KnowHow1 運転手とは
僕は2003年頃から仕事が休みの日を利用して、度々運転手の仕事を引き受けてきた。
ここでの運転手という意味は、イベントや行事、飲み会などに参加する人を乗せて、彼らを現地まで送り届けたり、お迎えに行ったりすることだ。
立場上はボランティアの仕事なので基本的にお金はもらえない。
たまに食事に誘ってもらえたり、ガソリン代として多少のお金をもらった程度だ。
もちろん、僕もお金目的でこの仕事を引き受けているわけではない。
しかし個人的にはやりがいがある仕事だと思っている。
それに、周りの人達も僕の運転の腕前を認めているようで、何かと僕に運転手を要請してくれる。
それが新たなモチベーションとなり、僕はこれまで運転手としての経験をたくさん積んできた。
思えばこれまで様々な日に運転手をやってきた。
暑い日にやったこともあれば、寒い日にやったこともある。
朝から夕方まで丸一日やったこともあるし、短い時間だが夜の時間にやったこともある。
お酒の出るイベントに出席する人を乗せることもあった。
8人乗りの車で、ゴルフ大会のようなイベントに参加する人達を乗せて運転したこともあった。
選挙のための後援会活動(公示後は選挙活動)で、忙しく走り回ったこともあった。
経験こそわずかだが、高級車を運転したこともあった。
その中で、僕は運転手という人はただ車を運転するだけが役目ではないということを実感してきた。
事前に道を調べておくこと、加速のスピードやブレーキの効き具合などの特徴をつかんでおくこと、同乗者を安心させ、不安を取り除くことなど、やることは色々あった。
ある意味、やってみて色々奥の深い仕事だと実感した。
このことは、日常生活を送る上でも参考になると思った。
そこで今回は、これまでの体験を作品にまとめて発表することにした。
この作品を通じて、運転手とはいかなるものかということを知ると同時に、そこから色んなことを学んでもらえれば幸いだと思う。