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私の隣  作者: さや
3/6

……わたしには関係ないって、なに?

央太、なんで怒ってるの?

私なにか気に障ること言った?

全く意味が分からない。


でも、もっと気になるのは、央太に好きな子がいるみたいってこと…。私以外の…。


…考えて暗くなる。


だから最近、私と一緒にいてくれないんだ。

その子に、誤解されたくないから?


「…ひどいよ、央太…。私はずっと…」

央太のことが好きだったのに…。


胸がズキズキ痛い。


央太が私以外の誰かを好きになるなんて…

今まで、考えもしなかった。

いつかは、央太が私の気持ちに気づいて、幼なじみから恋人になれるって、一人で勝手に信じてた…。

…ばかみたい。


いつもそばにいたのに、好きな子がいるなんて、全然気づかなかった。


央太の好きな子って、誰だろう?

私が知ってる子?


気になって、胸が痛くて、その晩はなかなか眠れなかった。






次の日、央太は私を置いてさっさと学校に行ってしまった。

いつもは私を起こしにきて、一緒に登校するのに。


まだ、怒ってるのかなぁ?


おかげで寝坊した私は、学校までダッシュした。

足には自信があるから、ギリギリで間に合ったけど。



だいたい、なに怒ってるのか知らないけど、そんなに怒らなくてもいいじゃん。


「央太のバカ…」


私は小さく呟いた。




学校でも、央太は私を避けている。

いくら図太い神経の私でも、好きな人にこんなに避けられてたらさすがにへこむ。




そして昼休み、うちのクラスにお客さんがきた。


「山本く~ん。ちょっといいかなぁ?」


(央太の名字は山本っていう。)

あれは、たしか隣りのクラスの青木さん。

央太、青木さんと仲良かったんだ。

知らなかった…。

なにしゃべってるんだろう…。


央太と青木さんは、楽しそうになにかしゃべってる。


彼女はほわんとしてて、私とは正反対の癒し系な感じの女の子だ。


央太、笑ってる…。

彼女が央太の好きな子なの?

……………。


央太が他の女の子に笑いかけるのなんか見たくなくて、私は二人から目をそらした。


胸が、また切なく疼いた。

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