世話焼きな金獅子
「ただいま…うぉっ!?」
商隊との商談を終えて、宿に帰ってきたジエスは、食堂のテーブルいっぱいに広げられた、女子(?)3人の戦利品にたじろいだ。
ズラーっと並べられた、魔法具、防具や手入れの為の道具、アクセサリーに、可愛い小物たち、そして、真新しい色とりどりの洋服たち。
それを、キャッキャと楽しそうに仕分けするケティア、アイエル、エーシエの3人。
そして、その横で魂が抜けてる荷物持ち君。
「おつかれさんだな、ユービス」
「…女の買い物長ぇよ」
「分かる、分かるぞ、ユービス」
うんうんと、頷くジエス。
ジエスも、愛する妻君たちの買い物に何度付き合ってきたことか。女性の買い物の長さたるや、彼も知るところだった。
「この後、エーシエは医療院戻るのか?」
楽しそうなエーシエを横目に見て、ジエスはユービスに訊ねた。
「ああ、一時外出許可だから、この後送ってく…」
ユービスはぐったりとしながら、ジエスに答えた。
――ほう…
「ユービス、もう風呂は入ったか?」
――?
「いや?帰ってから、飯の後入るけど?」
「今のうちに行っとけ」
――??
「え?なんで?」
「いいから、よく体洗ってこい」
――???
「そんで、下着は1番いいやつ、履いていけ」
――!!!!
「…何考えてるんだよ!!」
真顔なジエスの言葉の意味をようやく理解したユービスは、耳まで真っ赤にして声を上げた。
そんなユービスに、女子(?)の3人は不思議そうな顔で、キョトンと首を傾げた。
実に豪快な性格のジエスだったが、こういう時はめっぽう気が利く。




