サーターアンダギー
永井以上としての初作品……ですが、一人だけ執筆に参加しなかった不届者がいました。
ある晴れた日のことです。今日は寝覚めが悪い。昨日の夜更かしが原因だろう。しかし、昨日、家に帰った記憶がない。
一体私の身に何が起きたのだろうか。考えても仕方が無いので、とりあえずリビングに向かうことにした。まだ体がだるいようだ。今日の朝食は軽めのもので済まそう。
冷蔵庫を開ける。ヨーグルト。オレンジジュース。……ん?このタッパーは……なるほど。なぜ私に昨日の記憶がないのか分った。お隣さんに頂いたサーターアンダギーを食べたのが最後の記憶。そしてタッパーの中にはサーターアンダギー。黒糖の匂い。私が愛してやまないあの人物の匂い。私があの人物について話すには時を少々遡らなければならない。
あれは高校生三年生のある夏の日のことである。
あの頃の私は、今ほど社交的な性格ではなかった。何をするにも一人だった私を、知らない世界に連れていってくれたのが、あの人だった。私はあの人から様々なことを学んだ。そしてそれが今の私を作り上げた。
いつものように予備校で勉強していると、「ねぇ」と突然声をかけられた。
「No Sex No Life って知ってる?」
私は驚きを隠せなかった。それどころか軽く嘔吐してしまった。そこには上裸の山本君が立っていたからだ。ただ上裸であるだけなら吐くほどのことではない。私は、彼の刺青を見てしまったのだ。私は後ずさりをしようとしたが、遅かった。彼に手首を掴まれ、一瞬の内に手錠を付けられてしまった。理解は、瞬時に行動に結び付かないものだ。私は、彼に声のない許しを与えてしまった。彼はなれた手つきで、私の服を剥いでいった。彼のモノが入ってくるのがわかる。それを受け入れてる自分も「高貴なるは、愚かなりや?」
だが、私も負けてはいられない。この鍛えに鍛えた上腕二頭筋を見せてやる。我ながら美しい。そう思いながら彼に私の上腕二頭筋を見せつけた。
「かく美しき腕、しかと覚えたり。汝の入会を許さん」
そう言うと彼は、一枚の紙を取り出した。ふむ、どうやら私を組織に勧誘する気らしい。悪い気はしない。
「みんな友達、プロテイン」
よく意味は分からなかったが、孤独な環境に耐えられなかった私はすぐにその組織に入会した。
「御車は、雄にこそ」
直ぐに、彼の車に乗せられた。
いや、車と言うより……人力車だ。山本君と同じく上裸、刺青の巨漢が車を引いている。
山本君はクラスカーストの上位で、話したことなど数えるほどしかなかった私だが、初めて本当の彼を知ったのはこの時だった。
人力車にはカーテンがついていて、周りが見えなくなった。方角すら分からぬまま、私は運ばれていった。不安はあったが、それ以上に喜びに打ち震えていた。私に居場所ができるのだ。私は心の中で大いに山本君に感謝した。
だが、それがまさかあんなことになるとは思わなかった。
とある建物に到着した。おそらく彼らの事務所かなんかだろう。
何かの漫画で見たことのある、巨大な扉。読み取りにくい字体で、ホモンクルスと書かれている。まさかここでこれが拝めるとはな。奴らの目的が分かった。人造人間による世界平和。彼らその理念を旨に活動しているという
この作品は途中で終わっているため永遠に未完です。
この次の作品からホモ路線が定着していきます。