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来世は自由に生きたい  作者: 焼鶏煮灸
第一章 始まりの街と学園
8/10

第七話 一次試験 その3

開始の放送と同時に、近くで悲鳴が聞こえてくる。

魔法の音と複数の足音、多分目の前に鬼が出てきたのだろう。

ここの鬼はエリアのランダムな場所に召喚されるので、最初が広場だと思っていると痛い目に会うらしい……と、ソウタが言っていた。


こいつマジで色々知ってるなぁ。

2回目にしては色々知ってるし、絶対4回くらいやってそうだ。


ふとソウタのほうを見ると、あわてたように走り出していた。

まるで自分の後ろに”何か”がいるように。

後ろを向くと、そこには白いローブをまとって、いかにも鬼のようなお面をかぶった大人が追いかけてきていた。

見た目は完全に鬼。

結構リアルで怖いし、何よりお面が結構日本の能面とかに似ていてなんというか……これがデジャブか(?)

へぇ〜これが鬼なのかぁ……


「おい!何してんだ!捕まりたくなかったら逃げろ!」


ソウタの一言で現実に戻される。

捕まったら、失格。

その瞬間終わりだ。


「”身体強化!”」


急いでソウタについていく。

鬼もしっかりとついてきている。


「どうやって鬼を振り切るの!」

「大丈夫だ、秘策があるんだ。お前はとりあえず俺についてこい。」

「りょーかい、まかせるよ!」


ソウタが不気味な笑顔をしながらついてこいと言わんばかりのジェスチャーをする。

まぁこのソウタくんなら大丈夫でしょう。


ソウタは近くにあった階段に鬼をおびき寄せる。

最初に登ってきた階段だと思うが、それを勢いよく登っていく。

鬼は…、行ってきているかわからないが、多分来ていると思う。

こんないい年した大人が5歳くらいのガキを本気で追いかけてくるのもどうかとは思うが、まぁそれが試験の醍醐味なのだろう。


階段を上がりきる。

5階フロア、さっきより少し狭い気もするが、それでもめちゃくちゃ広い。

ソウタが上へつながる階段に向かって走っていく。


「この上は何があるの?」

「でっけぇ鐘だ、寺にある鐘みたいなやつだ。多分チャイム代わりにでも置いてあるんだろ。」

「ふぇ〜」


階段を登りきった先に見えたのは、超がつくほどでかい鐘。

何のためにあるのかはわからない。

階段を登りきり、鬼を待つ。


そういえばソウタはお寺を知っているようだ。

寺はこの世界にもあるのか、教会とかあるからそういう寺とかはないのかと思っていた。

にしてもこの鐘はでかい。

寺の鐘よりも全然大きく、そして少し錆びた金色をしている。


そういえば鬼はどこへ行ったんだ?


「鬼……巻けたの?これは。」

「確認しに降りてみるか?ちょうど出待ちしてるかもしれないけどな。」

「流石にやめとこうかな……あはは……」


階段覗いた瞬間鬼がいるとかありそうだから結構怖い。

というかここで芋っとけば勝てるんじゃね?


「ここで芋っとけば耐えれるんじゃない?」

「多分無理だ。逃げ道がここしかないし、結構狭いし、おまけに更地で見つかりやすい。単純に鬼が来た瞬間ゲームオーバーだ。」

「確かにそうだなぁ〜……。」


鬼来たら逃げればいいじゃないと言うが、さっき少し逃げただけで結構体力持っていかれたし、次追いかけられたら捕まる自信があるほど。


ソウタによると、残り30分の時に鐘が鳴るとのこと。

もしかしたらここの鐘じゃないかと言うのは容易に想像できる。


じゃあさっさと逃げたほうがいいのでは?


「出待ちしてないことを祈って階段降りてみる?」

「そうしてみるか、ダメだったらお前の責任だからな。」

「ソウタがここに連れてきたんだからギリソウタの責任でしょ、ていうかここで何したかったの?」

「まぁそれはだな……」


ソウタによると、ここは階段が1つしかないから鬼が入ってきた瞬間に鐘の中に隠れてやり過ごすと言うのもの。

正直に言って結構しょうもない。

前世含め20年生きた人から言わせてもらうと何言ってんだこいつって感じだ。

しかもそれを堂々と言い出すのだから結構こいつはアホなのだろう。

おっと、少し口が悪くなってしまった。


階段を下った先に、鬼はいなかった。

まぁ一安心って感じかな。


それからはソウタと5階をぶらぶらと歩く。

鬼とはあと以来1度も出会わなかった。

鬼に合わないのはいいことだ。

まぁ下の階からは耳が痛くなるほどに魔法の音や叫び声が聞こえてくる。

心臓はバックバク、マジで怖い。

さっさと終わってくれマジで。


すんません結構遅れました。

これから2日に一回投稿くらいになりそうです。

一次試験は次で終わらせたいな。

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