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半分こな恋人〜お花見〜

作者: 昼月キオリ
掲載日:2026/08/19




蜜柑(24)彼女

檸檬(24)彼氏




チュンチュンチュン。

春。朝、小鳥の鳴き声で二人は起きた。


二人が同棲をしているアパート。


家賃3万3000円のアパート。

蜜柑の手取り7万、檸檬12万。二人とも週休4日制。

休みが重なるのは週に2日。

家賃、光熱費、食費、雑費、全て半分こ。

病院代や娯楽費はそれぞれ。

食事に出かける時は檸檬が出してくれる。

貯金をしているので、時々、お互いの家族に食事をプレゼントをしていた。


二人とも喘息があり、元々体が弱いので、

バイトでのんびり暮らすことを選択した。





そんなある日。

蜜柑はサンドイッチを作っていた。


冷凍のほうれん草をレンジで温めた後、水分を拭き取る。そこにツナ、マヨネーズ、塩コショウを混ぜる。


蜜柑がサンドイッチを作っている間に檸檬がお湯を沸かしてココアを作り、蓋付きのカップへ入れる。

熱を冷まし中。


カット野菜の千切りキャベツ、焼いた鶏胸肉は熱を取ってからオーロラソースを作って挟む。


ツナとほうれん草のサンドイッチとケバブ風サンドイッチの完成。

 

切る役は檸檬。

ぴったり半分こ。


蜜柑「うん、綺麗!」


檸檬「へへ♪」


お互いにサンドイッチとココアを保冷剤入りのカゴバッグへ入れる。


アパートを出て駅へ向かう。

 

電車で乗り継ぎ、レトロなワンマン電車に乗る。

山を駆け抜け、駅到着。


蜜柑「わっ、レトロな駅だね!」


檸檬「うん、いい感じだね。」


駅を背にお互いの写真を撮り合う。


パシャパシャ。


檸檬「よし、行こうか。」


蜜柑「うん!」

 

川沿いの桜並木を歩く。


蜜柑「きれ〜!!」


檸檬「桜、綺麗だ。」


 

芝生の坂にレジャーシートを広げてピクニックタイム。

 

貧乏だけど愛はある。自由な時間がある。


食べ終わった後、

レジャーシートの真ん中にぎゅむぎゅむ。

おしくらまんじゅう。


檸檬「ずーっとずーっといつまでも二人で一緒にいようね。」


蜜柑「うん。」


風が吹き、桜の花びらが舞う。

優しいひだまりがいつまでいつまでも二人を包み込んでいた。


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