1/14
No.2001.羨望の中の羨望という名の欲望
割れた空から 聞こえる 落ちる 堕ちる 聴こえる
手を伸ばしても 耳を澄ましても ワカラナイ のに
何故か どうして とても なつかしいんだ
意志と意思と肉体の齟齬 わかっている
喪ったものばかり 失くしたものばかり
この手に欲しているものは数知れないのに
いまだに何一つ手にいれる事も出来ないで
絶望を絶望と認める事が怖くて
羨望しているのは君への愛 君との愛
叶う事がないって事を認める事出来ずに
暴虐と暴弱と殺戮と殺弱を繰り返す
心の中で繰り返す 繰り返す 繰り返す
歪んだ大地 響いて 揺れる 揺れる 響いて
一歩進んでは 二歩後ずさり どんどん遠のく
でもね 恐くて 凄く 恐ろしいのさ
理性と本能の狭間にある この苦悩
いっそ全て吐き出したい 全てが終わるけど
いっそその方が 考えてしまう事も無くなるか
繋がった体は数知れず 充たされないのにね
羨望を絶望としか捉える事が出来なくて
絶望しているのは 微睡む想い閉じた想い
叶えたい 考える事も前に進む事も諦め
妄嫉と妄想と血みどろの思考の渦の中
心の中で繰り返す 繰り返す 繰り返す
羨望の中の羨望という名の欲望
抗う事も忘れ 繰り返す 繰り返す
