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ドルーネンの夜
アイエルの前に、カップが置かれる。
暖かな湯気が立ち上っていた。
「お疲れ様、アイエル。今日は頑張ったね」
「あ、うん、ママも…」
「うん、ありがとう…」
大好きなココアを前にしても、その顔は晴れなかった。
「明日は鎮魂式だから、ちゃんと寝なきゃね」
「断ってもいいのよ」
「ううん、ちゃんと出るよ」
「ねぇ、ママ…」
「なぁに?」
「今日、一緒のベッドで寝ていい…?」
「…良いわよ、先に日記だけ書いちゃうね」
「…ありがと」
アイエルは、ようやくココアに口を付けた。




