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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

作者: 琥狐 燐

BL、監禁ネタなので、苦手な方は閲覧をオススメしません。

 ガシャッ…ガンッ…と金属がこすれ、ぶつかる音がする。また、あいつは意味のないことをやっているんだと俺は思った、何をやってもここからは出れやしないのに。

「…あのさぁ、那凪」

 俺が名前を呼ぶと那凪は動きを止め、こっちを睨みつけてきた。

「何回言ったらわかるのさ、ここからは出れないし、それも外れないって」

 ガシャンッ


 ••••••••••••••••••••••••••••••••••••••


 雹さんが言うことは正しい、だからと言ってこの行為をやめようとは思わない。

 ガシャンッ…カランカラン

「!?」

 雹さんが驚く。雹さんが見ているのは床に転がっているさっきまで俺の腕を金属の柱に繋げていた鎖だ、これで俺の腕は自由になった。

「…まぁ、いいや、また繋ぎ直せばいいしね」そう言って雹さんは俺に近づいてきた。「さっきも言ったよね?ここからは出れないって、まぁ、出すつもりもないけどさ」雹さんは俺の腕を金属の柱に押し付けた。


 ••••••••••••••••••••••••••••••••••••••


「っ!」

 那凪は痛みで顔を歪めた。毎回意味のない事をやってるなとは思っていたけど…まさか鎖が壊れるとは思ってなかったなぁ…「…鎖がダメなら、縄で繋いでおこうか?」縄は腕に跡ができるだろうと思って縄にしなかったけど、鎖が壊れたししょうがない。


 那凪の腕を縛ると影山は顔を歪めた。「これでいいね」「…っ…」

 案の定、那凪はさっきと同じように俺を睨んできた。「…何か言いたいことでもあるのかな?」


 •••••••••••••••••••••••••••••••••••••


 さっきまで無表情だった雹さんが笑顔で言った。「…別に…」俺はこれしか言うことができなかった、雹さんが笑顔で居ることが怖く思えた。「そっかぁー、ならいいんだけどさぁ…ねぇ、那凪」急に雹さんの表情が変わってさっきの無表情になった。


「そろそろ諦めなよ」


 耳元で囁かれた言葉はどんな脅迫よりも冷たい

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