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プロローグ

文才がないですがよろしくお願いします。

 今日も今日とて何にもない。

 この世に生まれて早いことに16年が経過していた。

 俺は相変わらず何にもない人生を謳歌、いや、果たしてこの場合謳歌というのか。

 まあ、何もなかった人生を俺は過ごしてきた。

 前に友人にお前の人生ってなんかつまんないなって言われた。


「なあ、神様。俺の人生ってそんなにつまんない?いや、俺はそうは思わない。人生っていうものは何にもなくても楽しいもんだよ」


 誰もいなくなった教室に言葉が響く。クラスメートは皆それぞれ部活であったり帰宅をしていたりする中、青年は一人教室に残っていた。

窓からは夕日が差し込んでおり、開けたままになっている窓からは部活をしている学徒達の活気に満ちた声が自分に青春とは何たるかを語っているかのように聞こえてくる。


ピローン。


空っぽの教室に電子音が反響する。

メールが来たようで、つい先週機種変更仕立ての最新式のスマートフォンがカバンの中で震えながら伝えてくる。

カバンの中をあさり、取り出してメールを確認する。


「……何、これ」


From:神

To:沢城 水詩

パンパカパーン!おめでとうございます、あなたは異世界転生の権利をゲットしました!

さあさあさあさあ、転生まであと20秒、思い残したことはないかな!?


「は?……神?なにこれ、スパムメール?おかしいな、設定で除外してるはずなんだけどな。ていうか。あと20秒とか馬鹿なんじゃやいの?何にもできないよ、そんな時間で。……はあ、今日は帰るか」


カバンを取り、席を立つときにふと時計が目に入る。

時刻は14時32分28秒。俺がメールを開いて大体15秒が経過した。


「ま、カウントするだけしてみるか……3、2、1」


何も起きなかった。


「はあ。なんだ。ただのスパムか」


サイドカバンを背負いなおし、教室の広報のドアへと歩を進めようとした瞬間。

暗転。


ここで俺の意識は途絶えた。




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