第二十一節 主、彼を真・暇人にする
は~、暖かいですねえ・・・・zzzz・・・はっ!?
今回は、う~様視点ですよ~、かなり短いですよ~・・・・zzzzz・・・・・
紅魔館、レミリアの部屋
火曜日
午前8時
あら、こんにちは、とでも言えば良いのかしら?
私はこの紅魔館の偉大なる主、レミリア・スカーレットよ・・・・と言っても実際は私の兄様、アレスが主なんだけれども。
さて、いきなりだけど、最近(ざっと見積もって450年近くかしら?忘れたわ)早起きをしてる私は偉いと思うのよ。ええ、本当に。
だって私は夜の帝王の吸血鬼よ?普通ならこの時間はまだぐっすり眠っているわ。だから褒めてくれても良いと思うの、主に兄様から。そうね、ご褒美をもらうのはどうかしら?何が良いかしら。一日私専属の執事?・・・普段が普段だから別にいいわね・・・なら、夜伽?・・・・・・・(顔が真っ赤だ!これは照れt)死ね!
・・・・全く思いつかないわ。まあで、で、で(大魔王?)・・・・・このナレーション、殺して良いのかしら?
あら、ストレスでも溜まってるのかしら?話が全然違う方に行っちゃったわね、まあ良いわ。今日も優雅にお茶会でも開きまs・・・・
「お邪魔してますよ」
「・・・回れ右でお願いできるかしら?」
「はいはい、回れ右ですね?ではさらに右を向きますね」
「・・・何しに来たのよ」
「趣味です」
♪マークが付きそうなくらい満面の笑みで趣味と発言したのは、あのスキマにすら嫌われているこの幻想郷担当の閻魔、四季映姫であった。
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場所を変えて、テラス
「で、さっきも聞いたけど、何の用よ、私、これでも忙しいのよ」
「あら、それはアレスさんが忙しい、の間違いではないですか?」
「・・・違うわよ」
実際はその通りだが素直に認めるのも癪なのであえて違うと言う。
「まあ良いでしょう。で、さっきの質問の答えですが・・・趣味です」
「今すぐ帰れ」
「今日は暇なので」
とにっこりと笑顔な説教マシン。忌々しいわ。
「で、そのお暇な閻魔様が、一体この館に何の用でしょうか?」
「ええ、まあそんなに大事な用ではないですが」
「・・・・・・」
「まあそんなに睨まないでください。いくら愛しの兄君との時間を邪魔されたからって、そんな顔していますと幸せは来ませんよ?」
「あんたのせいよ!」
「これは失敬」
この説教マシン、今日は何時に無く冷静だ。
「もう良いわ・・・で、用件は?」
「はい・・・アレスさんの事で」
「・・・」
いきなり真剣な顔になる説教マシン。
「・・・話しなさい」
「相変わらずの上から目線ですね・・・まあいいでしょう。ではまず・・・」
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「・・・・で、あるからにして、たまにはアレスさんに長期休暇・・・そうですね、外の世界で言う、ゴールデンウィークくらいの休みを与えてあげなさい。それが今あなたに出来る善行です」
「・・・・・・・・」
「聞いていますか?」
「・・・・うん、一応ね」
もう無理。1時間も説教を聞くことになるなんて・・・というか聞き始めて開始10分で既に机に突っ伏していた私って、おかしいのかしら・・・
「では、そろそろ次に行きます。失礼しますね」
「・・・・」
「ああ、それと」
「・・・なによ」
「アレスさんに今度是非お茶でも飲みながらお話ししましょうって言っておいてくださいね」
「・・・・・・」
「では」
・・・やっと、かえ・・・った
一応、手くらいは振っておいてあげましょう・・・
「・・・寝よ」
ついでに映姫の喋った内容とは簡単に訳すと
1、てめえらアレスに頼りすぎ
2、休みを与えろ
3、ていうか、お前ちょっと危険じゃね?
4、あ、それともう一人のメイドにも休みをやれ
5、で、お前、アレスの過去を暴こうかねえ会に来いよ
6、色々知りてえだろ?
7、私にも彼と会う時間を寄越せやコラァ!
な感じ。かなり無茶苦茶だが勘弁してくれ。今は眠たい。いや、精神的に疲れた・・・お休み・・・
この話、もう分かってる方も居るでしょうが、実はアレスが強制休みを食らう前の話です