場合じゃなかった。とりあえず止めないと。私はいまだにしょぼくれている椛の頭を少し撫でると映姫のところに向かいました。
椛「・・・(ボンっ)」⇐(顔真っ赤)
アレス「映姫、いい加減にしたらどうです?」
映姫「ダメです!」
アレス「絶対に?」
映姫「絶対に!」
アレス「何があっても?」
映姫「何があっても!!」
アレス「ふぅ~ん(にやり)」
そうですか、何があっても、ですか。
アレス「そうですか、なら仕方ありませんね。まあ良いでしょう、何時でも一緒にお酒は飲めますもんね」
映姫「ええ!だから今日は「残念だなあ」・・・え?」
久しぶりに加虐心が・・・
アレス「せっっっっかく今日は映姫と飲めると思って楽しみにしていたのに」
映姫「え、あ、ちょっと・・・」
アレス「なのに肝心の映姫さんはお説教にご執心・・・はあ、楽しみにしてたのに」
映姫「待ってください話を・・・」
アレス「まあ良いですよ、何をしようが人それぞれ、それがたとえどんな事でも!それが友達より優先されるどんな事でも!私は何も言いませんよ?ええ、それで関係がこじれても一切何も言いませんし恨みませんよ?」
映姫「あの、その・・・」
アレス「お説教はその人のためになることですし、別に止めません。今回は無理でも次回がありますし?良いんじゃないですか?まあ何時休みが取れるか分かりませんが。もしかしたら二度と会えないかもしれませんねえ(嘘ですが)」
映姫「そ、そんな」
今回は、ねちっこく攻めてみましたが、結構聞いてますねえ。ほら、あの閻魔が涙目ですよ?
アレス「さて、これ以上椛を待たせるわけにも行かないですし?私もこれ以上時間を無駄にしたくありませんし?これにて失礼しますね」
映姫「え、ちょ、ちょっと!」
映姫は私の腕を掴むと絶対離さないとばかりに強く手を握ってきた。
アレス「痛いですよ?」
映姫「え、あ、すいません」
そう言って尚も離そうとしない映姫。
アレス「何か用ですか?」
あえてこういう言い方をする。
映姫「えっと、あの・・・ごめんなさい!!」
アレス「・・・」
映姫「その、別にあなたと飲むことを楽しみにしていなかったわけではないんです!その、私の性格上と言いますか、癖と言いますか、その、一度始めてしまうと止まらなくて・・・えっと、一緒に屋台、行ってくれますか?」
アレス「・・・」
・・・ぷっ・・・・やばい、もう限界!
アレス「あはははははは!!」
映姫「・・・へ?」
アレス「あはははは!・・・ふう、いやあ、貴重なものを見れましたよ」
映姫「え、あの、これは?」
アレス「単なる芝居ですよ、し・ば・い」
映姫「芝居?・・・芝居!?」
アレス「ええ」
今気付きます?
映姫「じゃあさっきのあれも・・・」
アレス「ええ、一部は本当ですが」
映姫「・・・よ」
アレス「よ?」
映姫「よかったです~!」
あ~あ、やりすぎましたね?
アレス「ほら、涙拭いて」
映姫「えっぐ、すいません」
あらまあ、なんと可愛い生き物でしょうかねえ。
アレス「ほら、拭いたなら早く行きましょう、今日は飲むんですよ?」
映姫「そ、そうですね!」
満面の笑みですね。では行きましょうか!
アレス「あ、それと」
映姫「?」
アレス「なかなか可愛いところもお有りのようですね」
映姫「・・・~~~~~!!!」
ふふっ、なかなか良い反応です。
映姫「わ、忘れてくださーーーーい!!!」
アレス「無理ですよ~」
さて、早く一緒に飲みたいですね!
小町「・・・なあ」
椛「・・・言わなくても分かってます」
小町・椛「「あたい(私)達、ものすごく空気・・・」」
哀れ・・・
騒がしいと書いてますけど、異変はちゃんと原作の順番どおりに起きます
英語、これであってるのでしょうか?
将棋はそれなりにしますが・・・レベルは高が知れてます
今回はかなり頭がとんだ・・・