表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/46

セリーヌ・マギレイス。

 で、ゲームじゃないのなら、これはどういうことなの?


「ねえフニウ。ゲームじゃないっていうのならさ、今のこれはどういう事なの? ボクはどうなっちゃったの? どうしてここにいるの? 教えてよ」


 流石にちゃんと答えてもらわなきゃね。信用できなくなっちゃう。


「だから君はセリーヌ・マギレイスなんだってば。この国のおひめさまだよ?」


「ごまかさないでよ。ボクここにきたばっかりでしょう? だからフニウがナビゲーターになってくれたんじゃなかったの?」


「別にごまかしてなんかないんだけどな。だいたいさ、僕をあの場所、狭間の世界によんだのは君だよ? 正確には君になる前の君、だけどね?」


「もう、わけわかんない! どういうこと?」


 なんでこの子はこう周りくどい言い方ばっかりするんだろう? いっくらかわいい顔しててもいい加減ボクだって怒るんだからね!


「うーん。信じてもらえないなら何言っても無駄だよね」


 え?


「セリーヌはずっと疑ってばっかり。僕のいうこと素直に信じてくれればいいのに」


 ちょっと。


「もういいよ。僕は君に頼まれたから力を貸してただけなんだもん。それなのに。そんなに怒るならもう知らないんだから」


 と。


 フッ


 と姿が消えたフニウ。


「え? 待ってよフニウ!


 ごめん! あやまるからさー。


 出てきてー。お願いー」





 はぁはぁ。


 大声で叫んで。




「あぁ〜あ。フニウ怒らせてやんの」


「うー、うっさいシルヴァ!」


「あ、いいのか? 俺まで居なくなったらお前どうやって生きていくのさここで」


 う、く。


 それはもちろん困る、けど……。


 でも、気に入らないんだもんこのシルヴァの言い方!


「ま、あんたが居なくなってももちろん困る、けど、さ……。って、それよりもフニウだよ。あんたフニウの代わりができるの?」


「無理」


「即答しないでよ!! ああ、もう。じゃぁ一緒に呼んでよフニウのこと!」


「まあしゃーないな」


 じゃぁせいの!


「ふにうー! 戻ってきてー!」


「おーいフニウー!」




「しょうがないなぁ」


 ふわっと目の前に現れたフニウ。


 あーん、良かった。ほんと何もわからず露頭に迷うかと思ったよ。


「ごめんってば。フニウ。ちゃんと聞くからね? もう少しだけわかるように説明して、ね?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ