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乙女心
ひとしきり泣いた後で、エーシエにもようやく笑顔が戻った頃、ケティアに1つの疑問が浮かぶ。
――…ん?…まてよ?
「あのさ、ビシデ…?」
「うん?なんだい、ケティア?」
どうしても腑に落ちない事が1つだけあった。
「なんで、私、呼ばれた?」
――傷痕を見せてエーシエちゃんを説得するなら、ビシデだけでも出来たような…?
ケティアが居た方が説得力が増すのは確かなのだが、わざわざこんな時間に家までケティアを呼びに来た理由がイマイチ分からなかった。
頭に「?」を付けたまま訊ねたケティアに、ビシデはあっけらかんと言ってのける。
「え?1人じゃ恥ずかしいだろ」
その言葉にケティアだけではなく、エーシエまでも固まった。
――あれだけ、ポーンと豪快に脱いでたのにっ!?
ビシデの乙女心は、2人には良く分からなかった。




