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帰りは一緒に帰ろうと思ったのに、今日は生徒会があるみたいで、クラス委員長をしてる央太は、さっさと生徒会室に行ってしまった。
今日一日、央太と全然しゃべってない。
なんで怒ってるのかわからないけど、謝って仲直りしたかったのに。
私は一人、とぼとぼと帰った。
「央太……寂しいよ……」
夜、央太の部屋の窓をゴンゴンと叩いた。
……………。
反応がない。
電気はついてるのに…。
あんまりうるさく叩いてると、央太の家族が変に思うだろうから、私は仕方なく自分の部屋に戻る。
だんだん、腹がたってきた。
こんなに徹底的に無視することないじゃん!
悲しくて、ムカついて、涙が勝手にポロポロとこぼれ落ちた。
それから一週間、央太は私を避け続けた。
登下校でも、学校でも、家でも…
央太~。
私、央太切れで、元気がでないよ…。
私はそろそろ限界だった。