それでも地球は回っているbyガリレオ・ガリレイ
「…だから僕は警察官になりたいです。」
パチパチパチ
「頑張れ、先生応援するからな。じゃあ次、榎本。」
よし、僕の番だ。大丈夫、あれだけ練習したんだから、きっとうまくいくさ。
「僕の夢は総理大臣になって、この国を元気にすることです。」
クラス全体は一瞬固まり、そのあと爆笑の渦がまいた。
友達も、親たちも、女子も、腹を抱えて笑っていた。
その女子の中には、私の大好きな子も入っていた。
「あはは、面白いジョークだな。」
「総理大臣?無理無理~」
「フフフ、算数のテスト30点のお前がなれるなら、誰でもなれるぜー。」
自分の夢が馬鹿にされる、それがとても悔しかった。
その悔しさがだんだん怒りに変わっていった。
なぜみんな笑う?人の夢がそんなにおかしいか?
追い討ちをかけたのは先生だった。
「みんなやめろ~!友達の夢を笑うな~!」
先生はみんなに言い放った。私は先生だけは守ってくれると思っていた。
私は振り返って先生を見た。
「先生~。先生だけk…」
信じられなかった。先生まで、口を押さえて笑っていたのだ。
怒りが頂点に達した。
今に見てろ!そんな思いで私はがむしゃらに勉強した。
国内模擬テストで1位をとり、そして東京大学を卒業した。
夏休みが終わってしまう~!