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今日から始まる異世界生活  作者: Yukito
第一章 迷宮探索編
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依頼報告

次の日、朝早く起きた俺は剥ぎ取り用のナイフを買い、街の外の森でゴブリンの耳を剥ぎ取っていた。

耳を剥ぎ取り、残ったゴブリンの死体を一箇所に集め、木に燃え移らないように気を付けながら火魔法を放った。


この世界の魔法は決まった呪文をいう必要は無く、発動させる魔法のイメージを思い浮かべ、それに言葉をのせて自身のMPを供物にして発動する事が出来るようだ。

勿論それには魔法のスキルを持ってなければいけない、スキルレベルはイメージを魔法にする力に関係しているようだ。

つまり今の俺のスキルレベルでは火の玉、矢など簡単なイメージは魔法にすることが 出来るが剣に魔法を纏わせたり、檻の様な形にすることは出来ないということだ。

しかし魔法の出力は本人の魔力量に依存するため、俺が火の玉を使うとその大きさにはなるが、その温度は昨日ゴブリンメイジが使った火の玉とは比べ物にならないほどのものとなり、火の玉は赤ではなく蒼へとその姿を変え、更に温度は上がり続け透明に近くなった

そんな火の玉を受けたゴブリンの死体は溶けるように消え去った。

その光景に驚きながらも紅はすぐ様水魔法を使い残り火を消した。

その水魔法だがこれも見た目は同じだが紅の魔力量に影響されてまるで深海のような水圧がかかっており火を消すことは出来たが放った後にはクレーターが出来ていた…


それを見ていた紅は魔法は普通の人には使うまいと心の中で決め、大量のゴブリンの耳が入った袋を肩にかけギルドへと向かった…



ギルドに着いた紅はカウンターへ袋を持って行った。


「すみません、ゴブリンの討伐が終わったので確認してくれませんか?」


「あっ、終わったんですか?ってええ!?それ全部ゴブリンの耳ですか?どう見てもゴブリンの耳の入った袋の大きさには見えないんですが…」


まあ、確かにこの量は普通じゃないだろうな、なにせ自分でも倒した数がわからないんだから


「そういえばゴブリン達の中にゴブリンメイジが居たんですが、あれも普通のゴブリンと同じ扱いですか?」


俺は放心していた彼女に声をかけた


「えっ、ゴブリンメイジですか?あれはランクEモンスターなので別扱いですよ、しかし見た目がゴブリンと同じなので、ゴブリンメイジの場合はゴブリンメイジの使っていた杖が討伐証明になります。」


「それなら、邪魔だと思ってギルドの外へ置いてたので取ってきますね」


そう言って俺はギルドの外へ出て側の路地へと入りアイテムボックスから杖を取り出し持って行った。


「これで全部ですね」


そう言って俺は抱えている杖を持って話しかけた。


「随分と大量ですね…」


彼女は何処か呆れたような声で言ってきた。


「それでは鑑定をしますので少しお待ちください。」


そう言って彼女はギルドの奥へと消えた

紅は立って待っているのもなんなので近くの席で座って待っていた


すると


「おい、てめえ なんでその席に座ってんだその席は俺の指定席だろうが」


そう、怒鳴りつけてきた男がいた


「ああ、すまないギルドに指定席があるなんて思わなくてな、邪魔だったならどくよ。」


そう言って俺は席を立った、すると


「なんだ、その態度?てめぇ新人の癖に俺を舐めるんじゃねえ!!」


(おい、また始まったぞダルクの野郎の新人潰し)


どうやらこれはギルドの定番のようだ、なら

逃げられないな


「何が気に食わないんですか?俺はただ席を譲っただけですよ?」


「俺が気に食わないのはてめぇのその態度だよ!」


どうやら引き下がる気は無いようだそれならこっちも…


「なら、俺に教えてくださいよ、先輩への態度ってもんを」


「てめぇ どこまでも舐めやがって

そこまで言うなら俺が先輩への態度を教えてやるよぉぉぉ」


そう言ってそいつは俺へ殴りかかってきた


やはり冒険者なだけあってそれなりにその速度は速い。


しかし…


俺はその拳を片手で受け止め反対の手でそいつを殴り飛ばした。

思っていたより力が入っていたようでダルクと呼ばれた男は気絶した。


(おい、ダルクの野郎やられたぞ。)


(あれっ、あいつってランクDじゃなかったか?)


どうやら奴はランクDだったようだ。それがFランクの新人に一撃でやられたら驚くか…


その時



「あれっこれってどうなってるんですか?」


ゴブリンの確認に行っていた受付嬢が戻ってきた。


俺が今あったことを彼女に説明した


「つまり貴方が席に座っていたら急にダルクさんがいちゃもんをつけてきてしまいには襲いかかってきた、というわけですか…」


「その通りです。」


「はあ、あなたってなんていうか、その規格外ですね」


「そうですか?俺はまだゴブリンとそこに伸びている男しか倒して無いんですが…」


「しかって、ゴブリンは数えて見たら421匹ゴブリンメイジは61匹も倒していてその上自分よりランクが2つ上のダルクさん倒してるんですけど…」


あのゴブリンそんなに居たんだ200は超えていると思っていたけど…


「規定のポイントまで貴方は溜まったのでEランクへ昇進です。まだ登録して1日しか経ってないんですけどね…」


また彼女は何処か遠い目をしている。


「それとゴブリンの討伐報酬をお支払いします。全部で1350ジルです」


彼女はそう言って大銀貨1枚、銀貨3枚、大銅貨5枚を俺に手渡した。


「それでは、失礼します。」


俺はそう言ってギルドを出た。


「何者なの…」


そう受付嬢が言った言葉はこの場にいた人の総意であった。

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