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     執事の一日 後編

改訂だぜ!少しはマシになったろうか?




皆様おはようございます。初めての方は初めまして。

前回フラン様の熱~い表現に腰がくたばりかけた、アレス・スカーレットです。

では、さっそく続き行ってみましょう。




執事移動中…




やってまいりました、紅魔館名物、ヴワル図書館。

ありとあらゆるジャンルの詰まった暗く静かで素敵な図書館。しかしありとあらゆる書物があるというだけあってか、なかには過激な物まである始末。

 例えば艶ぼb、オッホン!さて、早速ここでのお仕事を紹介したいと思います。


まず何をするかといえば、警備です。というか警備しかないです。

 なぜ警備する必要があr「突撃ーーー!!!」こういった壁を壊してまで乱入してくる悪戯っ子を『優しく』、『丁寧』にお帰りいただくためです。

 さて、本日もやってまいりましたのは青い服に氷で出来た独特の羽の持ち主



「また来たんですか、チルノちゃん」



幻想郷きってのおバカ癒し系キャラ、チルノちゃんでございます。

 妖精の類では頂点に近い能力の持ち主ですが、我々長寿の妖怪からすれば、蚊程度にもなりません。



「今日こそはアタイが倒してやる!」



そんな程度ながらも今日も今日とて元気そうなチルノちゃん。

 ただし毎度のごとく壁を壊すのはいただけないですね。ほら、見てくださいよあの大穴。ああいった壁の修理って全部美鈴が担当するんですよ、だからあまり迷惑をかけたくないのです。

とは言っても、時すでに遅し、ですが。だって回数的にもう迷惑を通り越してますから。



「また来たのですか、チルノ」


「ふふん、勝つまで何度でも来るわよ。だって、アタイ最強だもん!!!」



さて、そんな私の悩みとも言えない悩みなんてどこ吹く風のチルノちゃん。妙に威張って胸を張ってます。相変わらず小さいですね。どことは言いません、彼女の為にも。



「チ、チルノちゃん、やめようよ~」



そして毎度毎度美鈴以上にストレス&迷惑がかかっているであろう苦労人、大妖精が息を切らし、髪の毛所々乱れた状態で現れました。

 またチルノちゃんに置いていかれて迷子になってたんですね、可哀想に…。そんな大ちゃんですが、愛称は大ちゃんです。

 もう一つはまだ見たことも無い噂のDAYちゃん。何でも精神的に限界突破した時に出るらしいのですが、未だ見たことがありません。

 とりあえずそんなか弱く優しい子に労いの言葉をかけてあげましょう。



「…相変わらず大変そうだね」


「い、いえそんな! こちらこそいつもすいません!!!」



あまり労いになってませんね…後で飴でもあげましょう。



「さあ、羊、勝負よ!!!」


「羊ではなくて執事ですよ」



そんな疲れ気味の大ちゃんに気づかず気遣うこともしないチルノちゃんは今日もいつもの如く、間違った呼び方で勝負を仕掛けてきました。



「そんなのどうでもいいのよ!! いくわよ!!」



そう言い、今にも弾幕を展開しそうな勢いのチルノちゃん。しかし私はそれに構うことはできません。だってほら、時間ですから。なので、ここは漫画でよく使われる伝家の宝刀、バット!!! を使いましょう。




「申し訳ありません、散るの」


「何!? 負けを認めるの!? やっぱあたいって最強ね!」


「時間が来てますのでお帰りいただきますね」


「やったーー!!」



何故か私に意味も分からず勝ったきでいるチルノちゃん。まあそんなおバカには対おBAKA用のスペルカード、いきますか。



「伝家『退場にバット』」



スペルカード宣言をするとどこからともなく黒い木製バットが地面に落っこちると、私はそれを拾い、未だヤッターー! と叫んでいる葉っぱな奴に向かってダッシュで接近すると



「行ってらっしゃいませーーーー!!! お嬢様ーーーーー!!!!」



外界にある執事、もしくはメイド喫茶の典型的な挨拶付きでぶっ飛ばしてあげました。



「いってーーーーー!!! おーーーーぼーーーーーえーーーぇぇぇぇ………」



そしてしばらくして、キランと光るのを確認した後



「また詰まらぬものを、飛ばしてしまった…」



あの言葉をお借りしました、多少アレンジして。



「あ、チルノちゃーーーん、待ってーーーー!!!」



そんなぶっ飛んでいったおバカを見て大ちゃんはまた健気に追いかけていきました。あ、飴ちゃん…まあいいですかね、また来た時に渡せばいいでしょうし。



「では次、いきますか」



本日の警備は今ので終了ですし。たまに他の奴が襲撃に来ますが、まあ今日は大丈夫でしょう。

あっ、あとさっきのスペルにはもう一つ別のがあるのですよ。その名も


帰宅『お帰りくださいお客様』



阻止『白黒反対』です。


帰宅はあまりにもしつこい方用に、もう片方はちょっとした泥棒さん用に、です。どうでもいいですね、そうですよね、じゃあ行きましょうか。





執事移動中





さて、そんなこんなんでやってきました我が愛しの自室。

え?何故自室に戻ってんだって? 待機のためです。まあ、要はしばらくやることはないのですよ。本来執事ならさらにすべきことは多数なのですが、お嬢様が



「あなたは本来執事ではなく当主なのよ!!? そんなことしてるのがおかしいのよ!! だからそんなものしなくていいの!! ていうか今すぐやめてちょうだい!!」



だそうです。

まあ確かにそうですけど、現在はあなたでしょう?って申し上げると



「そんなことは関係ないのよ! 私はまだ仮なんだから!! 外の世界で言う仮免ってやつよ! 私はまだ当主免許仮免しか持ってないのよ!」



と言われたのです。なのでだったらあなたに家督を譲りますよと言うと



「今継いだらこの館は終わってしまうけど? 良いの? それで良いのね? 私達路頭に迷って体を金で買われて汚らわしい男に汚らわしい事されるけど本当に良いのね!? ここのメンバー全員だけど良いのね!?」



と般若の如く物凄い形相で言ってくるものですからじゃあせめて何かさせてくれと粘ってみると



「はあ…わかったわよ、やらしてあげるわよ。でも! あなたは本来私達スカーレット姉妹の兄、そしてこのスカーレット家の…悪魔の住む紅魔館の当主、そのことは忘れないで!」



と疲れた顔で言われました。

 しかし実際の現状、やらせてもらえてるのは先ほど紹介した警備と掃除とフラン様の起床の手伝いと確認だけ…。

 まあそれでもやらせてもらえると決まった時は色々やってましたけどね。料理に洗濯、館内全域の防犯指導、咲夜のメイド修行、美鈴との体術練習等など…はあ、あの頃の方がまだ生き甲斐と言いますかなんと言いますか…気楽で入れたのに…。

 それでも今は比較的に楽しんではいますけどね。


さて、今日はやることもないですし少しお昼寝と洒落込みますか。あ、今日の私って男なんですよ。え? 何言ってんのかわかんない? いずれ分かります。ではおやすみなさいませ…







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