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私の隣  作者: さや
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幼なじみのお話です。

奈々(なな)ちゃんと央太(おうた)くん。

よかったら読んでください。


執筆H22.10.2~10.3

「央太~!」


自分の部屋の窓をガラリと開けて、屋根づたいに隣家のベランダによじ登った私は、隣に住む幼なじみを呼んだ。


水色のカーテンの閉まった窓をゴンゴンと叩く。


しばらくすると、カーテンを開けて、央太が窓の鍵を開けてくれた。


「またこんな所から来て。

奈々ちゃんも女の子なんだから、やめなよ」


央太は呆れながらも私を部屋に入れてくれた。


「だって、ここからの方が早いんだもん。

それよりさ、明日の英語、もう予習終わった?

私、明日当たりそうなの。訳見せてくれない?」


「たまには自分でやりなよ。

いつも俺の写してばっかりじゃないか。」


ぶつぶつ文句を言いながら、央太はノートを見せてくれる。

なんだかんだいっても、優しいんだ。



私と央太は幼なじみ。

家が隣りで幼稚園からずっと一緒だ。


央太は優しくて少し気が弱そうに見えるから、昔からよく男の子からいじめられていた。

私はとても勝ち気で、いじめっこたちとけんかしては、いつも央太を守ってきた。


でも中学に入ってからは、央太はいじめられなくなった。

学年で一番頭がいい央太は、みんなから一目置かれるようになった。


それでも、私たちはずっと仲のよい幼なじみだった。


頭が悪い私に、央太は毎晩勉強を教えてくれて、そのおかげで、私は念願の央太と同じ高校に入ることができた。



でも最近、央太は私と一緒にいてくれない。

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