表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャッター商店街!オタク化大作戦!!  作者: カトーSOS


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/4

第2話 会長をキャプテンと呼ぶ理由



最初に決めたルールは、実は企画の中身ではなかった。

設備でも、予算でも、日程でもない。

呼び名だ。


土日限定で、商会会長のことを「キャプテン」と呼ぶ。

このルールを決めたとき、ほとんどの問題は半分解決していたと思っている。


会長という言葉には、重さがある。

責任、承認、会議、稟議、調整。

間違いなく必要な役割だが、同時に動きを鈍くする言葉でもある。


一方で、キャプテンという言葉は軽い。

現場にいて、判断して、前に立つ。

完璧でなくてもいい。

とりあえず「行こう」と言う人だ。


ここで重要なのは、置き換えるのが土日限定だという点だ。

平日は、これまで通り会長でいい。

書類も、調整も、責任も、全部そのままだ。


週末だけ、キャプテンになる。


この切り替えがあるだけで、反対意見は驚くほど減る。

平日を壊さない。

既存の仕組みを否定しない。

ただ、週末だけ空気を変える。


キャプテンという呼び名には、もう一つ効果がある。

合言葉になる、という点だ。


「今日はキャプテンいる?」

「キャプテンに聞けばいい?」

そんなやり取りが生まれると、

関係性が一段階変わる。


役職名で話していた人が、

役割名で話すようになる。


これは、参加者を増やすためにとても重要だ。

商店街に関わる人を、

関係者から仲間に変える力がある。


キャプテンは、すべてを決める人ではない。

むしろ、決めない人だ。


危なくなければいい。

邪魔にならなければいい。

誰かが困っていなければいい。


それだけを見て、

「いいよ」

と言う。


コスプレをしてもいい。

撮影してもいい。

店内に入ってもいい。


禁止しないという判断を、即座に出せる人。

それが、週末のキャプテンだ。


このルールは、テストに出る。

もう一度書く。


土日限定で、商会会長のことをキャプテンと呼ぶ。


制度を変える前に、

設備を整える前に、

まず呼び名を変える。


その一歩が、街の空気を変える。


次の話では、

なぜ「コスプレOK」という一言が、

広告よりも強いのか、その理由を書こうと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ