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私の隣  作者: さや
6/6

枕が涙で濡れてびっしょりになったころ、突然、玄関のバタンと開く音と、同時に「おじゃまします!」という大きな声が聞こえた。


央太???


何しにきたの?


動揺してる間に、ダンダンと階段を上る足音が聞こえてきたかと思うと、私の部屋のドアが勢い良く開く。


!!


「……………。」


央太は肩で息をしている。


「…奈々ちゃんって、いつも、ゴーイングマイウェイだよね」


「?」


「言いたいことだけ言って、逃げていくんだもん。

俺、まだなんにも返事してないよ。」


「だって…央太は他に好きな子いるんでしょ。

ふられるのはわかってるもん。」


「他になんかいないよ」


「え?」


「俺が好きなのは、奈々ちゃんだから」


「………うそ」


「うそじゃないよ。

俺は、子どものころからずっと、奈々ちゃんが大好きだった」


信じられない。


「だって…。

この前、私には関係ないって言ったじゃない。」


「奈々ちゃんが、応援するとかいうからだろ?」


「あれは…央太の好きな子が知りたかったから…つい、うそついちゃったんだよ」


「俺は、その『応援する』って一言にすごく傷ついたんだよ」


それまでは言い合っていた私も、それを聞いて押し黙った。


「……それで、俺の好きな子、わかった?」


私を見つめる央太は、とっても優しい顔をしてる。


「…本当に?

……本当に私?」


「うん。本当に」


央太は頷いて笑った。


「……央太、嬉しい!」


「ぅわっ!」


私は、央太の首にぎゅっと抱きついた。


央太は一瞬バランスをくずしてよろけたけど、しっかりと私を抱きとめてくれた。


「これからは、ずっと一緒だよね?」


「うん」


「央太、大好き!」


「俺も。奈々ちゃんが大好きだよ。」


央太はぎゅっと私を抱きしめて笑った。


私は央太の腕の中、幸せにひたりながら、にっこり笑い返した。



END

~あとがき~


最後まで読んでいただきありがとうございます

いかがでしたか?

2作目は、よくある幼なじみネタでした。

出だしから展開がわかっちゃったという方が多いんだろうなぁ(;^_^


このお話は構想執筆2日で完成しました。

前回のが長かったので、短いのが書いてみたくて書きました。

女の子が活発で話が進めやすくて、2日という短期間にできたことに自分でびっくりです。


本当は俺様な男の子を書きたかったんですが、全く話が浮かばなくて、次に持ち越しです。

私はこういうよくいるかわいい男の子の方が書きやすいのかな。


この二人のお話は、続編を考えていますので、また近いうちにお目見えできると思います。

その時は、ぜひまた見にきてください!


よかったら感想お願いします。


H22.10.3   さやぽこ

R24.8.22 転記


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