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吸血鬼(姉)の日記を拝借せよ!

久々です・・・題名の通りです!リクはパソ友から




午前7時



月曜日



ダニエル宅





「という訳なの」


「・・・・え?」



す、すまん、コメントのしようがねえ。



「だから、そういうことなのよ、よろしくね?」



はい、意味がわかりませんっと!とりあえずだ・・・



「いきなり寝てる人間をハリセンでしばき起こしておいて何が、よろしくね、だ」


「あら、これは失礼」



うん、失礼と言える常識があるなら起こさないでほしいな!



「・・・とりあえず、仕事の依頼か?」


「そうそう、それよ!」



なにその「大変よく出来ました!」みたいな顔は。



「はいこれ」


「はあ・・・全く何時もいきなりだな」



俺はボスから書類の入った封筒を愚痴りながら受け取る。



「ターゲットはそれに入ってるから。じゃあ、よろしくねえ~」



そう言うとあのスキマに帰っていくボス。



「・・・・・・・・まあ、目が覚めたし、寝るのもあれだからなあ。見るか」



俺は封筒を開けて、中身を見てみることにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!?



「おっほい、これは・・・パネくねえかい?」



そのターゲットとは・・・

あの有名なスカーレット・デビル事、レミリア・スカーレットであった・・・



「・・・・・・・・・ああ、死ぬのか、俺」



いや、死なないよ?



「うわ、メタルだ」



誰がメタルだ!(メタルとは、ようはメタ発言を言う人の事。ついでにこの言葉を初めに言ったのはアレス)



「うーーーん・・・着替えるか」

「しかし、またこりゃ、スリル満点なお相手じゃないか」



俺は飯を食べながら資料を見る。そこに書いてあるのは、まあ言わずもがな、この吸血鬼の凶暴性等々・・・



「ふむふむ・・・基本は、夜行性か・・・」



まあそうだわな。俺は次、というか最後の資料を見ることにする。



「・・・・・・・・・」



さて・・・・なぜ俺が固まったかと言うと言わなくても分かると思うがこの資料のせいである。



1、カリスマ(笑)


2、超絶にブラコン(普段は表に出さない)


3、禁断の愛(はは、義理だから大丈夫さ!)


4、女の嫉妬は怖い(最近の敵は”烏”)


5、何度でも言おう、兄貴一筋(憎たらしいわ!)


6、最終手段はうーーー!



・・・・・・な?


まあとりあえずだな?何の資料?

レミリア・スカーレットです!



「・・・飯食お」



うん、そうしよう。

「で、やってまいりましたよ、紅魔館っと」



ふう、相変わらずでかいなあ!俺も住んでみたいぜ!



「さて、仕事仕事!」



ん?テンション上がったのかって?・・・まあなんとかね。




「さあでは気を取り直してー!」



逝ってみよう!あ、違った、行ってみよう!

はい、10秒で入れましたよ?つうかよ、門番寝すぎだ!



「しかし・・・」



相変わらずのでかさだな、おい。こんなにでかけりゃ掃除もめんどそうだ。



「おっと、仕事仕事っと」



とりあえず、この前回来た時よりなんか複雑になってる気がする廊下を進んでみようじゃないか。



「・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」



歩きだしてまだ100歩も歩いてないくらいなのだが・・・



「どっちこれ?」



いきなり3つの分かれ道が出てきた・・・前は無かったぞ?



「ん~~~~・・・・」



どれ?



「よし、気分的に右だ」

「・・・・・・・」



・・・・・・



「・・・・・・・」



・・・・・・



「・・・・平和だ」



うん、すごく平和。なんか無いのかって言いたいくらいに平和だ。あの分かれ道から早20分は経ってるのだが・・・



「邪魔もクソもあったものじゃねえな」



せっかく退治用兼護身用に作っておいた妖刀”紅桜”を持ってきたのによお・・・(え、持ってきていいのそれ?)


「ったく、平和も考えm・・・ん?あれは・・・」



と、前方になにやら動くものが二つ・・・



「おお、あれはターゲット本人と冥土(誤字ではない)!これはまずいな、隠れよう」



え、戦えるだろって?俺は基本すにーきんぐを徹底してんだ。まあそんなことは右に置いておいて・・・何か隠れるような・・・ふ、やはりお前、だんぼーる!!よし、これでいける!さて、後は通り過ぎるのを待つだけだな。お、来た来た。



「最近は物騒ねえ、咲夜」


「そうですね。特にあの新聞で見たあの事件」


「そうよ、それよ。あの霊夢が単身で乗り込んで妖怪の山、一時壊滅!てやつ」


「はい。あれ、あの後はどうなったのでしょうか?」


「さあねえ。なんでも被害総数が妖怪の山と河童の里と両方合わせて8割だとか」


「は、8割・・・凄まじいですね」


「でも、もっと凄いのがあれだけの事が起きたのに死者数がなんと0!これはビックリよ」


「0・・・・それはまた奇跡な事で」


「まあこれでしばらくは平和なんじゃないの?」


「そうですね。だって・・・」


「「博麗は恐ろしいって改めて知ったから」」


「・・・・・・」



あれ、そこまで被害が出たんだな。



「?」


「!?」



あ、やばいかも。



「どうかされました?」


「何か気配が・・・気のせいね。さ、早くアレスお手製のプリンを食べに行きましょう!」


「そうですね!」



・・・・・・・・行ったか。しかし・・・



「うん、あの事件が原因か」



通りで最近妖怪を見かけない訳だ。



「まあ、とりあえず、さっさと部屋を・・・」



あったよおい~。



「・・・まあそういうこともある」



とりあえず、お邪魔するぞ。



「・・・・・・・はは、かりすま(笑い)だな」



入ればそこは・・・なんとも女の子らしい可愛い部屋でした!

まず初めに熊のぬいぐるみ!そして次にウサギのぬいぐるみ!本棚には絵本!ベットはいかにもお嬢様!


「別世界だな」



うん、なんか納得だ。あ~、まああれだ、日記探しだ。



「どこかに・・・無いかな・・・」



むう、本棚び入ってないか・・・



「こういうことはしたくは無いが・・・・ん?」



なんだ?ベットの下に何かあるぞ?



「・・・・あ、あった」



・・・・なんてベタな隠し場所だ!



「・・・・とりあえず、拝借っと」

〇月✕日


最近この館で日記が流行ってるらしい。だから私も書いてみることにした。でも何書けばいいのかしら?



〇月✕日


今さらなのだけれど、兄様はもうとっくの昔から日記を書いていたんだって・・・・出遅れちゃったわ



〇月✕日


特に書くものが無いわ。どうしよう・・・

「・・・・」



普段暇してるのか?

〇月✕日


兄様に一度日記をどういう風に使ってるか聞いてみた。すると

「そうですねえ、その日の事とか、ですかねえ。後は・・・・・・・昔の事とか」

だそうだ・・・・・・



〇月✕日


とりあえず今日起こった事を書くわ。

まず毎度の事ながら、懲りずにまたあの烏が兄様の部屋に入り浸っていた。むかつく・・・とりあえず「掃除」はしておいた。



〇月✕日


今日は兄様とテラスでのんびりティータイム。とても優雅で幸せだわ。



〇月✕日


ちょっと冷え込んできた。



〇月✕日


私とした事が・・・・・風邪をこじらせちゃったわ。不覚ね。



〇月✕日


なんと今日は兄様が一日看病してくれるんですって!



〇月✕日


どうやらまだ治らないらしい。体がだるいわ。



〇月✕日


どうやら兄様が心配で部屋に来てくれたようだ。また看病してくれるって!



〇月✕日


まだ治らない風邪・・・・心配してくれる兄様・・・まだ霊夢とまだ知り合ってなかった頃かしら。たまたまその日、風邪をこじらせた私を兄様はとても心配そうに看病してくれたんだっけ?

今も全く同じね。幸せよ!・・・・・でも、昔は1日中看病なんてしてはくれなかったわ。

あの言葉を言ってくれるまでは・・・

まだ父様が生きていて、兄様がまだスカーレット家に来て間もないころ、兄様は今のような兄妹としての態度をとってはくれなかった。まるで腫物を扱うかのように接してきたのだ。そう、腫物のようにだ。私は新しい家族が出来ると父様から聞いた時、とても嬉しかった。理由は簡単。

その頃、私達はこの幻想郷ではなく、別のところにいたのだ。そこでは日夜人間と私達吸血鬼がぶつかり合ってた。それもあってか父様と母様はほとんど館にいる事は無かった。ほぼ毎晩トップの者たちによる会議に出ていた。いつも出るときに「ごめんね」とか「本当にすまん」と言っていたのは今でも覚えている。そんなこともあってか、私は寂しい日々を送っていた。別に父様と母様だけがいるわけじゃない。その頃は他にもメイド達は居たし、執事達も居た。でもそれだけ・・・彼らは私の事を腫物のように扱うだけ。そこにあるのは主の命で世話をするという考えだけ。そこに愛情は無かった。今思えば、私はあの頃愛に飢えていたのかも・・・いえ飢えていたんだわ。

だから私は喜んだ。だって新しい家族が出来るんですもの!それならたとえ両親が忙しくても寂しくは無い!そう、思っていた・・・でも予想は違った。彼もまた、彼らと一緒だったんだから・・・。

今でも覚えているわ、はっきりと。

自己紹介の時だったかしら?私が喜びながら自己紹介を終えた時だったかしら。兄様はこう言ったのよ。「私はアレスと言います。『レミリアお嬢様』」

あの時程ショックを受けたのは今も昔もあれっきり。私は兄様が続きを言おうとしていたにも関わらず逃げたのだ。そして自分の部屋にこもったのを覚えているわ、わんわん泣きながらね。

私はそれ以来、兄様を避けたわ。この人もおんなじなんだと思って。でもそれでも・・・あの人は懲りずに私に会いに来てくれた。まあ今にして思えばこの時に少しは冷静になるべきだったわ。

ある日、たまたまその日はとても平和で久々に両親と一緒に朝食を食べていたんだっけ。その時、急にフラってなって気を失ったのよ。しばらくして漸く目が覚めたの。その時にいたのが彼だった。腕を組みながら椅子に座って寝ていたわ。その時の私は彼を一方的に嫌っていたから私は当然のごとく、自分のベットから出て、部屋から出ようとした。でも病人がそんなすぐ動ける訳も無く・・・派手に地面に落ちたものだから彼が目を覚ましたの。そしたら彼、慌ててこっちに来てお姫様だっこして、布団の私を戻したの。でも私はお礼は言わなかった。すると彼は苦笑いしながら、大丈夫ですか?と聞いてきたの。私は不貞腐れた声で平気って言ったの。そこからは全く会話が無くなったわ。それから10分、無言が続いたわ。私は無言の空気に耐えかねてある質問をしたの。それは

「どうしてこの館に来たの?」

という質問。

アレスは困った顔をしながらこう答えた。

「助けてもらったからです」

次に私はこう質問した。

「家族って何?」

その時の兄様の顔を今でも覚えている。とても悲しそうな顔を・・・

兄様はしばらく黙っていましたが漸くしてこう答えた。

「助け合い、大切に想い合い、寂しくなく、悲しみも無い、暖かいもの、でしょうか」

それを聞いた瞬間私は怒鳴った。我慢が出来なくなったから。

「じゃあどうして私はこんなにさびしいの!!?ねえ!!どうして!!?」

なんで、家族なら、どうして、私はひたすらこれを繰り返してた。

そしたら急に兄様が私を抱きしめてくれたの。こう言いながら。

「ごめんなさい・・・家族になったのに・・・気づけなくて。でももう大丈夫です、今日からはちゃんと兄として、あなたと接していきますから・・・」

その言葉を機に私は大泣きした、これでもかってくらいに。

それ以来、私は兄様に甘えることがあり得ないほど増えた。どこ行くにもついて行った。寂しくなって兄様の部屋に行くとその度に兄様はちょっと困った顔をしながらもちゃんと甘えさしてくれたし遊んでくれた、そして一緒に寝てくれた。私はとても幸せだ。今でも。これからも!

ついでにだけど・・・・・・今の私の・・・・ブラコンはこれが原因だったといまでは思う。

ちょっと長く書きすぎたわ・・・・疲れたし今日はこれくらいにしましょう

後から原因を聞いてみればストレスが限界まで溜まってしまったせいだったんですって。

「・・・・・・(感動で涙が滝のごとし)」



良い!!この兄妹愛!!!



「最高だ!!」



出来ればもう少しこの気持ちに浸っていたいが、そろそろ戻らなきゃな。



「さて、ではさらば!」

「おいしかったわ~」



さすが兄様ね!どこの料理人にも負けない腕だわ!!



「さてと、日記書こうかしら」

〇月✕日


今日は兄様が作ったプリンを食べた。味は言うまでも無く最高だったわ!・・・・でも何時までああして作ってくれるのかしら・・・・いつからだろうか・・・最近、いやもうかなり前からかな、兄に対して兄妹以上の感情を持つようになったのは。原因は全く分からない。でも・・・たぶん原因なんて無い気がするわ。だって兄様ですもの。あの優しい兄様だから自然にそういう感情を持てたんでしょう。

でもこの感情には敵が多い。紅魔館の面々は言わずもがな、たぶん他のところにもいるでしょうね。

どうすればいいのかしら・・・・なんて、私らしくも無いわね。私は夜の帝王、欲しいものはすべて手に入れる、それが私。だったらすることはもちろん、私は私の力で彼を物にして見せる。それだけの話よ。でも、これは女の戦い。だから正々堂々と戦って彼を私のものにしてやる!

「終わりっと・・・・ふう。さて、これからどうしましょうか」



私は必ず勝って見せるわ、必ずね!






今日もまた、彼に甘えながら平和に、そして彼を手に入れるため、女の努力を積む永遠に幼き赤い月がいたとさ・・・・・






















しくってところがありました教えてくださいね?俺、バキャッブルなので(おい)

そして深夜テンション・・・パネっす・・・あれ、日記ってこんなに長いのか?

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