第九節 執事、咲夜とちょっとしたひと時を過ごす
最近一段と寒さが増して毛布にくるまる事が増えてきた・・・
早く春来ないかなあ
紅霧異変より数日後の月曜日、午前7時
はい、皆様おはようございます。
いつも通り、何もかも万全、そして現在男の、アレス・スカーレットでございます。
やっぱり男の方が動きやすいですね!
とまあ、そんなことは右に置いといて・・・。
とりあえず、気になってるかもしれないここ数日間のことについて簡潔に説明いたしましょう。
では、下を。
お嬢様、ボコられる⇒その後、色々霊夢に怒られて霧を消して宴会へ⇒そして、みんな酒飲みまくり、後日、後片付け⇒そのまた後日、魔理沙が紅魔館に遊びに来るという名の強盗を実行するためにご来館⇒結果、返り討ち⇒そしてまた後日⇒そして今日
以上。
ん~~、今回はちょっと分かりにくかったですね、まあ、気にしませんが。
とりあえず、そんなこんなと色々とあり、今な訳ですよ。
で、今何をしているのかというと・・・
「着替えているわけです」
執事、着替え中・・・
ふう、やはりこの執事服の方が良いですね。
さて、着替えたことですし、仕事でもしますかね。
「咲夜~~」
「はい、なんでございましょう」
相変わらずの無駄の無さ、さすがですね
「何か仕事は?」
「今のところはこれといって何も・・・」
「むう、そうですか」
なんとビックリ!初の起きた時から仕事無しと!?
「ん?てことは、まさか全部咲夜が?」
「ええ、なぜかかなり早起きをしたものですから、寝なおすにもちょっとと思いまして・・・」
「は~~~」
いや~、凄いですね、もう感激ですよ。
「あ、早起きしたって言いましたけど、何時ごろに?」
「え~と・・・5時、くらいでしょうか」
早いですね・・・
「眠くないですか?」
「いえいえ、それが全然眠たくないんです」
体は大丈夫でしょうか?
「ん~~~・・・」
「あの、どうかされましたか?」
「よし」
「はい?」
「いつもがんばってくれている咲夜に私が料理を作ってあげましょう」
「・・・え?」
たまには、これくらいしてあげないとね。普段からあまりやることしてないし。
「さて、そうと決まれば、何が良いですか?」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「どうかしました?」
「いえ、どうして料理を作っていただけるのかと思いまして・・・」
なんだ、簡単ことじゃないですか。
「日ごろがんばってくれている咲夜へのご褒美です!」
「・・・」
あ、口を少し開けながら固まってしまいました。私、変な事言いました?
「アレス様が?」
「はい」
「私に?」
「ええ、そうですよ」
「・・・」
あ、また固まった。あれ、なんだか顔が少し赤い気が・・・
「えっと・・・その」
「ん?なんです?」
「・・・良いんですか?」
「ええ、咲夜のためですし」
「私の・・・ため」
・・・ボン!まさにそんな感じ。咲夜の顔がさらに赤くなっていきました。
「で、では、お、お言葉に甘えて・・・」
「何が良いですか?」
「・・・お、オムライスで」
と顔を下に向けながら答える咲夜。いや、可愛いですね。
「分かりました、では少し待っていてくださいね」
「は、はい・・・」
さて、卵とかまああったかなあ・・・
おまけ
この後、おじょうさまが起きて、お嬢様達の分まで作ることになりました・・・
「咲夜、あなただけアレスの手料理食べてるんじゃないわよ!」
「そうだそうだ~~!!」
「ふ、お嬢様、フラン様、あれはアレス様が私のために作ってくださった物・・・文句を言われる筋合いはありませんわ!」
「くっ、言うようになったわね!」
「アレス様のおかげです!」
「う~~!アレス、私にもオムライス作りなさい!!!」
「あ、私も私も!!」
「ええ~~、またですか~~?」
「つべこべ言わずにさっさと作る!!」
「はいはい、分かりましたよ~~」
「あと私の分もね」
「なっ、パチェ!?」
「あ、できれば私も」
「ちゅ、中国まで!」
「あ~、めんどくさいですねえ」
「ふふっ、がんばってください、アレス様!」
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