第十九節 執事、語り合うは記憶
病み上がりだから文の酷さが二割り増し・・・これはまずい・・・
そしてなぜか今回のメインが咲夜や霊夢寄りに・・・
題名が・・・ダイメイガーーーー!!!
白玉楼・庭
午後2時10分
皆様こんにちわ
バリバリ戦闘態勢な、アレス・スカーレットでございます。
それにしても不思議ですねえ。何が不思議かって?あの西行寺に殺意が芽生えない事ですよ。
彼女の事をかなり、いや、計り知れないくらい憎んでいたはず。なのに出てくる感情と言えば彼女とこうして対決することが楽しみで仕方ない事・・・誰かの策略でしょうか?もしそうなら誰なのでしょうか。・・・一人、該当する知り合いがいます。
あのスキマ妖怪です。彼女ならこれくらいの芸当は朝飯前ですし。・・・解せないですね。
まあとりあえずそんな事は後まわs「こんなときに考えことはダメじゃない?」うわっ!
「いきなり攻撃してこないで下さいよ!」
「だって隙だらけなんですもの」
まあそうですね。しかし・・・
「気のせいでしょうか?その扇子昔私があげた魔力付きの超頑丈な扇子な気が・・・」
「正解よ」
おお、10点!・・・じゃないですね。
「そんな昔もらった物、よく持っていましたねえ」
「ええ・・・だって、とても大切な物だから」
そう言い大事そうに扇子を持つ西行寺。ついでに言っておきますが、柄は蝶です。紫色の。いたってシンプルなね。
「てっきり捨てたものかと思ってましたが」
「そんなこと、私には出来ないわ」
「そうですか」
まあ今となってはどうでも良いことです。
「さて、無駄話はこのくらいにしません?」
「私としてはもう少し話していたいところだけど・・・」
そうも言ってられないのが今の状況なのですよ。
「それは無理ですね。これ以上遅くなるとレミィに怒られてしまいますし」
「そう・・・」
さて、行きますよ!
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所変わり、冥界・白玉楼への階段
(霊夢SIDE)
「全く!あんたのせいで時間かかったじゃないの!」
「おいおい、責任の押し付けはダメだぜ?」
「うっさい!あんたが八卦路落とすから悪いんじゃない!」
「でも落ちた時間はざっと見積もって5秒だぜ?」
「どうでも良いわよ!」
「酷いんだぜ」
本来ならもう少し早くここに着いていたのだけれど、この馬鹿魔法使いのせいで・・・
「呆れて物も言えないわ」
「また酷いんだぜ」
「最低ね」
「またまた酷いんだぜ」
さあて、そろそろ・・・あら、あの銀髪は・・・・
「咲夜、かしら」
「ん?ああ、咲夜だな」
そうなんだ。
「ていうかよく見えたわね」
「視力両目ともに2.5なのぜ!」
・・・・サンコンさん?
「はもっとあったわね」
「何言ってるんだ?」
「気にしないで」
それよりもなかなか良い勝負してるわね、あのもう一人の銀髪。
「あれ、あいつ何回か宴会に来てた奴じゃないか?」
「・・・そうだっけ?」
まあどうでも良いわ。
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(咲夜SIDE)
「あなた、なかなかにやるわね!」
「そう言う、あなたも!」
全く、これでもアレス様に鍛えてもらっているのに、何たる不覚!もっと精進しなければ・・・
「はあ!」
「ちっ!」
それにしてもあの刀、なかなかに邪魔だわ。さっきから何回か斬りかかりをナイフで止めているけど、重さもあってか、ものすごい衝撃が来てガードを潰されることもしばしば・・・まあその度に時間を止めて回避してるけど。
「仕方ないわ、最後の一枚だけれど、メイド秘技「殺人ドール」!」
「ちっ!」
これが外れたらもう後は無い。できれば当たってほしい・・・
「行くわよ!」
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(霊夢SIDE)
「あれはそろそろ止めねえとやばくないか?」
「・・・」
咲夜の奴、結構ボロボロね。相手の方もだけれど。
「あ、あれ!」
「殺人ドールね」
あのボロボロさから見て・・・あれが最後のスペルカードかしら?
「おお、あの銀髪の奴、危なっかしいけどなんとか避けてるぜ!」
「そうね」
でも被弾するのも時間の問題ね。
「はじき返してるけど・・・あれは」
「そうね」
疲れてきてるのがまる分かり、もう直かしら。
「なっ!」
「えっ?」
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(咲夜SIDE)
まずいわね、そろそろ、効果が切れるわ。
「なかなか頑張るわね!」
「もう意地ですから!」
ちっ、なかなか耐えるじゃない!でも・・・
「もうおしまいよ!」
「なっ!」
一本のナイフが彼女に向かって飛んで行った。
「これで!・・・」
「まだまだぁ!!人鬼「未来永劫斬」!!」
嘘!?まだカードが!?
「これで、おしまいです!」
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(霊夢SIDE)
「・・・・」
「・・・・」
あれは・・・咲夜の負けね。
「さて、行きましょう」
「そうだな・・・」
咲夜、あとは任せな「おい、あれ!」
「ん?」
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(???SIDE)
「やっと・・・終わった」
私は刀を鞘にしまう。それにしても派手にやられました。この状態でも戦えるでしょうか。
ん?なにやら屋敷内で派手な音が・・・まさか!?
「早くいかなけr「誰が負けって言ったのかしら?」え?」
そ、そんな馬鹿な!あれほどのダメージを受けてまだ立ってられるなんて!
「あり得ない!」
「でもあり得るのよ」
くっ、刀を!
「そいつは甘いだろ、てね」
刀を取ろうとした次の瞬間、刀を上に思いっきりはじき飛ばされてしまった。そしてその弾き飛ばされた衝撃で尻もちをついてしまい・・・
「チェックメイト」
首にナイフが向けられていた。その状態で分かった事、それは・・・
「・・・負けました」
そう、敗北したこと。
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(咲夜SIDE)
「・・・負けました」
ようやく・・・終わったわ。
「大丈夫?」
「ボロボロだな」
声のする方を見てみると、あの霊夢と魔理沙がいた。
「あら、遅刻?」
「そうね、この馬鹿のおかげでね」
「またまたまた酷いんだぜ」
「そう」
相変わらず元気な二人ね。
「ちょっとごめんなさいね」
「ん?」
そう言うと私は地面に刺さっている刀を取りに向かった。
「よっ・・・むう、なかなか重たいわね、これ」
「そうなの?」
「ええ」
そういえばアレス様が昔刀を持たせてくれたましたっけ?あのときは~・・・まあ良いでしょう。とりあえず私はその刀を持ち、あの子のもとへ向かう。
「はい、これ」
「え?」
そして、渡す。
「落ちてたから、拾ってきてあげたのよ」
「あ、え、その・・・・ありがとう、ございます」
さて、ここは済んだことだし・・・
「で、あなたは?」
「え?」
「あなたはどうしたいの?」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
沈黙・・・
「私は・・・止めたい」
と言う彼女。
「誰を?」
「幽々子様を!!」
私はここであえて意地悪な質問をする。
「どうして?止めなくても別に何ともないかもしれないわよ?それにアレス様が止めてくれるかもしれないし。それでも行くの?」
「確かに止めなくても何も起こらずに異変が終わるかもしれません!それにあの方が止めてくれるかもしれません!でも!」
「でも?」
「幽々子様は・・・」
「・・・」
「幽々子様は私にとって主人としてだけでなく、一人の家族として、とても大切なお方なんです!!!」
そう言う彼女の顔には一点の迷いも無かった。
「そう・・・」
「だから、私が止めます!なんとしても!」
「なら決まりね」
「そうね」
「そうだな」
そうと決まれば、善は急げってね。
「行きましょう!」
「はい!」
「あ、それと今さら何だけれど」
「?」
「自己紹介まだじゃない?」
「「「あ」」」
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(アレスSIDE)
全くもって頑丈なり!・・・あれ言い方が違いましたかね?まあ良いでしょう。
さて、今も言った通り、結構ダメージを与えているのですが、なかなか倒れないのですよ。
「さすがにここまで実力差があるなんて思いもしなかったわ」
「そうですか」
まあそう言うのも無理はあまりないんでしょうね、たぶん。
現にあっちはスペルカードを5枚使用していますけどこっちは・・・
「モーマンタイ、ですね(ようは1枚も使用してない)」
「ちょっと落ち込むわ~」
そう言いながらも死魂蝶を放ちまくる西行寺。
あ、そう言えば結構前からの疑問が。
「そう言えばあなたはなぜ私の事を覚えていたのですか?」
「・・・」
そうなんですよ。だっておかしいでしょう?死ぬ前の事は全く覚えていないのに、なぜ私に関することは全部覚えているのでしょうか?私もびっくりでしたよ。だってあのスキマが私に会いに来ていきなり
「幽々子が・・・あの子があなたの事を覚えていたわ!」
なんて言っていたんですもの。それは疑問を持っても何らおかしくないですよ。
「・・・分からないの」
そう言うと死魂蝶を放つのをやめる西行寺。
「え?」
「分からないのよ」
はて、これまた意味不な事を。
「それはなぜ?」
「分からないの。私が亡霊としてここに来たときからなぜかあなたの事だけは覚えていたのだから」
ふむ・・・
「ついでに聞きますが、あのスキマには話しましたか?」
「ええ。話したわ」
「で、なんと?」
「私にも全く分からない、って」
ふむ・・・なぜでしょうか?あのスキマにも分からないとは・・・いや、何か隠してる可能性も無きにしもあらず、ですね。もしくは、あの閻魔が何かしたか、それともなにかあったか・・・まあこれについてはまたいつか
「まあとりあえず、今は勝負に集中しますか」
「・・・」
しかし、とても気になる・・・・
決して戦闘描写が苦手だから出ないようにした訳ではない!
・・・・・・・・・信じてくださいね?
さてニンジャガ3届いてプレイ中な私・・・オンライン早くしてえぜよ。