まとめ
この作品の中で、僕は自分が運転手として体験したことを書いてきた。
ここで、これまでに書いたことをまとめてみようと思う。
・様々な車の特徴をつかんでおく
運転手は様々な種類の車を運転するため、車のサイズ、加速度合、ブレーキの効き具合などの特徴や違いがある。
マニュアル車を運転する場合にはギア操作とクラッチ操作も必要だ。
時には不慣れな車を運転しなければならない時もある。
そのため、事前に運転する車の特徴を素早くつかみ、それに素早く順応するスキルが求められる。
そして、本番では同乗者に不安を与えるようなことのないようにしなければならない。
・事前の道調べが大事
運転手は不慣れな道を通ったり、行ったことのない場所に行かなければならないことがある。
そういう場合には、事前に道を調べておくことが重要だ。
そして、間違っても本番で道を間違えたり、道に迷ったりすることのないようにしなければならない。
さらには、必要最小限の道を調べるのではなく、迂回路や別の道も調べておけば、急に予定変更になったり、渋滞が発生する時間帯になっても対応できる。
・話し相手や相談相手も役割の一つ
運転手はただ黙って運転するのではなく、同乗者とうまくコミュニケーションをとることも必要だ。
しかし、同乗者の機嫌が悪い場合には、愚痴を言われる場合もある。
運転手はそういう時になっても、カッとならずに、冷静に運転するスキルが必要だ。
そのためには、他人の相談役になったり他人の気持ちを理解できるようにしておくと効果的だ。
・様々な状況に対応する
運転の仕事は暑い時期や寒い時期に依頼されることもある。
晴天の時や悪天候の時もある。
朝早くやることもあれば、夜遅くにやることもある。
だからこそ、運転手は運転前に何がありそうなのかを予測し、いかなる条件であっても冷静に、安全に運転をすることが大事だ。
暑い日には運転前にあらかじめ窓を開けて、内部が必要以上に熱くならないようにする配慮も求められる。
雨の日にはブレーキをかけてから止まるまでの距離が長くなることも念頭に入れておかなければならない。
・待ち時間を有効活用する
同乗者がイベントなどに参加している間、運転手は車の中でじっと待機していることが多い。
それに備えて、僕は待機中に道を調べたり、本を読んだりすることが多い。
時には自分もイベントに参加することがある。
・二酸化炭素削減に貢献する
車を運転する以上、運転手は二酸化炭素を排出しなければならない。
しかし、アイドリングを防止したり、急加速をしないように工夫することで、排出量を減らすことができる。
これからのご時世の運転手は、このようなことを念頭に入れた上で運転することも求められる。
僕の経験の範囲内で、自分の見解に基づいて書けることは以上のことだ。
もちろん、世の中にはタクシーやバス、トラックなど、もっと色々なタイプの運転手がいるし、上記のことが全てではないだろう。
しかし、運転手に関する苦労やノウハウについて知る機会にはなるのではないかと思う。
この作品に書かれている内容で、役に立つことは色々とあると思うので、それらが読者の参考になれば幸いだ。