番外編 能力説明
改訂版の能力説明。
超絶複雑になってしまった…むちゃくちゃなところがなければいいけど…
皆様こんにちわ。
私は紅魔館に仕えるちょっと変わった執事、アレススカーレットでございます。
本日はお忙しい中、妖精訓練場まできていただき誠にありがとうございます。
本日は私の2つある能力
『あらゆる武器を扱う程度の能力』と『あらゆる能力を無効にする程度の能力』
のご説明をしたいと思います。
そしてそんな説明会の本日、ある方に実験d、ではなく、協力していただくためお呼びしました。では来てもらいましょう。
「レミィ、こちらへ」
「兄様の頼み事と聞いたから来たけど、何するのよ」
哀れな子羊もとい、私の愛しの妹、レミリア・スカーレットでございます。
さて、紹介も終えたことですし、早速ご説明に入りたいと思います。
まずは男の姿の時のみ使える能力
『あらゆる武器を扱う程度の能力』
です。
これはその名の通り、ありとあらゆる種類の武器を名人の如く、またはその得物の神の如く扱う事が可能になる能力です。
しかしそんな便利な能力ですが、実はちょっとした隠し能力があります。
それが
『認識』
です。
この隠し能力『認識』は私が武器と認識、もとい思い込めば瞬時に武器に変えてくれる便利な能力なんです。
例えば今私の手元にあるこの葉っぱ。今にもバラバラになってなくなってしまいそうなボロボロの葉っぱですが、私が武器と認識すれば
「きゃっ!! いきなり何認識してんよのよ兄様!! 腕が切れかけたじゃない!!」
急なことで反応が遅れたレミィですが間一髪のところで回避し、服が少し破ける程度で済んだようですね、さすが私の義妹。
さて、今実践してみせましたがお分かりいただけたでしょうか?これが『認識』です。
こういう風に私が、これは武器だ、と思えばそれは『認識』したことになり、武器に早変わりするのです。耐久力も武器そのものです。
どういった殺傷能力が加わり武器に変わるかはその認識した物体の形状によります。先ほどのでしたら葉っぱの形状だった為か、手裏剣のようになりましたね。
尚、その認識して武器化はしますが、形状は変化しないのであしからず。
ただこの能力にも欠点があり、それは
何でもかんでも武器に変換、または扱えるようにはならない
というものです。
どういったものかと言うと、例としてこの手の上にあるいつの間にか用意した豆腐。これはどれだけ武器と思い込もうが武器になりません。だって殺傷能力なんて皆無ですから。当然これを武器として名人の如く扱える訳ありません。せいぜいぶつけて時間稼ぎする程度です。
次にこの砂。これも無理です。目くらましにはなっても殺傷能力は皆無です。あるとすれば無理くり相手の口にブチ込むくらいしかないです。
こういった感じで出来る物と出来ない物があります。区別の仕方は殺傷能力があるか無いか、です。
次の欠点が、認識と扱う能力、両方の能力が一度に発動されない。
また例で言いますと右手に普通の剣を持ち、左に武器と認識した枝。
片方の剣を使ってみましょう。
「ではレミィ、行きますよ」
「え、ちょ、ま!」
私は片方に持っている枝をしたに置き、剣を構えると一気に間合いを詰める。それに対しレミィは持ち前の小柄さと瞬発力を使い、しゃがみこみ回避に成功。しかし今の私に隙はなく横に振り切る寸前、瞬時に縦切りに軌道を変え
「あ」
開始3秒、ぴちゅーんという音と共にレミィが消え去りました。
これが名人、もしくは剣聖並みに使えている状態です。
次に…
「ちょっと待って、兄様になら何されてもいいからせめて復活まで待ってよ!」
「仕方ないですねぇ」
とりあえず情けで復活まで待つことにしましょう。
「ふぅ、良いわよ」
とは言ってもさすが吸血鬼、復活早いですね。
では本題に戻って…今度は剣を地面に刺し、認識して強化した枝を構えます。しかし先程と違って少しばかり隙がある構えです。
まあそんな小さい隙が分かるなんてせいぜいあのスキマと天魔くらいでしょうが…あ、これは失礼、話が逸れましたね。では参りましょう。
「いざ、行きますよ~」
「ふふん! 今度はやられないわよ!」
闘志十分のレミィに私は、では、と言うと先程と同じく一気に接近する。
それに対しレミィは来ることが分かっていたのか、小さくも破壊力ある回し蹴りを私に放ってくる。淑女たるもの、なんとはしたない…。
私はそんなことを思いながらその回し蹴りを枝で受け止めると先程と同じく横に振る。もちろん能力が片方しか働いていないため剣速は少し落ちますが。
その横切りを同じく、そして先程よりも余裕をもって回避する。もちろん私は振り切る前に縦切りに軌道を変える。しかし
「さっきよりは遅いから防げたわ…危ない危ない」
ガキンというぶつかり合う金属音と共にレミィの愛槍グングニルで防がれてしまいました。
「まあ、上出来、とだけ言っておきましょう」
「それはどうも、とでも言えばいいかしら?」
その言葉を機にお互い得物を引く。
で、少し分かりにくかったかもれませんが、これがその両方発動しないという欠点です。
今のを説明しますと、枝は武器としての認識が入り活動していましたが、名人の如く扱えてはいませんでした。現に剣速の低下で防がれてしまいましたし。
尚、認識のよって武器化したものは私が解除する、もしくは他者の手に渡った場合のみ解除されます。よって、私か、他人が触れない限り永遠に武器として機能することになります。
また、細かく言えば武器になったものは耐久力も上がる反面、弱点もその武器の弱点に変わってしまいます。
枝から認識によって剣になった場合だと本来なら水はOKですが、
さて、先ほどの実践、説明、その他説明していないいくつかの点から要点を挙げると
・元から武器の物に関しては名人の如く、神の如く使用可能
・認識によって誕生した武器には名人化、神化は適応されない
・外部的殺傷能力が皆無な物に関しては認識が一切効かない
・自分の霊力といった類の特別な力により造られた武器は能力が一切効かない
(例、アレスが自身の霊力で生み出した剣等)
ただし、相手が形状した武器に関しては能力が適応される
(例、レミリアのグングニル等)
ただし、認識は例外なく殺傷能力がある場合の物に限る
・能力は常時展開状態
・能力者本人が解除、もしくは他者の手に渡らない限り認識化された物は元に戻らない。
・認識されたものは弱点が変化する。
以上です。
まだいくつかあったような、無いようなですが、とりあえずこれくらいでOKです。
次に女の時の能力『あらゆる能力を無効化にする程度の能力』です。
これは読んで字の如く、能力を無効化します。
ただし、この能力も欠点があります。
まず初めに『認識』がこの能力にはありません。
だからそのまま、元からある『能力』しか無効化できません。
例として実験をしましょう。
「レミィ、今の私の運命は?」
「ちょっと待ってね…ああ、これ終わった後に私をお姫様抱っこしてるわ」
「うわぁお、何その運命」
とまあこういった感じに見れます。字だけですから分かりにくいかもしれませんが…。
次に、このあるイカレた私の『母親』に作ってもらった性転換薬を飲み、女に性転換します。
私はとりあえず、ドクロマークの付いた不吉な薬を勢いよく開けると、グビッと飲み干します。
「うわ、まっず…」
「良薬は苦いのよ」
「そうですね…」
あまりの苦さと不味さにちょっと吐き気がしましたが、まあ我慢です。
するといきなり私の体が光りだし
「あ、ちょっと待って、いくら私でもこのひかr」
最後まで言う前にレミィはぴちゅーんという音と共に消し飛んでしまいました。すいませんレミィ。
そんな尊い命はさて置き、さすがにあのイカレタ女が作っただけあって、無事成功しました。
「何で毎回こうなるわけ! 酷くないかしら!?」
レミィは復活しました。いやぁ、良かった良かった。では早速
「レミィ、お願いします」
「後でお姫様抱っこね…」
そう言うとじっと私の顔を見るレミィ。そしていつも浮かべる呆れ顔がレミィの顔に現れると
「いつも通り、女性の貴女の運命は見えないわ」
無理宣言が出ました。
これがその無効化です。
彼女の場合、運命を見る能力が無効化されてしまったのです。これがある覚り妖怪なら、心を読むことを無効化してしまいます。
ようはその人が持つ特殊な能力を無効化するだけのことです。
次に無効化できる種類です。
まずは先ほどレミィが使った運命を見る能力、ようは生まれた時から持つ能力。
次に能力によって強化した肉体での攻撃です。この場合相手は私に触れる、もしくは後に説明する能力範囲には言った瞬間、元の肉体に戻ってしまいます。
次に私に対し、良い意味でも悪い意味でも異常を引き起こす間接的な能力。
例えば毒を放ってくる特殊能力が私に行使された場合、その毒を無効化、能力も無効化されてしまいます。
ようはその人自身が生まれた時から持つ特殊能力が関わるものは全て無効化できるのです。
もし相手が自然を操る能力で、それによって災害が発生した場合、その災害を瞬時に静止させ、相手の能力を無効化します。
なお、私自身に行使された間接的な能力も先程レミィがなったように、自動で無効化します。
次に無効化できないものです。
攻撃的な物体です。
これに関しては銃、剣など。弾幕もこれに当たりますし殴られもします。
ようは力技や物体による体の外部、腕や頭など、そういった外部に対しての攻撃は一切無効化できません。ようは自力で避けろってやつです。
あとは弓などに塗られた毒や食事などに盛られた毒薬です。
こういった薬などの『物』を使った異常攻撃は無効化できず、くらってしまいます。
その人の持つ能力によって行使された毒などは防ぎ、無効化できますが、剣や弓矢などに塗られた毒などは無効化できません。
よって倒れます、本気で。
あと重要なのが相手が万が一こちらよりも特殊な力、例えば霊力等が上の場合、無効化は効きません。
次に無効化できる範囲とものとちょっとした裏技です。
まずは範囲ですが、これは実力に伴い広がっていきます。今の私だと、大体東京ドーム1個半でしょうか。広さの調整も可能です。
後、体には常時展開状態です。この能力に関してはON、OFFの切り替えが可能です。
次にもの種類です。
これは生きている者の特殊能力なら全て無効化可能です。
ただし、無生物、例えるなら銃や剣、または生物による物理的攻撃は先程も言ったとおり、一切無効化できません。切られますし、殴られます。蹴りもくらいますし、ジャーマンスープレックスもくらいます。
次にちょっとした裏技ですが、先ほど説明した範囲によるものです。
この範囲内であれば相手は自身の特殊能力を一切行使できません。本来この無効化能力は無効には出来ても封印はできません。が、この範囲にいる間は一種の封印状態にすることができます。なんせ無効化ですからね…。
では要点をまとめましょう。
・相手の生まれた時から持つ特殊能力を自分に行使された場合、自動で無効化できる。
(レミリアの運命を見る能力など)
・特殊能力による異常状態は無効化できるが、薬などにより発生した状態異常は無効化できない
(能力により発生した毒霧は無効化可能だが、弓矢などに塗られた毒などは防げない)
・物理的な攻撃は無効化できない
(ナイフ、フォークなどによる刺殺行為など外傷を与えるもの)
・その人自身の能力による攻撃は防げる
(相手が自然を操る能力者でその能力による攻撃など)
・特殊能力ならとりあえず何でも防げる
・特殊能力を使って身体強化した相手に殴られた場合、触れた瞬間元に戻る。ただし殴られたダメージは適応される。
・無効化範囲内なら一種の封印状態にできる。ただし、その範囲から出てしまったらまた使えるようになってしまう。
・身体には常時無効化能力展開、ON,OFFの切替可能
・相手が身体能力など、物理的な手段によって発生した落石、雪崩などは防げない。
(崖を攻撃し落石を発生させる。この場合、身体能力があっても防ぐことはできない、他にも機械などによって発生した竜巻なども防げない)
以上。
こちらもまだいくつかありそうな感じはしますが、これくらいでOKです。
最後に共通することは能力はその性別にならないと適応されないということくらいですかね
。
男の時に女の能力は使えませんし、逆も然り。
さて、以上で説明は終わりたいと思います。長々とした難しい説明にお付き合いいただき、ありがとうございます。
「ではレミィ、行きましょう」
「そうね、帰りm、きゃあ!」
私はヒョイっと軽くレミィを抱っこする。姫様抱っこでね。
「だって、そうなる運命ですから」
「…バカ」
では皆様、ごきげんよう…